【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
前章① 欧米ギリギリ!ガッチムチのナウい奴♂
『オールマイトから、直々に?』
国連本部にて、各国首脳たちは頭を悩ませていた。AFOと死柄木弔、それらが統べるヴィラン組織『超常解放戦線』が、日本のヒーロー社会の信用を崩壊させ、政府が機能しないほどの危機に陥っている。
そして平和の象徴であるオールマイトから、直々のSOSが各国に来ているのだ。それ程までの危機が日本で起きている、国連の参加国である首脳達はモニター越しにどうしたものかと頭を抱えた。
『しかし……派遣を明日にしろは無茶だ!ヒーローの国際派遣はただでさえ手続きが膨大なのに!』
何しろ無茶苦茶な注文だった、明日までにヒーローを派遣して欲しいと言う無理難題である。いくら彼が世界的に活躍した、平和の象徴であろうと、正式な手続きを踏み倒してヒーロー派遣要請は応えてやりたいができなかった。
『ヒーローの力はそのまま内政力に直結する……自国から飛び立てばその分抑止力は低下し、均衡が崩れる……』
『大規模派遣の際には、犯罪シンジケートが活性化するものだが……今回は異常だ……まるで示し合わせたかのように各国の内政が荒らされている』
ヒーローの国際派遣の手続きは多く、分かった行けとはできないのだ。さらに、自国のヒーローの力は防衛力、軍事力に直結している。ヒーローの派遣は即ち自国の盾を投げ出す行為、その隙に自国ヴィランの対応は手薄になる。現に、世界各国でヴィラン達の活動が活発になっていた。
『ICPOによれば、AFOは各国に黒いパイプを有していると言う……』
その裏にいるのが、日本を攻め落とし手中に収めんとするAFOの存在だ。彼が世界規模で手駒を動かして、日本への派遣を許さないよう妨害しているのが見て取れた。かつてオールマイトがAFOを、その協力者を討伐、逮捕して行ってもここまでAFOは手駒をまだ残していたらしい。
『しかしホークス、エンデヴァー、何よりあのオールマイトの頼みを我々は無碍にできません……うちのサラームは我慢の限界です、譫言のようにAFOのすと』
『我が国にビッグ・レッド・ドットも同じく、友を助けるのに何故手続きがいるのだと……』
だがそんなオールマイト、さらに日本トップヒーローのSOSを無碍にする事はできない、自国のヒーロー達が知るか!俺は行くぞと意気込むくらいに不満を募らせてそれを止めている程には、オールマイトの下に集えと声が上がっていた。
「そこなんだが……行っちゃった……」
と、ここでアメリカの首脳が……汗を流しながら通信を介して各国首脳に言った。
「うちの……No.1とNo.6……全部すっ飛ばして、イッちゃった……」
自由の国アメリカを体現したかのように力づくで、そして手続きも何もかもすっ飛ばして、二人のヒーローが飛び出して行った事を告げた。
ーー太平洋上空ーー
多数のステルス機が、空を飛んでいた……全てが日本のヒーローからの要請に応え、懲戒覚悟の出撃。そのうちの二機に、人影が直立していた。
二人とも筋骨隆々の逞しい肉体で、一人はアメリカ星条旗をモチーフとしたスーツを。そしてもう一人は……純白のビキニパンツ一丁だった。高度10000メートル、-50℃の世界である。
『俺たち知りませんからね!!スター!ビリー!』
パイロットの一人が、通信で二人のヒーローに言い放つ。その言葉に対して二人はそれがどうしたとばかりに応えた。
「行く事は決定しているんだ!早いか遅いかだけさ!」
星条旗のスーツのヒーローは女性だった、か弱い女性を思わせないほどに鍛え上げられた肉体美は、さながらオールマイトを思わせる。
「それに、オールマイト直々のお願いだぜ?師(マスター)が困ってる!二の足を踏む理由がどこにあるのさ!!」
彼女の名はスターアンドストライプ!現在、アメリカ合衆国のNo.1ヒーローの彼女は、師であるオールマイトの頼みと聞いて全ての手続きをすっ飛ばして、傘下の空軍パイロットを率いて日本へ向かって行ったのだった。
「あんたはその辺どうなんだいMr.ビリー?確かによく日本へは行くらしいが、なんで着いてきたんだい?」
それはそれとして、この話を聞いて傘下として加わったこの白いビキニ一丁のガチムチ筋肉なヒーローは、何故自分と同じ様に保身無しで飛び出してきたのかスターは尋ねた。
「日本には、私のクルー達が沢山いるから……もあるが、ニュースや動画見ててね?ある歪みねぇお気に入りのニュービーが危機に瀕していると聞いて、居ても勃っても居られなくなったのさ!!」
身体を発光させながら、そのヒーローは着いて来た理由をスターに応えた。彼もまた、アメリカヒーローTOP10に君臨する一人!!
アメリカNo.6ヒーロー、ビリー・H!!彼もまた、気に入ったニュービーのヒーローが危機に瀕しているから同じく飛び出して来たと言う。
「まぁ流石に妖精部隊は置いて来た、彼らまで巻き込むわけにはいかないからね!」
「プライベートってわけ?あんたも強引な奴だね?」
「何の問題ですか?」
「いや、問題無い!!」
「やっぱりね!」
二人してニカッ!とアメリカンスマイルを見せ合いながら、ステルス戦闘機は日本へと向かった。