【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「突っ込んで来やがった!?玉砕覚悟か舐めやがってぇ!!」
B組の鉄哲徹鐡が、緑谷チームの玉砕突貫にふざけるなと怒りを露わにする中、行動には全て理由があると、葉隠透チームの騎馬、前衛側を任された、耳郎響香は考えた。
彼は二週間前、教室に一年団が敵情視察に来ていた時言っていたーー。
『一年生の名前と個性は、全て覚えた』と。
「止まって!?ここで待って周囲を警戒して!!」
「え!?何耳郎ちゃん!!」
「緑谷がなにかやるのか!?」
緑谷の策に気付いたのかと、彼の筋トレの友、左翼騎馬担当、砂藤力道が尋ねて停止する。
「足止めだ!やれ骨抜!!」
「ああ!」
鉄哲チームの前衛、骨抜きの個性が発動する!触れたものを柔らかくする『軟化』が!地面をぬかるみに変えて緑谷チームへ迫る。
「テイクオフ!」
「「「了解!」」」
しかし、緑谷がそう指示して左手に握ったスイッチを押した瞬間、背負ったジェットパックが作動して空を駆け鉄哲チームを飛び越えた!
「飛んだ!?読んでやがったのか!!させーーむ?」
させるかと、方向転換する指示を出そうとした鉄哲……その時奇妙な音を聞いた。何というか、電子音……そう、まるで時限爆弾のようなと、目の前に落ちて来た棒状楕円形の何かが開き、鉄哲チームの視界を白く染めた。
「ぐぁあああ!?ま、眩しい!!」
「閃光手榴弾か!?うわぁあ!!」
閃光に目を焼かれ、鉄哲チームの騎馬は崩れ落ち、転倒した。
「いぃーーやっほーー!!本当にヒーロー映画のガジェットだ!最高だよ発目さん!」
「私のベィビイを気に入ってくれて何よりですよ!貴方がプロになった暁には是非私のガジェットを!」
空を駆けながら、早速ヒーローガジェットによる作戦が成功したのを喜ぶ緑谷と発目。
「気を抜くな契約者!来るぞ!」
それを見切っていたと、読んだと待機していた葉隠チームの耳郎の個性『イヤホンジャック』の耳たぶが伸びて来た、しかしそれを常闇の個性のモンスター、ダークシャドウが弾いて防ぐ!
「常闇っ……!」
「お見事!麗日さん着地!着地したらそのまま速度維持して逃げるよ!」
「うん!緑谷くん!」
綺麗な着陸をしながら、速度を落とさず走り逃げ去る緑谷チーム、その最中に緑谷はスイッチを口に噛み、榴弾をグレネードランチャーに装填し、くるりと回した。
「はーはっはっは!緑谷ぁ!いくらガジェットを持っててもこの防壁は攻略できまい!」
「おー……成る程、障子くんの個性の盾か」
その後を追いかけて来たのは、峰田チーム!しかしてその姿は見えない!障子目蔵が1人疾走するその背中に、個性『複製腕』で増やした腕を、翼膜にして作り上げた防壁に、蛙吹と共に乗って鉢巻を完全防御し、一方的に攻撃しようというのが分かった。
「緑谷ぁああああ勝ち残るのは俺達だ、さぁ1千万よこせぇぇ!」
「悪いわね緑谷ちゃん、これも作戦よ」
「うん!わかってる!!だから……そのまま倒れててね!」
右手のガジェット…M79グレネードガンを構え、緑谷はそのまま引き金を引いた。シュポン!という小気味いい音を鳴らしてその弾丸……鎮圧用ゴム弾頭が放たれーー。
「あ、ミスった」
照準を間違えたと呟いた緑谷、ゴム弾は斜め下にバウンドしーー。
「はっはぁ!下手くそが!どこ狙ってーー」
「パオン!?」
「あら、やばいわね、クリーンヒット」
「なぁああああああああ!?」
障子の障子に命中し、聞いた事も無い声をあげて、峰田と蛙吹は投げ出された。
「ごめんよ障子くん!後でジュース奢るからさー!」
「ひ、卑怯、者ぉ……」
「大丈夫?背中叩いたげるわ」
「緑谷ぁああーー!お前それはやっちゃダメだろーー!」
股を押さえ蹲る障子目蔵に、蛙吹は背中を叩いてあげ、峰田はそれはダメだろうと声を上げた。
「ごめん!わざとじゃあ無いんだってば!」
わざとでは無い、そう、わざとでは無い決してと、緑谷は笑顔でグレネードの薬莢を排莢して取り出す。
「てんめぇえええ!よくもやりやがったなぁあああ!!」
「契約者よ!前からだ!」
「りょーかい」
そして、先程の目潰しの復讐とばかりに復帰した鉄哲チームが真っ向から襲いかかって来たのでーー熱持った空薬莢を、騎馬の骨抜の顔面へ投げつけ。
「熱うぅう!?」
「おい!馬鹿また!」
「はいいらっしゃい」
鉄哲の個性『スティール』が発動する暇すら与えず、ゼロ距離から引き金を引き、鉄哲を弾き飛ばした。
『な、なんてこったぁーー!こんな蹂躙劇があっていいのか!?1000万点持ちの緑谷出久チーム!誰も点には触らせないと寄せ付けずぅうーー!お前あの子に何教えたんだよ担任!?」
『最初からだよ……あいつはまず道徳から補習授業だな……』
やっぱり銃持たせたらダメだった、最早誰もこの点に手を出したりはしないと思えたその時ーー。
「クソヴィランがァアアアアアアアア!!」
「うぉおおお!行ったれオラあぁああああ!」
爆豪チームが、緑谷チーム向けて突貫した。