※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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scene19 打つ手、無し……

 反射の個性、まさかこうも早く自分の前に現れるとは。緑谷は歯を見せ笑うが、それは焦りを隠す強がりだった。ヒーローを目指す中で、様々な媒体で空想現実含めて数々のヒーロー、ヴィランの能力を見てきた緑谷からすれば、それこそ数年後くらいに唐突に現れる程度には身構えていた存在であった。

 

 さて、じゃあどう戦うよと考える中でも、緑谷は時間が惜しいと即座にフレクトへもう一度踏み込む!

 

「無駄だと言ったろうに……」

 

 決して貴様の拳も、蹴りも、届きはしないと無駄だと吐き捨てるフレクトへ緑谷は再び顔面へ右ストレートを放つーー。

 

「これならどうだ!!」

 

 その間際、緑谷は自らを天井に引き寄せフレクトの頭上を跳び、背後に回り込んだ!

 

「必殺!かっちゃん式エアリアルキック!!」

 

 真正面が駄目なら背後を取る!爆豪勝己が時折披露する、真正面に踏み込みながら爆風で頭上を越えて背後を取るパターンで、緑谷はフレクトの背後に回り込むや、延髄へ回し蹴りを叩き込んだ!

 

 だが!フレクトは緑谷をを見る事すらしなかった!見る必要すらないと首を向けるどころか目すら動かさず、緑谷の右足はフレクトの延髄数センチでまた押し返される!

 

「ぐ!?あぁああああ!!」

 

 筋繊維が弾け、千切れたのが感覚で分かってしまう反射の衝撃!緑谷は壁まで吹き飛ばされるが、即座に立て直して壁を地面にする様に着地!そのままこの空間の天井高くまで自らを引き寄せ飛翔する!

 

「背後が駄目ならーー!」

 

 前も駄目、背後からの奇襲も弾かれた!なら重力加速を加えた一撃ならどうだと、緑谷は身体を前転させ左踵のブーツから仕込み刃を出してグングン回転してフレクトの頭上へ落下する!

 

「イーヴル・ヒールクラッシュ!!」

 

 今現在、緑谷の必殺技の中でも一二を争うほどに威力が高い回転かかと落とし!!それがフレクトの脳天に……到達しない!!ギチギチとブーツ内の金具が悲鳴をあげて仕込み刃は折れて彼方へ弾け飛び、緑谷も弾かれて宙を舞った!

 

「これも……駄目か……!!」

 

「すべてを反射する病は、何もかも弾き返す……分かるか、自ら死ぬ為に刃を突き立てようとも弾かれた絶望が……コントロールを失った個性は苦しみを生むだけーー!」

 

 宙を舞い、落下する緑谷を見上げながら、それだけの攻撃すら弾き、死ぬ事すら叶わない絶望を吐露するフレクトは、いよいよ攻撃に移る!身体を浮き上がらせ自由落下する緑谷の上に勢いよく、反射で地面から弾かれた様に飛んで拳を振り上げた!

 

「そして人類は身体も心も!進化する個性に押しつぶされる!!」

「吐かせぇ!!」

 

 緑谷の腹部目掛け、フレクトの拳が振り下ろされた瞬間、ならばと緑谷も空中ながら右足を振り抜いた!背面からの奇襲も、高威力の力押しも駄目!なら刹那のカウンター!拳を当てにくる瞬間なら、殴り抜く刹那なら個性の反射は作用してないのではと、願いすら込めた一撃!

 

 それすらも!簡単に阻まれ脛はフレクトに当たらず、緑谷の腹に拳がめり込んだ!

 

「ごぼぉほ!?」

 

 床まで叩きつけられ亀裂が入り、バウンドする緑谷。反射を応用した威力の増大に、緑谷は視界が明滅した。

 

「ぬぅん!!」

「くぅう!?」

 

 そのまま両足揃えて腹を踏み潰しにかかるフレクトに、身体を横に転がして回避する緑谷、そこにフレクトが追撃のパンチを叩き込みに掛かる!

 

「だったらぁ!!」

「む!?」

 

 殴る蹴るが駄目ならば!緑谷は向かってくる右の拳を回避しながら、その手首と襟首を引き寄せ、さらに両足の計四箇所同時引き寄せを敢行!!フレクトもこれには面を食らってそのまま身体が宙を舞う!

 

「フルイドスタイル、当て身投げぇ!!脳みそぶち撒けろ!!」

 

 今は『ヴィランスタイル』として統合した、緑谷出久独自の武術『ヒーローアーツ』は、流体の型フルイドスタイル!!それを形成する合気道と古流柔術からなるカウンターの投げ技に、フレクトは脳天から叩きつけられーー。

 

「ほう?触れずに動かすか?」

「はぁ!?」

 

 られない!!脳天が床から浮きながら逆さになったままのフレクトは、そのままヘッドスピンの様に身体を捻り緑谷へ蹴りのカウンターを叩き込んだ!

 

「うぁあ……!?」

 

 錐揉み回転しながら緑谷は吹き飛び、床を転がった。直接真正面から、奇襲、高威力、カウンターと尽く緑谷の攻撃は反射された。そして引き寄せは作用すれど、そもそもが投げての叩きつけまで無効化された。

 

 立ち上がりながら、頭の中でフレクトの反射の力をチェックリストにして、チェックを入れていく緑谷。何ができる、考えろと反射により足や腹の痛みを抱える中ーー。

 

「そろそろ終わらせよう」

 

 フレクトが止めと手を上げた。その瞬間ーー壁面のレーザー光線が緑谷に発射された。

 

「くっ!?」

 

 それを回避した緑谷、しかしフレクトは自身のサポートアイテムらしいレンズを避けたレーザーの着弾点に置くように移動し、レーザーは反射しまた緑谷へ向かった!それも回避したが次はまた違うレーザーが放たれ、それも回避する。

 

「いつまで避けれるかな?」

「っつぁあああ!?」

 

 三つ、四つ、放たれて弾かれて速度を上げて緑谷を襲うレーザー。いくら動体視力がよかろうと、限界は訪れる!

 

「私は個性という病を消し去る、そして純粋なる人類を!滅亡から救うのだぁあ!!」

「ぐぁあぁはぁああーー!?」

 

 レーザーが、空中に跳んで回避した緑谷の右前腕、左脇腹、右大腿を射抜いて貫通した。絶叫を上げながら緑谷は、そのまま床に墜落した。




・かっちゃんエアリアル
爆豪が好き好んで行う、真正面から踏み込むフェイントから爆破で敵の頭上を超え背後を取る技。緑谷は引き寄せで自らを引き上げて再現し、敵の延髄を蹴り抜くという動きに落とし込んだ。マネすんじゃねぇクソヴィラン

・当て身投げ(空気投げ)
ヒーローアーツ、フルイドスタイルを構成していた技の一つ、合気道や古流柔術の技。元ネタは餓狼伝説のギース・ハワードの当て身投げ。緑谷はこれを敵の攻撃に合わせて素手でやる事もあれば、引き寄せを補助に使い行うこともある。フレクトには触れない為引き寄せで行ったが、叩きつけれず脳天倒立しながら浮くといシュールな姿になった。
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