【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
結論から言えば、緑谷チームはなんとか本戦に残った。あの最後の賭け、個性使用のフェイントに引っかかってくれたお陰だった。ある意味反則だが、それをしなければあの場で予選敗退だったからそれでも勝ちたかったと言うべきか……。
「話って何?」
そして昼休憩、轟に路地の暗がりに呼ばれた緑谷。やはり文句があるのかと、ここで一年最強決定戦が人知れず起こるのかと……右手に力が入る。
「臆したのは事実だ……例え、お前がルールは守る男だと知っても、あの瞬間俺は……死に臆して……制約を破っちまった」
臆したのは認める、許せない事は他にあるが、それはまたここに呼んだ理由では無いと轟は言う。
「だが……どうしてもチラついて仕方がない、最初の戦闘訓練……USJでのオールマイトがお前を抱き寄せる姿……そして今日……俺はどうしても確かめなければならない事ができた……」
緑谷は喉を鳴らした、オールマイト関係の話まで出て来たが、一体それが先程の騎馬戦と関係があるのかと身構え、轟は緑谷に言った。
「お前……オールマイトの実子なのか?」
それを聞いた瞬間、緑谷出久はその場にぶっ倒れた。
「恐れ多いよ!!そんなわけあるか!!というか唐突だね轟くん!?どうしてそんなぶっ飛んだ答えに行き着いたんだ!?」
緑谷は立ち上がり即座に否定した、そんなことがあるかと。
「な……ちがうのか!?」
まさか、違ったのかと行き着いた答えに轟は驚いた目を見開く程の衝撃だったらしい。
「あのヒーローの象徴から、こんなドブ川のヘドロが生まれて来たら!オールマイトすら引きこもるよ!?」
「そこまで自分を卑下するのはどうかと思うぞ、緑谷……」
「余罪があるから僕には……で、どうしてそんな事思ったのさ」
「ああ、それには3つの理由があってな……」
「3つもあるの!?」
「ああ、だから聞いて欲しい、そして説明して俺を納得させてくれ」
そして……何故、轟焦凍が緑谷出久をオールマイトの実子と思ったのか、三つの理由が提示された。
その①……必殺技の類似
「お前が最初の屋内戦闘訓練の時に、爆豪をボコボコにしたラッシュ技がまず理由の一つだ」
「あー……バイオレント・ラッシュの事?僕の必殺技その1の」
「あれ、そんな名前なのか?」
「悪い?」
「いや……その通りの名前だな、うん、あのラッシュ攻撃は、昔何かのヴィランとの対決を中継で見た時のと類似してるように見えてな」
バイオレント・ラッシュ……それは『緑谷出久の必殺技』のその①であり、敵対する相手のあらゆる急所へ正確に打撃を叩き込み、抜け出せないまま撲殺する技だ。それがオールマイトの技に酷似しているのが理由だと宣うのだ。
「どの中継か知らないけど、たしかにそうだよ、名前がないけど……オールマイトのラッシュを、僕の肉体で再現かつオマージュした技だから……」
「そうなのか……」
「けど全く違う、オールマイトは急所なんて関係ないパワーの拳のラッシュ、僕のは急所狙いに緩急の変化、手足に肘膝全てを使った人間の技でしかないよ」
人間の……技なのか?あの技が?とそっちの方が難易度が高いようなと頭に?を浮かべたが、否定されたので次に行った。
その②……USJの抱擁
「二つ目がUSJの件だ、お前がヴィラン達を血の海に沈め、先生方々と共にオールマイトが駆けつけた……暴れるお前を抱きしめたオールマイトは……父親のそれに思えてならない」
「あ、あーーそう……けどあれは、ただ僕を落ち着かせる為の行動だと思うよ……あの時は、殺されかけてた相澤先生や、一緒に居た蛙吹さんと峰田くんを、守らなきゃってなったから」
あんまり思い出したくない、恥ずかしい事だからと緑谷は頭を掻いた。名乗り上げたの、偶に蛙吹さんに揶揄われるからなぁと、緑谷は苦笑した。
「そうか……では三つ目なんだが……」
その③……チ◯ポ
「あのオールマイトサイズのチ◯ポだがーー」
「よーし喧嘩売ってるんだね?」
「真面目に血縁を疑ったぞ?」
「キミはオールマイトの下半身のアイコンを見た事あるのか、全く……というか……僕とオールマイトは何も関係は無いよ、強いて言うなら……腐ってた僕を救ってくれたくらいさ」
「腐ってた……?」
「いい機会だから話そうかな、うん……僕がどうしようもないやつだった頃の話……」
他人に話す気にもなれない話を、彼に話してしまったのはなぜだろうか、そう考えながら緑谷は、かいつまんで昔の自分の事を轟に話したのだった。