【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「オオアアァアアアッーーーーーーー♂!!」
ビリーの咆哮が海に響き渡る!『マラデカン♂ストリーム♂』はビリーの必殺技において最大威力!!股間から放たれるビームキャノン♂が、死柄木を海底へ釘付け♂にした!!
『ビリーの兄貴の最大出力ビームによる持続圧迫だ!!戦略兵器の熱量なら焼き殺せるはずだぁ!!』
これにはパイロット達も決まったと思ったが、スターがビームに釘付けにされてなお輪郭が消えない死柄木を目視で確認した。
「まだだ!!再生を留めるだけだ……エンデヴァーの炎を耐えただけある!!」
エンデヴァーでも焼き尽くせなかったどころか、ビリーの最大威力でなお耐えうるかとスターは歯噛みする。
『スター』
その最中であった、パイロット達でもビリーでもない、通信が割り込んで来てスターは気付いた。
「アグパーさん!?」
それは、米軍司令官アグパーの声であった。
『君の身勝手も慣れたものだと油断したよ……それどころか、規律を重んじる筈のビリーまでも出動するとはな……免許剥奪どころでは済まないぞ?』
「お好きに!で、準備は済んだ!?」
いくら特別指揮権を持っていようが、手続きの前倒しに領空侵犯、様々な規律を破った出動。ヒーロー免許剥奪じゃ効かない事態と、怒りではなく心配の声が通信から伝わった。スターはそれも上等でここに来ている、それより連絡した物はあるのかと返した。
『……一発サービスしておいた、日本には既に連絡済だ……もう着くころだ』
「それは素敵!」
『ルールに縛られないキミのその身勝手さが、我が国を照らしてきたのも事実だ……そのヴィランは、オールマイトでも捉えきれなかった……超える時だ、キャシー!』
頼まれた品……それがスターとビリーの戦闘区域に向かい、10の光を放ち向かってくる!
それは、米軍保有の戦略兵器!
『新型極超音速大陸間巡航ミサイル:ティアマト』!!
戦争のための兵器を、今!一体のヴィラン討伐のためにアメリカは十発射出してきたのだ!!
「ビリー!聞こえたわね、カウントをするから0で退避!兄さん達(ブロス)は迎撃準備!!カウント!!」
飛来するティアマトに対して、大気を固めつくった自らが手を開いてキャッチのタイミングと、ビリーが離れるタイミングのカウントが始まる!ビーム持続の為に返事する暇も無いが、伝わっているとスターは手を開いた。
「3!」
「2!」
「1!」
大気を固めた巨大なるスターが、ティアマトを鷲掴みにした。それと連動するかの様に、スターも着地していたステルス機から引っ張られる様に空中に投げ出された。
「ぶち込んでやれ!!スター!!」
ビリーが指示通り、マラデカン♂ストリーム♂の照射を止め、爆破範囲から離れて海は元の青に染まる。それを待っていたとばかりに、黒い影が飛び出した!
「「「「FIRE!!」」」」
ここからは俺たちだと、ステルス機達からレーザーが一斉照射され、死柄木らしき黒い影を空中に止めた。その隙と時間、決して無駄にするなとスターは大気の己が掴むミサイルに新たなルールを書き加える!
「ニューオーダー!!"ティアマト"は……"旋回する"!!」
付与するのはティアマトへ!直進ではなく旋回し、死柄木へと叩き込む為に!!ティアマトへルールを付与した事により、大気の自分が消えかかりながら、その十本の戦略兵器を束ねてスターは死柄木へ叩きつけた!!
「新型!!極超音速!!!大陸間巡航パンチィイイイ!!!!」
ネーミングもへったくれもない、戦略兵器を直に叩きつけるその一撃が、死柄木らしき黒き影を爆風で完全に焼き切った。
その爆炎は……迎えにくる予定であったエンデヴァー達も目視できる爆炎で、周囲の雲を吹き飛ばす理不尽無慈悲な一撃ーー。
海底の岩盤にクレーターが出来上がり、目視できる威力に、死柄木の姿は確認できない。スターはやったか?としっかり目視で確認を始めた瞬間ーー。
スターは見つけてしまった。
そのクレーターの中心に、また違う明らかに不自然な穴が空いていたのを。その穴から、それでまだ死んでいないのかと言える状態の、炭化しながらもどんどん再生を始める死柄木が飛び出してきた!!
「ちぃ!!」
炭化した身体が皮膚を形成し、元に戻りながら笑みを浮かべ死柄木が飛び出す!読んでいた!何かが来るかまでは死柄木も分からなかったが、自分を完全に殺し切る何かがあると見た死柄木は、ビリーがレーザー照射をやめた瞬間……囮の脳無を飛び出させ、その瞬間ギリギリまで待っていた!
そして、放たれたミサイルの直撃を避ける為、崩壊で深くまで穴を掘り進めその威力をある程度まで押し殺したのだ!
