※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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33話 最強の布陣

 第二競技『騎馬戦バトルロイヤル』

 

 チームを組み、障害物競走で割り当てられたポイントを奪い合い勝利を目指せ!そのチーム分けに与えられた時間は……15分!!

 

 緑谷出久……未だにチームが組めず!

 

『まずいなんてもんじゃあない!こんなのどうすればいいんだ!!』

 

 この騎馬戦に置いて、まず勝ち方は幾つかあると頭の中で思案する緑谷。リスキーな順番に……。

 

①一千万ポイントを守り切り一位を死守

 

②一千万ポイントを奪い一位を取る。

 

③それを捨て、他のポイントで2〜4位を狙う。

 

 だが、まず緑谷自身が①の勝利条件を満たしている状態で開始する為、②と③は不可能となっている。

 

 では、自ら①の条件を捨て去り、1からポイントを集め③の条件を目指すとして……自分が集めた仲間に提案して賛同するとは思えない。そもそも、その気なら自分とはまず組みやしないだろう。条件③の為にわざわざ1千万捨てるのは正気の沙汰じゃあない、つまり……自分は①の勝利条件のみで勝たなければいけないのだ。

 

 さらに!

 

『あ、あの……これ本戦ですよね、この競技での個性の使用はーー』

 

『駄目だ、足掻いて見せろ緑谷』

 

『頑張りなさい、ウマナミボーイ』

 

 予選じゃ無いから、本戦って言ってたから解禁かなと尋ねた。しかし答えはダメ!特別ルール続行!!

 

 皆が……自分を避けている、皆が余った奴らを僕に押し付けてそれらと組まされて、そこを集中砲火して蹴落としてくるだろう。

 

 諦めるか……このまま敗戦するしかないかと肩を落としていたところ。

 

「出久くん、私と組んで!」

 

 背後から……その手を握って来た子が居た。振り返った先に居たのは麗日お茶子だった。

 

「麗日さん……い、いいの?僕で……」

 

「うん!ガン逃げしたら絶対勝てるし……出久くんは、一年最強でしょ!」

 

 僕……ヒーローやめて麗日さんとこの建設会社に婿入りしようかな……そうしてもいいくらいに嬉しくなって、思わず跪いて祈った。

 

「神に感謝します、キミに会えた事を……」

 

「そ、そんな大袈裟だよぉ」

 

 彼女の個性『無重力』は、機動力の向上に使える!これならガン逃げによる勝ちの目処が見える!ならばと、参加者を探して後ろ姿を見て、麗日さんの手を引いて『彼』の元へ向かった。

 

「飯田くん!僕たちと組んでガン逃げしないか!キミと麗日さんで組めば、誰も捕まえられない!」

 

 飯田天哉、個性『エンジン』脚部に生えた特殊な機関により、人智を超えた速度で走れる一年最高速のスピードスター!そして、試験の後からすぐ友人になった1人である!

 

「すまないな緑谷くん……僕はもうあるチームで組んでいる」

 

 遅かったか……これでガン逃げ作戦を取るのは難しくなった。

 

「それに、僕が誰かとまだ組んでなかったとしても、キミと組むことは無かった」

 

「えーー」

 

「な、なんでぇ!?」

 

 さらに飯田は、どうであれキミとは組まなかったと、断っていたと律儀に理由まで話し始めた。

 

「入試の時も、そして、ヴィラン襲撃の時も……僕は逃げてしまっていた、キミは麗日さんを救い、その個性で血に濡れても戦っていたのに、僕がしたのは結局先生への通報くらいだった……僕は、ヒーローとしてキミと並び立ちたい!何より、爆豪くんや轟くんと同じく、キミと本気でぶつかり合いたいんだ!」

 

 あ、ダメだ、それ言われたらもう、嬉しくてしかたないわと、緑谷は頷いた。

 

「分かったよ、じゃあ……恨みっこなしだよ?」

 

「君たちこそ!」

 

 拳を互いにぶつけ合って、互いに敵としてぶつかり合うと決め、別れた。

 

「断られちゃったねぇ……」

 

「仕方ないさ……けど、これでガン逃げは封じられた」

 

 他に、誰かいないか……最悪自分が麗日さんを肩車して、全員を近接戦闘でぶちのめして勝つか?と、シュールな絵面が浮かび上がる中……。

 

「ぬっふっふっふっ……お困りのようですねぇ」

 

 またも後ろから、声がかかって振り返った緑谷と麗日、そこに居たのは。

 

「キミは……サポート科の発目明さんだね?」

 

「おお!私の事をご存知とは嬉しい限り!!」

 

 ピンクの髪に、スチームパンクじみたゴーグル、さらにあちこち何やら装着されたガジェットはサポート科の発明品だろう。緑谷は彼女の名前を呼ぶと、麗日は……。

 

「え?出久くん……彼女と知り合い?全く科が違うのに」

 

「僕は、一年全員の名前と個性を把握しているよ」

 

 そーなんだー、と能天気に捉えた麗日だったが、つまりは自分の個性も対策も、何が得意なのかも彼は全て知り尽くしている事であると、発目は緑谷の勝利への貪欲さをしかと感じとり妖しく笑った。

 

「抜け目ないですねぇ、正に敵を知り、己を知れば……ですなぁ?もしかして貴方、ガジェットを操るクライムファイターなヒーローが好きだったりしません?」

 

「オールマイトと同じくらい大好物さ、僕のヒーローのルーツには、コウモリのヒーローに処刑人、ロールシャッハテストの仮面のエッセンスが入っている」

 

 その問答を持ってして、決まりだ!と彼女はアタッシュケースを開いた!そこには、様々なヒーローガジェットが詰め込まれていた、これを見せられたらもうヒーロー好きな男の子は堪らない!

 

「あなたの立場を利用させていただきます!ヒーローと言えばガジェット!これらは私の作り上げたベイビィ!!貴方が活躍したら大企業に私が作ったベイビィが目に留まるのですから!!」

 

「乗った!!一緒に戦おう発目さん!!ガン逃げだが……"ガンガン戦いながら逃げ切る"のガン逃げで行こう!」

 

「うわぁ……緑谷くんの笑顔が凶悪だぁ……」

 

 サポート科目の特例ガジェットの持ち込み!この手があったかと、アタッシュケースから使えそうな、自分に合いそうな物を物色する緑谷。これで機動力、さらに攻撃能力が自分達には備わった……後は……防御だと最後のピースを緑谷はさがしだす!そして……。

 

「常闇くん!いや……永久(とこしえ)の闇ダークシャドウよ!キミに問おう!まだキミに、契約者は居ないか!?」 

 

 闇と悪は、惹かれ合うが運命ーー!

 

「ふっふっふっふっ……よく来たな、私は……お前を待っていたのだ、悪のヒーロー緑谷出久よ!!」

 

 いざ、闇と悪の力、契約の時!!

 

「ならば契約だ!永久の闇ダークシャドウよ!悪のヒーロー緑谷出久の名の下に!我が同胞として戦列に加わるのだ!!」

 

 逆五芒星を空に指で描き、契約の印として、常闇踏陰にそう命ずれば、彼はその手を力強く差し出して来た。

 

「契約は完了した……共に行くぞ同胞よ!」

 

「応っっ!!」

 

 これだ……これなら負けない!これで負けたら腹切って詫びる程だ!緑谷を覆っていた最初の絶望は、既に消え去っていた。

 

 緑谷出久、麗日お茶子、発目明、常闇踏陰……チーム結成!!

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