【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
プロローグ 個性終末論
個性の始まり……それは、中国軽慶市で発見された『発光する赤子』より始まった。
以降『超常』は各地で発見され『日常』となり……そして『個性』と呼ばれる事になっていった。
では、この個性なる超常……何処から来たのか?宇宙から飛来した隕石に付着したウイルスか?はたまた、唐突なる遺伝子の突然変異による人類の進化?
『始まり』は誰も知らないその答えは未だに解明されていないーー。
「すべては、悲劇であるーー」
だが、彼は断じた……何故個性が現れたかは知らない、しかしてそれは『悲劇』であると。
「個性は、人類への福音ではなく、終末への始まりだったのだ……この個性終末論に記されている」
彼は断じた、これは終末への始まりなのであると。
「世代を経るにつれて個性は混ざり、進化し……やがて誰にもその力をコントロールできなくなる……」
その終末の景色は、混ざり合った個性のコントロールを失った果て暴走であると、青い肌の男は一冊の本を経典の如く掲げて、同志である信徒たちに見せた。
「人類の八割が個性という"病"に冒された時代……残された二割の"純粋"な人類も、個性保持者と交わりその数を減らしていく……絶滅は目の前に迫っているのだ」
この世界は病に侵され、やがて滅亡を辿ると彼は断じた。
「我々ヒューマライズは……今こそ立ち上がらなければならない!たとえ、大地を血に染めてでも……」
一冊の書物……。『個性終末論』を抱いて男は信徒達に号令した。
「人類の救済を……!!」
人類の救済を!
人類の救済を!!
人類の救済を!!!
「では、はじめようか」
その日……思想団体『ヒューマライズ』は、世界に布告した。
『人類の救済』を掲げたそのテロリズムにより、ヨーロッパで個性暴走が発生……多くの人々の命が失われた。
アイルランドより南西の島国『オセオン』
その上空……緑谷出久は画面に映る此度のミッション内容に傾聴していた。緑谷だけではない、爆豪勝己、轟焦凍……日本プロヒーローもその任務内容を聞き漏らさない様にしている。
率いるは、日本No.1ヒーローエンデヴァー……エンデヴァー事務所の面々や他の世界各国のヒーロー、オセオンのヒーローもその飛行機の中に待機していた。
『先日の、無差別テロの犯行声明を出したのは"ヒューマライズ"人類救済を標榜する指導者、フレクト・ターンによって設立された思想団体である……テロに使用された装置は、個性因子誘発物質"イデオトリガー"を強化したものだと推測される』
機内のブザーが鳴った、降下準備の合図にヒーロー達が立ち上がる。
『以後この装置を"トリガーボム"と呼称する、我々選抜ヒーローチームの任務は、世界二十五箇所にあるヒューマライズ施設を一斉捜索、団員達を拘束した後一刻も早く保管されたトリガーボムを、確実に回収する事である』
世界中で、クラスメイトだけではない、今回は様々なヒーローが同じ作戦が同時に開始される。
『ヒーロー諸君、この作戦の成否は君達の双肩に掛かっている……テロの恐怖に怯える人々の笑顔を取り戻そう!』
WHA(世界ヒーロー協会)の作戦司令室から、オールマイトの通信が入ったのと同時にハッチが開いた。シグナルが赤から……青に切り替わりヒーロー達が飛び出し、緑谷も空に体を投げ出した!
「あれが、ヒューマライズのオセオン本部……!」
『俺たちBチームの任務は、施設の制圧とボスのフレクトって奴の確保だ!油断するな!』
『誰にもの言ってんだ!ああ!?』
轟と爆豪の通信が入り、早速爆破で一気に降下速度を上げる爆豪に、轟も炎の噴射で追いつき、緑谷も垂直のヘッドダウンで抵抗を最小にして降下速度を上げていく!
直前に引き寄せを空と地面に使って角度を切り替え、速度維持をしながらヒューマライズオセオン本部に降下した緑谷は滑空しながら突入!
エンデヴァーが先陣を切り正面玄関を突破し、ヒーロー達が次々と施設に雪崩れ込んだ。
だが……世界各国のヒューマライズ本部からトリガーボムは見つからず、そこには団体の末端の団員しか居なかった。
そもそも団員ですら『トリガーボム』の存在を知らなかったと、アメリカを担当していたホークスから報告があがるや、世界各国の担当ヒーローからも同様の報告しか出てこなかった。
ヒーロー達は動員をかけながら各国にて待機、人海戦術にてフレクト・ターンとトリガーボムを捜索する事となる。