【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
『オーウケーーイ!お前たち!一波乱や二波乱じゃあすまなかったが準備完了だぁ!!早速始めようか!!サシのガチバトル!!雄英体育祭バァトルトーナメントォオオーー!!』
バトルステージが組み上がり、いよいよ準備が完了したと熱狂をプレゼント・マイクが煽り立てる!
「いよいよだなぁ緑谷ぁ!準備はいいか!」
「左手の痛みも無いみたいだな」
ウォームアップに使ったもぎもぎを回収しながら峰田が、そしてミット打ちのミットを外した尾白が、玉のような汗を流して身体を温めた
「うん、ありがとう峰田くん、尾白くん、ウォームアップに付き合ってもらって」
「油断はするなよ、確実に勝ちに行け」
「じゃあ……行ってくる!」
光射す、最終種目のバトルトーナメント会場に、緑谷は駆け出した。
『さぁ行こうかオーディエンス!第一回戦!!個性封印が今解き放たれる!!ヒーロー科1年!緑谷ぁぁあ!出久ぅううう!!』
「うぉおおおおおーー!!」
雄叫びを上げ全速力で入り口から飛び出した緑谷は、ステージの前の二つある階段を、一っ跳びで飛び越え、そのまま錐揉み回転を決め、片膝を地面に着いた。見事なスーパーヒーロー着地と共に顔を正面に向けて呟く。
「僕が……来た!」
ド派手な入場を見せ、熱狂を煽る緑谷に、観客も応えるようにボルテージが上がっていく!
『ド派手だなぁ!!オールマイトの着地を真似たか緑谷ぁ!!そして対するは唯一の普通科での進出者!一矢報いるか、番狂せはあるか!?心操ぅううーー人使ぃいいいい!!』
ゆっくりと、階段を上がり、緑谷を睨みつける心操、まだ折れてない、折れちゃいないと目のぎらつきから緑谷は感じ取った。
『そして特別ルールだぁ!!心操人使は、緑谷出久の個性を……認ぃとめたためぇ!この試合、緑谷は個性の使用を許可されたぁああーー!これにより、この試合だけ、全ての雄英体育祭を放送する局の生中継が!決着つくまで止まるぞーー!!見たけりゃ雄英のホームページでアーカイブで出すから後日そっちを見るんだな!!』
成る程……放送倫理の対策がそれかと納得した緑谷。試合開始のゴングが鳴ろうとする間際……ギリリと歯を食いしばる心操が叫んだ。
「どうしてお前みたいな……俺よりヴィランみたいな能力持ったやつが!ヒーロー科に居るんだよ!!ああ!ふざけんなよ!!」
やはりそうか、緑谷は構えを取り、腰を沈めて右手を鷲掴みにする形にした。脹脛に、太ももに力を入れて開始の合図を待つ。それを入場口から見送っていた尾白は黙祷を捧げ、峰田は十字を切った。無論……心操くんに向けて。
「あのボサボサくん何してんのかな?こんな大衆でヒーローごっこ?馬鹿みたいじゃないか」
緑谷の入場を見て、それを嘲笑う奴が生徒側の観客席には居た。金髪で端正な顔立ちの1-B生徒、物間寧人である。
「いや、でも……あの階段飛ばした脚力、あり得ないでしょ個性無しで……それだけやばい個性って事よね」
個性無しではありえない脚力を見せた緑谷に、余程無力なんだろうかと顎に手を当て見つめる拳藤一佳。
「さーみなさん、見たく無い人は目を瞑りましょうか」
惨劇を回避する為、1-A皆に注意する八百万。
「俺……もし緑谷と戦うまで進めたら、スーツで戦ってもらうわ」
キラキラと昇天するかのように彼方を見つめる上鳴。
「やっちまえクソヴィラン!!ぶっこ抜いて愉快なオブジェにしちまぇぇ!!」
此度は挑発されたのを根に持っていた為、応援?する爆豪。
「エチケット袋用意……」
耳郎響香は袋を用意して……。
「あれ見たかったんだけどなー……真似してんのに、鎖のやつ」
瀬呂範太は、ヒーロースーツの彼が使う鎖の技を見たかったと真っ直ぐ見ていた。
「あれれー?もしかしてキミら、あのクラスメイトが無様晒すの見えるから準備してるのー?」
物間は、1-A生徒が何やらやっているのを見て、壁を登り覗きながら露悪的に言った。
「あのさぁあんた、その辺にーー」
拳藤が物間を引き剥がそうとして開始のブザーが鳴った瞬間、悲鳴が一気に会場を包み込んだ。それをなんだ一体と、ステージに目を向けた、拳藤は……目を疑った。だってこの試合、死ぬような攻撃は無しなのに……首が、引き抜かれて、血を吹き出す体が、膝をついて崩れ落ちたのだから!
「い、いやぁあああああーーーー!!」
拳藤も、叫びの一つに混ざるしかなかった。
『おおっふ……こりゃコメントできねぇ』
プレゼント・マイク実況放棄。それ程の衝撃であった。
開始の合図があって、1秒すら掛からず……弾丸のように踏み込んだ緑谷は、即座に心操の顔面を鷲掴み、無慈悲に脊髄をぶっこ抜いた……恐らく痛みも無く、気付く暇すら与えない、一瞬の事。
「僕の必殺技その②……エクスキューション・アタック!!」
試合時間0:00.58
緑谷出久、完全勝利!!