【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
あれから、一週間が経過した……それぞれが与えられた課題を為そうと励み、一度でもエンデヴァーより先に事件解決をする為走り抜ける日々。新たに何かを掴むため、研鑽し、走り続ける日々が続く。
「おはようございます」
「おはよー!どうだい進捗は!」
今日も明朝から、サイドキックも出勤する中混じる緑谷達、朝イチでも元気なバーニンから声をかけられ緑谷は挨拶する。
「おはようございますバーニン」
「朝からでけぇ声出すなぁ!」
朝から声がうるさいとプロにくってかかる爆豪に、バーニンはニヤニヤしながら柔軟体操しながら煽る様に尋ねた。
「どーよ?エンデヴァーさんより速く撃退?あはっ!いやごめんね?デリカシーが無かったぁ!分かってるよ、そんなに簡単にいきっこないよねぇ!」
その通り事実である。だから爆豪も言い返さない、しかし今日こそはと熱意はしっかりと雰囲気で緑谷は感じ取った。
「おはようございます、バーニン」
「おはよー!焦凍くん!」
遅れて、轟が合流してバーニンに挨拶を交わして入ってきた。
「緑谷、爆豪、昨日は惜しかった……二人とも昨日の感覚大事にして行こう……今日こそエンデヴァーを追い越すぞ……!」
右手に息を吹きかける轟に、彼も右側の冷気の方は、朝の寒さはキツいのかなとふと考える緑谷。しかし爆豪は轟の言葉に待てよと声を上げる。
「惜しかったのは俺だバーカ!テメェは足遅えんだよ!よって、俺が上!」
惜しいのは俺だけだ、俺が一番エンデヴァーの先を越せる可能性があるんだよと吐き散らす爆豪。しかし轟は無視して流したのか、はたまた天然か、そのまま緑谷に話しかけた。
「点での放出ってのが慣れねぇ……」
点での放出……それは爆豪と轟に課せられた課題かつアドバイスだった。より高出力での放出をする際のイメージらしい、二人の個性は同じ、放出による行使の為アドバイスも同じになっていた。
「一朝一夕で身に付いたら苦労しないよ、試行を重ねてコツを掴まないとね?僕も新しい移動法をより洗練してパターン化しないと……」
「聞けや!」
緑谷は緑谷で、二日目に新たな移動方法を発見したが、そのコントロールをより洗練する事を新たな課題とした。なお、自主的にかっちゃんは無視した。
『自身を目的地まで引き寄せる』移動方法は、二人やエンデヴァーの速度を上回ったが、内臓や骨に負担がかかる。その負担を軽減してコントロールし、体得するのが次の一歩だった。
まだ追いつけないが、着実に、一歩ずつ成長しているのを実感出来て、緑谷の自身も戻ってきていた。
しばらくしてエンデヴァーも出勤し、今日もインターンが始まる。
「行くぞ……ついてこい!!」
「まだだ!まだ足りない!!思考!行動!力のコントロール!!全ての時間を縮めろ!!」
3人はエンデヴァーの背を目指してひた走る!氷の上を疾走し、爆発で加速し、そしてーー。
「あ!まずい!?うーわーー!!」
「緑谷ぁああーー!?」
空の彼方まで吹っ飛び。
「あああ!?止まらなげほぉ!?」
「緑谷ぁああーー!?」
看板に激突し。
「やばいやばいやばい!あああーー!?」
「緑谷ぁああーー!?」
「何でエジプト壁画みてぇな穴になってんだよ!?」
コンクリの壁に穴を開けて。
「おい、イズクは?」
「コンビニのトイレで吐いてらぁ」
「おろろろろ……」
コンビニにお手洗いを借りて。
「う、上手くいったと思ったのに……」
「おい、何故生きてる貴様……」
道路にクレーターを作り、ヤ◯チャみたいに倒れても。
緑谷達はその背中に食らいついた。そうして結局……本日もエンデヴァーを追い越す事はできなかった。
「今日も……追いつけなかった……」
「クソが……」
「だが初日よりは、動きが確実に良くなっている……」
息を切らす二人と血と汚れに塗れる一人……まだまだ足りない、まだまだその背に追いつけないと、息を切らさず夕陽を眺めるエンデヴァーを見て、プロと仮免の差を思い知った。
この冬休みインターンで、果たしてその背に指がかかるのか?不可能の三文字を振り払うため、まだやれると3人は息を整えた。
「いくぞ!!」
「はい!」
「ああ!」
「おう!」
エンデヴァーの号令に従い、いよいよ今日の最後の仕事に3人は赴いた!!
「なんでだ……!!」
夜、緑谷達はある場所に赴いていた。広い日本式の古き良き、それでいて広い武家屋敷の様な豪邸……ここは、轟焦凍の実家……つまりエンデヴァーの家であった。おい、インターンはどうしたんだと、どうして家に連れられてるんだと爆豪は歯軋りしながら呟く。
「姉さんが、飯食べにこいって……」
「何でだ!?」
「友達を紹介して欲しいって……」
「今からでも言ってこい!やっぱ友達じゃなかったってよ!!」
まさかの友達の家にお呼ばれ、夕食をご馳走になる事になっていた。爆豪は誰がテメェととなる一方緑谷は……。
「友達を紹介……か、そっか……うん」
めちゃくちゃ嬉しかった。
緑谷出久……爆豪の家以外に、友達の家に行った経験……人生で二度目!勉強会で八百万邸宅にお邪魔して以来である。しかし、流石エンデヴァー邸、オールマイトが一位に居た間ずっとNo.2に居たとはいえ稼いでるなと豪邸に目線があちこちに移ってしまう。
こうして、轟家で緑谷と爆豪は夕食をいただく事になった……のだが、まさか地獄を二人は見せつけられようとはこの時思いもよらなかった。