【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
明朝……A組と避難民は小島に移動を全て完了した。唐突な行動にも避難民達は快く協力と即時行動してくれて、スムーズに移動は進んだ。分断、そして波状攻撃の準備も完了し、あとはヴィランを待つのみとなった。
その同時刻……ヴィラン側も行動を開始していた。
「ナイン!ターゲットは離れ小島の城塞頂上!ヒーローもね……」
「ちっ!籠城かよ……」
ビーチにてスライスが偵察を終え、ナインとキメラにヒーロー側の行動を報告し終えた。
「目標に向かうぞ……王となるものに、小細工など必要無い」
心なしか、歩き方に違和感を見せるナインの号令とともに、スライス、キメラも追従、離れ小島へ歩き出した。
いよいよ……決戦の火蓋が切って落とされる。 そんな道中だった……小島までの砂浜の手前にて……ナイン達は歩みを止めざるをえなかった。
「な、何よ……これ、何よこれぇ!?」
「嘘だろおい!マミー!!マミー!?」
その城塞へ伸びる砂浜の目前……十字架に括り付けられた死体に、スライスとキメラは驚愕の声を上げた。
それは……マミーの死体であった、首を失い十字架に晒されていて……傍には机が置かれ、脊髄付き生首が置かれていた……その横には……。
『マミーの腎臓の炒め物』
『マミーの右肺の煮込み』
『マミーの肝臓の丸焼き』
『どうぞ、ご賞味くださいませ』
「「うわぁあああああああああ!?」」
綺麗に盛り付けられた、マミーの臓物料理が、料理名の表札と共に置かれていたのだった。これにはさしものヴィランであるスライスとキメラが絶叫を上げ、ナインも目を見開き、冷や汗を垂らすしかなかった。
「なんてことしやがるんだあいつら!?ヒーローじゃあねぇのかよぉ!!俺たちの仲間の内臓を掻っ捌いて料理にして報復するとか倫理観どこ行ったんだぁ!?」
「ああ、マミー……こんな姿に!酷い!酷いわ!!」
仲間の1人の惨殺死体を前に崩れ落ちる2人、ナインは脊髄付き生首を卓上から持ち上げ……閉じた目が開かれて流石に驚いた。
「な、ナイン……」
生首が声を上げる、その事実にスライスがさらに驚いた。
「えぇ!?ま、マミーあなた……なんでそんな状態で……」
「マミー……誰にやられた……」
それでも、こんな姿にしたのは、こんな所業を行ったのは誰かとマミーの生首にナインは語りかけ、マミーはゆっくり名前を紡ぐ。
「逃げろ……皆……」
その言葉を最後に、マミーは事切れたのか意識を途切れさせた。マミーが死んだ、殺された、あのヒーロー達に……しかも内臓を料理されて!
「……仇は必ず討つ」
マミーの瞼を閉じて、机に置き直すナイン、そしてスライスにキメラも、その後を追った……しかしその足取りは、あまりに重くなっていた。
「お、来るんだ……あのまま帰ってくれたら楽だったんだけどなー?」
緑谷は城塞跡地の壁より、望遠鏡にてナイン達が逃げず砂浜を歩いてくるのを覗いて、障子に望遠鏡を手渡した。
「あのさ緑谷、一応聞くんだけど……」
「んー?」
イヤホンジャックを地面に刺してヴィランの距離を確認する耳郎が、緑谷に尋ねた。
「あんた、マジでヴィランの……その、もつで料理したの?」
あのマミーの内臓料理は、マジにマミーの内臓なのかと尋ねる。緑谷は耳郎に対して目を見開き、何を馬鹿なと言った。
「僕も流石にそこまで倫理観捨ててないよ、レクター博士じゃああるまいし……内臓は、この島の精肉店の人から提供された、豚の内臓を使ったんだ」
「あ、あー……そりゃそうだよね、うん……」
流石にそこまでヒーロー捨ててないよ、と耳郎に言う緑谷。これで敵はいくらか精神的に追い詰めたが、さて先制攻撃は上手くいくかと、様子を見守った。