※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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266話 これが本来の使用法である。

最初に接敵したのが物間、他の姿は見当たらない。しかし、先程のドラム缶による奇襲を見れば……柳レイコが近くにいてもおかしくないとも考えれる。

 

 ドラム缶の奇襲は物間のコピーか?柳レイコが近くに居るか?そして……引き寄せで物間を手元に引き寄せるには少々遠いなと緑谷は、物間の話を聞きながら警戒する。

 

「さっきの爆豪くんの活躍を見た後で、キミを警戒しないわけが無い……脊髄抜きは禁じられても、キミの引き寄せの機動力と、何より徒手空拳は脅威だ……」

 

 話は聞くな、見つけた以上……さっさと捕まえてしまおう。攻撃も反撃もさせないと、いよいよ緑谷は配管を飛び、物間へ距離を詰めた。

 

「が、クレバーな奴ならこう考える、彼の実力は他3人の連携あって引き出せたものだと……だからまず、その3人を叩くべきだとね……しかし!」

 

 緑谷が跳躍した瞬間だった、その左足首が何か巻き付くや、真下に引っ張られた!

 

「む!?」

 

「キミと彼は違う、キミはこのグループの精神的支柱でもある!だから!まずキミを徹底的に叩いて無力化する!!」

 

 真下を見れば、そこに隠れていたか心操人使!!操縛布を見事緑谷に巻きつけて地面に叩きつけた。

 

「やれ!みんな!!袋叩きだ!!」

 

 地面に叩きつけられた緑谷に、様々な瓦礫や設置された障害物が向かう!ドラム缶、コンクリート片、ボルトにナットと様々な物が緑谷向けて降り注ぐ!

 

 まさかのまさか……緑谷出久の遊撃を迎え撃つ形で、物間はなんと『全員で緑谷を徹底的に叩きのめす』作戦を取ったのであった!

 

 が、それがどうしたと言わんばかりに、緑谷は降り注ぐ様々な瓦礫の弾丸を、避けて、受け流して、弾いてみせる!

 

「物間駄目だ!!力負けしてしまう!!引っ張って動かせない!!」 

 

 さらに、緑谷の足を操縛布で見事地面に落とした心操だが、余程力を込めているらしい引き寄せて妨害できないと叫ぶ。

 

「いいや十分だ心操くん!!既に彼は檻の中だ!!」

 

 否!十分だと物間が手を上げた瞬間……離れた場所から二つの声が聞こえた。

 

「解除」

 

「ツインインパクト・ファイア!!」

 

 その二つの声が聞こえた瞬間、瓦礫の幾つかが大きさを取り戻し、さらに弾いた瓦礫がまた勢いを取り戻して緑谷へ向かった!!

 

「これはーー!!」

 

 弾く、避ける、受け流す!!しかしまた大きさを、勢いを取り戻して瓦礫が緑谷の周囲を覆っていく!さらに緑谷はようやく気付かされた!

 

 この心操に引き落とされた場所は……周囲が配管や障害物で囲まれて抜け出すには上に飛ぶしか無い事に!

 

「勝利条件は全員捕まえるだけじゃあ無い!キミには時間一杯瓦礫に埋もれててもらおう!この即席監獄でねぇ!!」

 

 

 

 物間が考えた、緑谷封じの即席監獄!

 

 

 

 第一の矢!周囲を覆った配管の中に叩き落とし、そこに柳レイコの個性『ポルターガイスト』と小大唯の個性『サイズ』で瓦礫を小さくして飛ばし遠距離攻撃!

 

 さらに、弾かれ受け流されようと、第二の矢たる庄田二連撃の『ツインインパクト』によって、瓦礫に込められた衝撃が解放されて再始動!緑谷をさらに追い詰め逃がさない!!

 

 さらに三の矢!小大の個性を解除し、サイズが戻った瓦礫は……やがて緑谷の居る場所に積み重なり埋め尽くしていく!!飛び立とうにも、地面から足を離せば……心操の操縛布がまた地面に叩きつける!!

 

 捕まえて牢に入れるのが無理ならば、時間一杯埋もれていてもらおう!!瓦礫の山が積み上がる中、物間は心操に檄を飛ばした。

 

「正念場だ心操くん!!あと少し耐えてくれ!!」

 

「ああ、奴を此処から跳ばしはしない!!」

 

 例え力負けしようが、地面から離れた瞬間だけ引けばこの牢獄に括り付けていられる。イレイザーヘッド直伝、そして与えられた操縛布に使う捕縛布は、炭素繊維に特殊合金を織り込んだ代物!まず人間の力では引きちぎる事はできない。

 

 これだけしなければ、ここまでしなければ!緑谷出久を封じれないのだと!最後の瞬間まで、力と意識を心操は集中した。

 

 がーー突然、捕縛布の抵抗が失われた。

 

「え!?」

 

 唐突だった、まるで緑谷が消え去ったように抵抗が無くなって声を上げる心操。そして瓦礫の牢獄から緑谷は飛び出して、配管の上に着地した。

 

「な、なんだ!?あいつ何を!?」

 

 捕縛布を引き寄せ、なぜ脱出できたと原因を確かめる心操は見てしまった。

 

 

 

 布が……綺麗に切り落とされていたのである。

 

 

 

 

 

「お見事だよ物間くん、油断してたし見事なコンビネーションだ……危うく脱落しかけて無様を晒した」

 

 物間からすれば、どうやって脱出したのか、捕縛布を解く時間も無いはずと驚くのも無理は無い。しかし……緑谷出久のヒーロースーツには『秘密兵器』が存在する!

 

 仮免取得により申請が通ったそれは、あくまで『敵の捕縛から抜ける非常用の刃物』という用途で装備が許された。

 

 決して人に向けてはならない、それは建前。それは、敵の刃を防ぎ、拘束を、肉を、骨を断ち切る非情の刃!

 

「サポートガジェット、イーヴルブレード……特殊合金の刃はどんな物も切断する、決して人に向けてはいけません」

 

 緑谷の両腕前腕、ガントレットに取り付けられた刃が鋭く光った。

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