【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「ようこそ!!エンデヴァー事務所へ!!」
「「「我ら!炎のサイドキッカーズ!!」」」
エンデヴァー事務所……現No.1ヒーローの事務所となれば、構える事務所も大きく、そしてサイドキックとして所属するヒーローや事務方の人数も多い。代表的な女性サイドキック、バーニンとその他数名の有名サイドキックから、緑谷達は歓待を受けた。
「爆豪くんと緑谷くんは、初めてのインターンって事でいいね!今日から早速、我々と同じように働いてもらうわけだけど……」
さて、歓待はここまで!バーニンは歯を剥き出しの自信満々な笑顔で3人に宣告した。
「見ての通り、ここ大手!所属サイドキックは30人以上!!つまーり……あんたらの活躍する場所は……っなーい!」
日本No.1ヒーローが構える事務所、そのサイドキック達も精鋭である。君たち一年のまだ未熟な仮免ヒーローに活躍する場所は無いとバーニンは言い切ってみせる。
「おもしれぇ、プロからお株を奪えって事か」
「そゆこと!」
これで引き下がる男では無い、爆豪は不敵に笑って噛み付くように言い返し、バーニンも意図を理解していると笑って返した。
「焦凍くんも、息子だからって忖度はしないから!」
「せいぜいくらい付いて来な!」
「よろしくお願いします」
そしてエンデヴァーの息子、轟焦凍にも所属サイドキック達は優しい笑みだが厳しい言葉を彼にかけた。ここでのキミはエンデヴァーの息子ではない!見習いでしかないのだと言われた焦凍は、エンデヴァーの息子ではなく一人の見習いとして接してくれる方が嬉しくもあった。
……自分は、ここに居ていいのだろうか、疎外感を緑谷は感じてならなかった。何だか、自分が異物に思えてしまった。
「活気に満ち溢れてるなぁ……」
それはそれとして、流石No.1ヒーローの事務所。今こうして耳に入るだけでも出動要請や通報、それを受け取る事務員やヒーローの声が鳴り響いて……いや多いな!いくら何でも!?と忙しなさを耳で、目で、緑谷は感じ取りながら口に出てしまった。
「No.1事務所だからねぇ、基本はパトロールと待機で回してます、緊急要請や警護依頼、イベントオファーなど1日100件以上の依頼を我々は捌いている」
「100件以上って……多く無いですか?」
その呟きに答えをくれたサイドキックから、この事務所が解決し捌いている1日の依頼に新鮮な反応をするのでさらに話が広がる。
「やはり要因は、オールマイト引退による国内ヴィランの活性化だね、そしてエンデヴァーさんがNo.1になった事も起因しているよ、それだけ今のヒーローは、飽和社会でありながら忙しいのさ」
オールマイト引退によるヴィランの隆盛が、今こうして目の前にあるのだと語るサイドキックに対し、爆豪は拳を手のひらに打ち付けながら言った。
「そんじゃあ早速取りかかりましょうや、あのヘラ鳥に手柄ぶん盗られてイラついてんだ!」
「No.2をヘラ鳥呼ばわりってかっちゃん……」
「威勢は分かる、エンデヴァーの指示を待ってな?」
「100件以上捌くんだろ!何してんだよぉ!?」
やる気はわかるが、相変わらず先達へのリスペクトがかっちゃんには無いらしい……出会い頭にエンデヴァーに加齢臭呼びするわ、現場見る為にしか来てないと言うわ……と、なった緑谷だったが。
「あー……雄英体育祭からやり直したい」
「何でだ?緑谷?」
一番失礼な事してるのは自分だったと、緑谷はその場で頭抱えて蹲った。
「僕さ……キミの父さんを万年二位呼ばわりしたんだよ、キミと戦う前に会って話をして、キミに対しての態度にキレちゃって……」
もう、これを機に懺悔しとこうと轟を十字架代わりにして懺悔の告白を始める緑谷。しかし、轟の反応は……。
「そうだったのか……まぁ、確かに今まで二位だから事実だな」
淡白だった、事実だからその通りだから認めるしか無いなと轟は、父親への罵倒に怒ることはなかった。
「あと、顎に一撃入れようとして避けられた……」
「おお……キミ凄いな、エンデヴァーさんに殴りかかるとは……」
しかも殴りかかってしまったんだと告白した緑谷、サイドキックも流石に驚いた表情を見せたが……。
「そうか……流石にあの時の緑谷でも当てれなかったのか親父に……残念だ」
「そう……え!?」
当たらなかった事にこの男、残念だと真正面から言い放ったのだった。それどころか……。
「なぁ緑谷、今の実力なら二、三発軽く当てれるんじゃないか?親父に……」
今なら親父に二、三発当てて殴り倒せるんじゃあないかと轟は真面目に考えているようだった。
「あの……轟さん?あの……一応あなたのお父さんなんだからさ……何してんだよってここは……」
待ってくれ轟よ、仮にも色々あるがキミの実の父親だ、他人から馬鹿にされたり暴行沙汰は怒る場面では無いかと諭した緑谷だが、轟は笑って緑谷に提案するのだった。
「よし、俺が会話で隙を作るから、ナッツパンチで親父のナッツを砕いてくれ、緑谷」
「本気で言ってんのキミ!?」
まさかのリクエストに、緑谷は正気を疑って叫んだ。実の父親の金玉を砕いてくれって何を言い出すのかと。まぁ、それを言い出すくらいの事をされたのは緑谷も聞かされたが、それでも待ったをかけた。
「お!?なぁに、あの脇臭に何かしようっての?轟くんに緑谷くん!」
「ああバーニンさん、今から親父の金玉砕き大会を開催しようと……」
「やめなって轟くん!?」
そして轟焦凍主催『第一回、チキチキ!エンデヴァーの金玉潰し大会』が開かれそうになるのであった。
「おいおいエンデヴァーさんの金玉を破壊する大会だって?……いいねぇ楽しそうだ!」
「あなた達サイドキックですよね!?」
近場に居たサイドキックが、止めにかかると思ったら、乗り気でクーデター起こしにかかってくるので、緑谷が待ったをかけた矢先……その悪ノリを止めるかのように、奥の社長室のゲートから、エンデヴァーが出てくるや、サイドキックも、緑谷達も皆直立不動になった。
「焦凍、出久、爆豪……お前たちは、俺が見る」
そして開口一番、息子以外見ない、勝手に見て覚えろと言っていたエンデヴァーが、うって変わって俺が見ると宣言したのであった。