【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
あらゆる物に新しいルールを作り出す理不尽個性と、単純高火力かつ汎用性もあるビームの個性。二人のアメリカプロヒーローを前にして死柄木は、その実力とコンビネーションに苛立ちを覚えた。
触れさえすればどのみち終わる、そう、触れさえすればと死柄木は脳無の背中を跳ねた。赤い閃光と共に、常人は目視すらできないスピードで、二人に近づく!!
「超パワーによる空中軌道!望むところだトムラシガラキぃ!!」
スターへ突貫した死柄木だが、簡単にカウンターパンチを胴体に受けて撃墜されてしまう!オールマイト程ではないが身体強化まで自身に施しているのかと、死柄木は腕を振り風を起こし体勢を立て直す!
「ナイスでーす!カモン!!」
「ちぃい!鬱陶しい!!」
その叩き落とされた先にはビリーが待ち構えていた!ならば頭数から減らしてやると振り返った死柄木!触れさえすればと右手を伸ばし、崩壊でビリーを討ち取りにかかった!
がーーその手はビリーの顔面に届かず、手前で弾かれて焼け焦げた!!
「なにぃ!?」
即座に再生して治っていくが阻まれて驚く!ビリーの個性による必殺技『リラックスシールド』!自然体で力を抜いた状態のビリーの周囲に展開される、ビームに使われるエネルギーがシールドとなり、触れた相手を焼き焦がす!
「おァアアアアアアアア!!」
「ごぼぁあ!!」
気合いと共に、死柄木の頬へ拳が叩き込まれる。そのまま別方向に吹き飛ぶと、ステルス機二機が折り重なり死柄木を磔にする地面代わりとなる!
「スター!!今がチャンスだ!!いけぇ!!」
「あぁ!決める!!」
ステルス機を足場に飛び出して、スターが
死柄木の両腕を掴みながら超至近距離にて二人は会合する。
「さっきの一撃でお前に触れて名前も呼んだ……“トムラシガラキ"は……"ここから少しでも動いたら……心臓が止まる"」
スターから宣告されたルールに、死柄木は目を見開いた。これで終わったとパイロット達も思った。
だがーー、
『『かかった!!』』
内なる世界で、AFOが笑った。
目覚めた時からすでに、兆候はあった。AFOか死柄木か?どちらならそう言ったかもわからない……最早、2人の意思が溶け合おうとして、死柄木弔は自分が誰なのかも分からなくなっていた。
二ヶ月……それは本当だった。死柄木弔の意思を乗っ取りAFOの器が完成するのは。しかし、死柄木弔の憎しみが、ドクターこと殻木球大とAFOの予想を上回り、抗っていた。
『僕らはもうじき一つとなる!AFOでもなく死柄木弔でもない!溶け合い、新たな人格となりつつあるんだよぉ!!』
『いや、だ……』
その精神世界の抗いが、漏れ出したかのようにーー死柄木弔は叫び、動いた!
「いやだぁあ!!」
「効いてないーー!?」
「あぁん!?なんでや!決まったやろ!?」
新秩序のルールを超えて、死柄木弔は動いてなお心臓は止まらなかった!その様子にスターとビリーは驚愕して声を上げた。
なぜ効かなかったのか?つまり、この目の前に居るヴィランは、死柄木弔ではないのかとスターが考えるなか、目の前の死柄木に突如変化が訪れた。
「髪が……!」
何故かは知らないが、髪が伸び始めていた。そして再び、死柄木の手から電磁波動が放たれ、スターは吹き飛ぶもゆっくりとステルス機の一機に着地した。
死柄木は……その一手でスターの『新秩序』がいかなる個性かを理解しようとしていた。まず、理不尽な様に見えてちゃんとルールがある。先程スターは『動いたら心臓が止まる』と言っていた。
『動いたら死ぬ』という直接の理不尽なルールは押し付けられないのだろう、わざわざ心臓が止まると回りくどかった。
一方て『大気』という無機物には、さながら神にでもなった様なルールを付与できた。恐らくは有機物には制限があり、無機物へのルール付与には際限がない。
そして……同時に設定できるルールは『二つまで』だろうとも断定した。先程の大気のルール付与が、心臓を止める際に消えたから。そして……一つは常時肉体強化のために使っている。でなければ自分の突貫への反応は証明できない、その肉体の強化も有限だろう。でなければ、初手に自分を殴った時に頭が吹き飛ばせたがそれができる力までには自身を強化はできないと、死柄木でありAFOは理解した。
『どうするスター、ビリー……新秩序もキャノンも、レーザー集中放火も効かねえぞ、あの再生野郎……』
ブラボーリーダーより、ここまで新秩序、ビームキャノン、レーザー集中放火全て再生して超えてきた死柄木弔に、如何なる手段を取るべきかと尋ねられる。その通信に、スターは答えた。
「アグパー司令に伝えて」
その一言で、スターが何をするのかブラボーリーダーは理解して、本気かと再確認する。
『まさか……独断先行だけでもマズイってのに、それはーー!』
「ここで使えなきゃ、何のための特別指揮権授与だ!?こいつはもう……日本の敵じゃない、世界の敵になる!!」
最早死柄木弔は、日本だけの敵に収まらない脅威であるとスターは、現場指揮権により司令に通信を促した。そして、同じく参じたビリーにもそれは適応される!
