【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「わーたーがーし〜……機だ!!」
グラウンドαに向かう途中、オールマイトが綿菓子機で綿菓子を作っていたのを見てA組はスルーして通り過ぎようとした。
「おいくらですか?」
「まいど、200円ね……じゃなくて!」
緑谷は売り物だろうかとヒーロースーツのポケットから小銭を探し、オールマイトから値段を聞いて代金を渡して綿菓子を受け取ったが、いや違うんだとオールマイトは弁明する。
「ほら、私の決め台詞ね?私が来た!と、綿菓子機をね、組み合わせた渾身のギャグなんだよ……そう本当にマジの反応されたら困るじゃないか……」
「オールマイト先生……ギャグの説明程、自分も相手も反応が困る物はありませんよ」
「めちゃくちゃ厳しい!?」
綿菓子を食べながら、これほど反応に困る事は無かろうと容赦無い反論にオールマイトが肩を落として項垂れたが、立ち止まった上鳴がふとある事に気付く。
「あれ?相澤先生は?」
担任の相澤先生が来てない、どうしたのかと。これに対しオールマイトは二こ目の綿菓子を作りながら語った。
「相澤くんは本当、今さっき急用ができてしまってね……代わりに綿菓子、いや私がこの実践報告会に代理で来た、というわけなのさ」
唐突だな、緑谷は綿菓子を食べ終え、棒代わりの割り箸をどう処理しようか迷って、とりあえずポケットに入れておいた。ポイ捨て、ダメ絶対。
というわけで……オールマイトの下、インターンの成果を皆披露する事となったのであった!
仮想敵たる雄英ロボの大群に、A組達は各々の成果をぶつけて披露していく!!
「ネビルソード!!」
「光の屈折!!」
「粘性MAX!アシッドマン!!」
青山優雅、葉隠透、芦戸三奈!
インターン先『具足ヒーロー』ヨロイムシャ、チャートNo.9!新技を体得して更なる一歩へ!
「手数と!」
「先読みの力!!」
砂藤力道、尾白猿夫!
インターン先『ライオンヒーロー』シシド、チャートNo.13!より長時間の個性使用時間強化と、高度な徒手空拳を体得!!
「「索敵強化中!!」」
障子目蔵、耳郎響香!
インターン先『シャチヒーロー』ギャングオルカ、チャートNo.12!更なる索敵の精度と範囲の強化を修行中!!
「「「最短効率チームプレイ!!」」」
峰田実、瀬呂範太、上鳴電気!
インターン先『峰山ヒーロー』Mt.レディ!及び、チームアップヒーローのエッジショット、シンリンカムイの『チームラーカーズ』にて、チームプレイの連携を習得!!
「レシプロエクステンド!!」
飯田天哉!
インターン先『ノーマルヒーロー』マニュアル、チャートNo.222!柔軟な物腰による、臨機応変の対応力と基礎の底上げ!!
「円滑なコミュニケーション」
口田甲司!
インターン先『洗濯ヒーロー』ウォッシュ、チャートNo.8!より円滑なコミュニケーション能力を修行し、動物を操る精度を向上!!
「総合力向上、深淵闇躯、夜宴(ブラックアンク・サバト)!!」
常闇踏陰!
インターン先『ウィングヒーロー』ホークス、チャートNo.2!現在事務所不在のため、サイドキックと共に実践経験を積み、総合能力が向上!!
「いかに早く戦意を喪失させるかやぁ!!」
切島鋭児郎!
インターン先『BMIヒーロー』ファットガム、チャートNo.58!更なる経験を積み、戦闘能力を向上!!
「コンビネーションと!」
「決定力!!」
蛙吹梅雨、麗日お茶子!
インターン先『ドラグーンヒーロー』リューキュウ、チャートNo.10!最早この二人は名コンビの連携と、ヴィラン捕縛への決定打を獲得した!!
「予測と効率!!」
八百万百!
インターン先『魔法ヒーロー』マジェスティック、チャートNo.11!敵の行動への予測、そして個性使用の効率性を叩き込まれ、継戦能力を底上げ!
「能力の底上げ!」
爆豪勝己!
「スピードの強化!!」
轟焦凍!
「個性の理解と高度の操作力!!」
緑谷出久!!
インターン先『フレイムヒーロー』エンデヴァー、チャートNo.1!経験による弱点の克服と、新たな境地、必殺技の開発!!
皆が皆、さらに向こうへ進んでいる。その中でオールマイトは、緑谷出久の空を舞い、仮想敵ロボットを引き寄せてぶつけ無力化する様を見て、彼との出会いを思い出していた。
『こんな個性でも……脊髄ぶっこ抜きでも……貴方みたいになれますか?』
『……っつ……わかりました、オールマイト……約束します、僕は耐えて見せます!』
『くっそー……まさか学校の屋上から落とすとか、本気で殺しに来てるよクラスメイト……』
二年前の出会い、衝撃だった。世の中にはこんな恐ろしい個性を持った子がいたのかと、だが……それ故に他者から疎まれ、嫌われ、親にすら見放され、ヴィランになった悲しい被害者たちも居る。
そんな悪に堕ちる際も際だった彼が、頑張って頑張って今……こうして仮免を取得してヒーローへの道を進んでいる事実。あの頃が、遠い昔に感じてならなかった。
たった二年近くで、何とたくましく大きくなっただろう、緑谷出久の背中を、親のような眼差しでオールマイトは見つめていた。
「イーヴル……ストラァアアアイク!!」
高々と跳躍した緑谷出久が、巨大仮想敵ロボ向けて明らかに重力では不可能な速度で急降下し、片足のヒーローキックを叩き込み、ロボの機体を貫通して穴を開け、背後に着地……ロボは動かなくなりそのまま崩れ落ちて、爆発を起こした!
そこにもう、あの頃の少年は居ない。
キミは……もう、ヒーローになっている!!
爆炎を背後に、悠々と歩いて皆の前に戻ってきた緑谷。拍手を送る仲間であるクラスメイトに、親指立ててサムズアップを見せれば、オールマイトもにっこり笑ってサムズアップを返した。
・イーヴルストライク
緑谷出久の新たなる必殺技。
操り人形の糸にて自らを高々と空へ打ち上げ、そのまま目標に対して自らを引き寄せる力で叩き込むヒーローキック。無論オマージュはライダーキック。
イーヴルヒーロー・イズクの必殺技の中で、一撃で叩き込む中では最強の威力を誇る!!