【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
オープニング 期末試験はガチヒーロー活動!?
「メディア実習ご苦労だった、今後プロとなった際いかに自身を見せていくか、はたまたどう回避して行くか……自身のプロとなった姿を考えながら役立てて欲しい」
マウントレディによるメディア実習を終えた帰りのHRにて、相澤先生がメディア演習の統括を終えると、さらに話が続いた。
「さて……いよいよ二学期も終わりが見えて冬休みが近づいているわけだが、二学期末テストの話をしようと思う」
「や、やっぱりあるよなぁ……」
「けど、今回告知遅くない?」
学期の締めくくりには必ずあるよなと、切島が顔を顰めた。それにしては告知が無かったし、範囲を今から勉強しなおすのは時間が短く難しいと、芦戸は一学期の時の期末より急だと呟く。
「二学期末テストだが……」
範囲は?内容は?皆が身構え、息を呑む生徒まで現れ、溜めに溜めて相澤先生は言い放った。
「中止となった」
中止……そのに文字を聞いた瞬間、赤点組が歓喜の声を上げそうになったが、皆静まり返った。そんなわけがない、相澤先生がそんな、生優しい事を決定するものかと、次に吐かれる代替案を皆が身構えた。
「ほぉ……流石にここでそのまま受け入れる奴はもう居なくなったか、ならいい……今回は期末試験の代わりに、ある活動を一週間お前達に行って貰う事になった」
そう言って相澤先生はボードに触れて、一枚の上空写真が映された。島の上空写真で、写真横には『那歩島』と紹介されていた。
「実は一カ月前あたりから、ヒーロー公安委員会より提案され、全国のヒーロー科を擁する学校に行うよう言われたプロジェクトがあってな……それが、ヒーロー活動推奨プロジェクトだ」
「ヒーロー活動……」
「推奨プロジェクト?」
緑谷と爆豪がつなげた様に呟く、そのまま相澤先生の説明は続いた。
「簡単に言えば、職場体験でもインターンでもない……この那歩島、唯一活動していたプロヒーローが高齢で引退、後任のヒーローが来るまでお前達には……この那歩島で実際のプロヒーローとして、ヒーロー活動を行なって貰う」
「「「「もの凄くヒーローっぽいの来たぁあああああ!!」」」」
「ていうか、もうヒーローじゃん!」
「テンションウェェーーイイ!!」
期末試験がまさかのヒーロー活動!!筆記のテストも無くなった代わりがこんな楽しそうな、目指すプロヒーローの追体験に変わろうとはと、クラスの大半が歓喜の声を上げた。
数人は……その内容を重く受け止めていた。爆豪、轟、緑谷……他にも気付いたらしい数人が落ち着きを取り戻した所で……。
「話を最後まで聞け……!!」
やかましいと、相澤先生がまだ話は終わっちゃいないと注意して、全員ピタリと押し黙った。
「よし……この期末試験代わりのプロジェクト、規定により俺たち教師や、プロヒーローのバックアップは一切無い……当然、何かあった場合責任はお前らが負うことになる……その事を肝に銘じ、ヒーローとしてあるべき行動をしろ……いいな!」
そう、これは授業であれ、最早プロヒーローと同じ『仕事』として扱われる。『プロヒーロー』として扱われ、もしも何か問題を起こせば、その責任は自分が負う事になる。今までは先生やプロヒーローの助けがあったが、今回はそれら無し……クラスメイト達はチームアップするヒーロー、一人一人がプロヒーローと仮定して活動する。
二学期末試験代わりには、持ってこいだと緑谷はプレッシャーと高揚感を感じ、拳に力が入り顔には笑みが浮かんだ。
「出発は明後日の朝、雄英高校からバスに乗り、空港で飛行機に乗って沖縄へ、そこから飛行機を乗り継ぎ石垣島に移動、石垣島からはフェリーで那歩島へ、合わせたら半日はかかる大移動となる……その為、明日の授業は準備のため午前授業とする……那歩島は年中常夏の島だから夏服など、用意と体調管理を怠らぬ様に」
「「「「はい!!」」」」
もう本土は雪が降り頻る中、未だに夏の日差しが残る常夏の島で、プロヒーローとして活動する……新たなスキルアップやプロに近づくための活動に、A組一同は重圧を超える高揚が籠った返事で答えた。
その常夏の島で……A組達は最大の危機と脅威に晒されようとは、この時誰も考えてなどいなかった。