「俺が敵じゃなきゃ!火力不足なんて言い訳せずに人生終えらてたのになぁ!!」
『全機スターを援護!!陣形を戻ーー』
「させるかよぉ!!」
自由落下するスターの足場のために、ステルス機が集結する!ビリーもやらせはしないと即座に飛翔したがーー死柄木はここでさらに一手を加えた。
「爆ぜろぉ!!」
死柄木がそう命じた瞬間、引き連れていたデコイにして落下していた脳無が、爆破を起こしてステルス機とビリー達をスターから離れさせた!そして、離れ離れになったステルス機の機体に着地した死柄木が、落下するスターへ言い放った!
「『その個性、寄越せよ!僕がもっと上手く使ってやらぁ!」』
ステルス機を飛び乗って、スターの元へ向かう死柄木。意思はAFOとに重なりつつある中、間近の一機の背に着地した。
『やれ、スター!!俺ごとトムラを叩き潰せ!今なら爆破の衝撃で、俺ごとチリにできる!!』
チームの1人が、俺ごとやれと通信を飛ばす。しかしスターは……死柄木の再生した肉体を見て、それは無理だと判断した。再生が追いついてしまっている、爆破しても……死柄木は殺せない。
何より……兄さん(ブロス)達を犠牲になんてできはしないと、スターは微笑んだ。そして、近づいてくる、助けに来るビリーを見て……スターは目を見開いた。
そして、ステルス機を蹴った死柄木の手は……スターの顔面に伸ばされたが……その右腕に阻まれた。
「防いだところで無駄だぜ!貰うぞ、新秩序!!そしてチリになれ、アメリカァアアアアアアアア!!」
ーーAFOが最も忌避する、避けたい事は『OFAと新秩序の結託』であった。この二つの個性が協力して向かってくる事だけは避けたかったーー。だからまず、AFOはOFAを確実に手に入れるため、海外の友人達に動いてもらい世界のヒーローが、日本へ結集する事を阻んだ。
そして疲弊した日本で、死柄木の肉体を癒してからOFAを奪うのが予定であった。
OFAという全てを無に帰す力の結晶……手に入れさえすれば新秩序含めた世界の結束など、象の前の蟻に等しい。
だから、このスターの先行独断出動はAFOが最も嫌がる事だった。しかし、順番は違うがこの賭けには勝利した、アメリカNo.1は死に『新秩序』は手に入る!
これで最早誰も恐るるに足りない……消化試合のみだとAFOは精神世界で勝ち誇った。
筈だったーー。
「あ?」
だが、ここでもAFOは『誤算』に晒される。不完全とは言え、個性は使えていた。『崩壊』は機能していた筈だったーーだが!!
「ビリィイイーーー!私の右腕を、焼き切れぇえええ!!」
スターの右腕は、確かに掴んだ前腕から、崩壊している……だが、遅い!!明らかに遅いのだ!!不完全なのは、肉体だけではなかった!!死柄木の『崩壊』の個性因子の傷!!緑谷出久によって付けられた傷が、まだ根治してなかったのだった!!
スターの叫びにビリーは、マジかよと顔を歪めたが即座にサイドチェストポージングを取った!
「サイドチェスト!カッタァアアーーー!!」
飛来する三日月の斬撃光線が!スターの右腕を肩から焼き切る!!スターの腕は宙に舞うやチリとなって無惨し、落下する彼女をビリーが即座に抱き抱えてステルス機の背に着地する。
「死ななかったか……だが!!手に入れたぜ!!新秩序!!」
「お前人のモノを!?」
スターは崩壊から免れたが、個性を奪われた!!見れば鍛え上げた肉体をさらに強化した彼女の身体が、解除状態の程よいマッシブになっている事にビリーは気付き、頭上の死柄木を睨みつける!
「新秩序!!大気はーー」
それならこの奪った新秩序の試しに、スター含めた全員を処刑してやると、死柄木が大気を掴む。それを見てビリーはポージングは不可能と見てせめて彼女はと庇ったがーー。
「ぬーー?ぶわぁあ!?」
「あぁん!?なんやアレェ!!」
ビリーとパイロット達の目の前で、死柄木の身体が、あちこち膨れて破裂しては再生を繰り返し始めた。一体何が起こったのか、理解ができない現状を、ただ1人笑っていた者が居た。
「ーー奪われる直前に……付与しておいたのが効いてるわね」
「スター?どうゆう事なの?」
ビリーに庇われたスターが、微笑みながら弾け出した死柄木を見て呟き、何をしたのかとビリーは尋ねた。
「最悪は……個性を奪われ全滅する事……世界の脅威に私のヒーロー生命、安い安い……沢山人から奪ったから、どれだけ壊れるやら……」
まるで爆竹のように弾け続ける死柄木、接触の間際……スターが『新秩序』を奪われる事を見越して、一つのルールを付け加えたのだ、それが死柄木をあんな無惨な姿にしているのだとビリーに説明する。
「"新秩序"は"他の個性と反発する"……さながら個性の連鎖爆破……今まで奪ってきた個性ごと、爆ぜろAFO」
そうスターはつぶやいて、残った左腕の人差し指で左瞼を引き下げて舌を出して笑ってやったのだった。