【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
ナイン達が、砂浜の道を歩いて近づいて来る。望遠鏡を眺めて最前線に立つは……八百万百!息を切らして倦怠感と個性使用による貧血を抱えながら、ヴィランとの距離を測る!
「ヴィラン、ポイントまで20……青山さん、最大出力……!」
その背後の城塞跡地の柱に隠れていた青山に指示し、青山はネビルレーザーの充電を開始した。
「エネルギー……充電……!」
腹のベルトを光らせ、痛みを堪えながら青山はレーザーのエネルギーを貯めていく。
「5……4……3……2……1!」
カウントが来る、青山は柱から飛び出てポージングと共に叫んだ!
「Can't Stop Twinkling!スーパー……ノヴァァアアアアアアアアーー!!」
出力最大のネビルレーザーが、ナイン達3人のヴィラン目掛け発射された!!その閃光にナインは手を掲げ障壁を張るが、スライスとキメラはそれぞれ左右に跳躍して回避する!
このままではまた集まると、青山はさらに出力を上昇させ、両肩と両膝の装置を輝かせ咆哮をあげた!
「プルス・ウルトラァアアアアアアアア!!」
さらに放たれた拡散レーザー弾が、スライスとキメラをナインから離していく!
「分かれた!!」
無理はするなと言われた、しかし何もしないわけにはいかない、分断作戦の成功率をさらに上げる為と、八百万は迷彩柄の布に隠しておいた兵器を露わにした。
「残りの脂質……全てを使ったこれが……!!」
大型の大砲二門!!当たらなくてもいい、分断に必要なさらなる一撃をこれにと八百万も想いを込めて着火した。
「私の最後の一撃ですわぁあああ!!」
砲弾が放たれ、弾着する!!スライスも、キメラもナインから大きく離れた!!
「どこを狙ってーー」
当てずっぽうにも程があると呟くスライスだったがーーその台詞は地面の崩落によって止められた。
「なにーー!?」
「ちぃい!?」
スライスは崩落した地面により消え去り、キメラは砲撃を回避して森に消えた。これにより、作戦の第一段階は成功したと、八百万は前のめりに倒れて呟いた。
「第一段階……終了……」
「も……漏れちゃった……」
精魂尽き果てたと青山も崖から滑り落ちながら呟いた。
「分断成功!!」
「よし!」
障子からの報告に尾白がガッツポーズをして唸る、耳郎もイヤホンジャックから、離れた二人のヴィランがどうなったかを確認して、緑谷に報告した。
「予定ポイントに誘い込めてるよ!」
青山くん、八百万さん、よくやってくれたと緑谷は頷いた。ここまでは作戦通り、さぁ次だと緑谷は様子を見守った。
第二波……ゆっくり歩いて迫り来るナインを目視で確認した瀬呂は、自らの取り出したテープの束を引っ張り叫ぶ!
「テープショット!ホライデント!!」
テープの先に張り付いているのは、巨大な岩の数々!およそ、瀬呂の個性テープの強度で引っ張るのは不可能な質量!それが軽々と引っ張られてナインに向かって放たれる!
「解除!」
その種明かしは、麗日の無重力!仮免試験で見せた2人のコンビネーションが、ここでも活躍した!岩の砲弾がナインに襲いかかる、しかしそれを造作も無いと、ナインの爪の弾丸が次々と岩を砕いて粉々にしていった!
「次だ麗日!!じゃんじゃん頼む!!」
「うん!!」
まだまだこれからだと、麗日に岩を触れさせ矢継ぎ早にテープを伸ばして瀬呂が投げつけていく!それをナインが砕いていき、徹底的な遠距離波状攻撃をしかけた。敵に個性を使わせろ、疲弊させろと第二波の攻撃を、ナインは悠々と歩きながら爪弾で破壊して近づき続けた。
その最中ーー砂浜にて。
「……帰らんかったか、奴ら」
騒がしくなっている離れ小島を眺めながら、一人の男がその騒がしさに目を細めていた。そして、十字架に晒されたヴィラン、マミーの首無し死体と脊髄付き生首、モツ料理を見て一つ指を鳴らす。
メラメラぱちぱちと、紫の炎がマミーと十字架を燃やしていく。幸いだった事と言えば、彼は仮死状態で意識を失っていた事だろう……火炙りの苦しみを知らず逝けた事か……。
ヴィラン名『マミー』
本名、巻原 包傭。
その身を焼かれ、骨も残らず死亡。