「ビリー!最大威力の解除を許可する!!タイミングが合えば撃って構わない!!日本には出来ないやり方で……今殺す!!」
「分かった、やむを得ないな!」
スターから『最大威力』の解除を許可されたビリーは、より一層肉体に力が入ったかの様に全身の血管が浮き出て、不可視だったシールドが可視化される程にパワーを上げた。
「てなわけで到着までの間、足場長持ちさせてよね!兄さん達(ブロス)!」
スターはある作戦を実行するため、追従したステルス機のパイロット達に時間稼ぎを頼むとウィンクと共に投げキッスをした。
『全く……世話の焼けるNo.1だ……』
「だからこそ可愛い妹(シスター)なんじゃないかブラボーリーダー……それじゃあ"アレ“が到着するまで!とことんイクぞコラァ!!」
ブラボーリーダーは、仕方ないねとばかりにスターの注文に軽口を叩き、ビリーもまただからこそ愛らしいんだとニッカリ笑ってステルス機から飛び出す!
『ブッチ!そのボロ切れを振るい落として離れろ!!ビリーのデッカいのが来るぜぇ!!』
『了解!しっかり狙えよビリー!!』
磔にして未だに立っていた死柄木をふるい落とすステルス機、落とされた死柄木は危ねぇと呟きながら供として連れてきたハイエンド脳無の背中に着地した。
「分かったところで対策しようがないってのはここからだ!"大気"はーー」
それを見たスターもまた、次の手をと構えを取り、大気を掴みながら叫んだ!
「“私の1000倍の大きさで固まる"!!」
そのルールの元に、決して見る事は出来ないが、スターの真横に!大気が1000倍のスターの姿で固まって象られた!!
「フィストバンプ・トゥ・ジ・アース!!」
死柄木からは全くもって見えないが、それでも感じることは出来た!不可視の巨大な何かが蠢いていると!
「うるぅあああ!!」
「ぶぁはあ!?」
スターがステルス機の上でアッパーカットを振り抜けば、死柄木と脳無は見えない何かに殴られた様に衝撃を受け吹き飛ぶ!
「ダメージ蓄積は無意味、本当の名前を教えて……なんて答えてくれるわけがない!結局こいつの攻略法はーー!」
そして、まるで蚊を叩き潰すかの様な所作で下と上から手を打ち鳴らせばーー!
「ぬぁあ!?」
「粉微塵に砕くのみ!!」
大気が死柄木を挟み込み、雲が風で吹き飛ぶ!巨大な大気のスターに押し潰される死柄木!だが死柄木の再生にダメージがまだ追いつかない!!
「けど硬い!!ビリー!!」
「OKスター!!そのまましっかり押さえといてくれ!!」
ならばとスターがビリーに声をかけて、ビリーが死柄木の真上に陣取る!!そして、ビリーはラットスプレッドのポージングを取ったのを見て、死柄木はその光景に目を見開いた。
「な、なんだ、何故"そこ"が光っている!?」
白いビキニに遮られた『股間』が光り輝く!!その光はぐんぐん輝きを増し、ビリーは輝きを増していくと共に呟く。
「エネルギー充填♂90……95!100……イクぞ死柄木!!最大出力♂!!」
「『ちょっ!まっーー!?』」
この時ばかりは、死柄木も、AFOも、意思の争奪戦が一時中断するくらいには同じ思いだった。
『そんな場所から放つビームなんて喰らいたくない』である。
「マラデカン♂ストリィィイイイーーム!!!」
「ぬぁああああああああああ!?」
「アッーーーーーーーーー!!♂」
その股間から放たれた♂極太♂高出力レーザーは、海を弾いて海底を露出させて、死柄木を持続圧迫し釘付け♂にした!!