※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

446 / 697
前章⑥ 合流

『畳みかけろぉ!!スターの個性が、奴と戦い続けている今がチャンスだ!!』

 

 ブラボーリーダー率いるステルス機達が、死柄木を取り囲み、レーザーの一斉照射を開始した!!死柄木からしたらたまったものではなかった、奪ったはずの個性が、今まで奪ってきた個性を毒のように破壊して連鎖していく!ここまで積み上げてきた何もかもが崩されていく!!

 

「『おのれキャスリーン・ベイトォオオ!!オールマイトの亡霊がァアア!!』」

 

 レーザーが肉体を焼き切り、新秩序が個性を次々破壊していき、そして『反射』の個性が破壊されてレーザーを直に受ける事になった死柄木。個性『AFO』は、他人から個性を奪い、与える事もできるが……『破棄』はできない!誰かに触れて『新秩序』を渡さねばならないと、死柄木は翼を生やしてレーザーから抜けた!

 

 引き連れた脳無から奪っておいた『翼』の個性で飛行し、陸上へ逃走する死柄木!内なるAFOはこの誤算で、ある事を思い出す。

 

「『逃げに徹したのは二度目だ!まさか……怨龍の二の舞になろうとはぁ……早く、早く新秩序を手放さなくてはぁ!!』」

 

 かつて、自分と対峙したある男の『個性』の謎が分からず、東南アジアのお友達が壊滅し、自らも敗走した……その後だった、オールマイトに敗北を喫したのは。

 

 背後から放たれるレーザーを掻い潜り、電磁波動を放って、無様に死柄木は逃げに徹しーーついに引き離されてしまったのであった。

 

「倒しきれなかったか……すまないスター、力不足だった、だらしねぇ事だ……」

 

 そのうち一機の背中にて立ち、逃がしてしまったとビリーは自らの不甲斐なさを戒めた。

 

「いいや……反撃の狼煙には十分だ……こっからだよ」

 

 こうして……最強のヴィランと、アメリカヒーローの対決は……双方痛み分けという結果で幕を下ろした。

 

 

 

『アメリカNo.1ヒーローが敗北した』

 

 例え、スターアンドストライプが生存したとしても、個性を奪われて死柄木を取り逃してしまった事実は変わらない。何よりヒーロー生命を絶たれたという事実は……世界の日本へのヒーロー派遣を萎縮させた。

 

 ヒーローを失う事は、その国の力を失う事である。何より、自国でも起こっているヴィラン犯罪対応の為、世界各国は日本へのヒーロー派遣の保留を即決した。

 

 

「師(マスター)、こんな姿での会合をお許しください……」

「キャシー……そんな事は無い、日本の為にここまで……」

 

 個性と右腕を失ったスターは、日本国に入国後、引き連れてきたチームと共にオールマイトと現地警察、ヒーロー達と会合した。

 

 戦闘中、ステルス機から死柄木の戦闘データも取得しており、それも引き渡された。スターの捨て身の戦いを無駄にしない為に……。

 

 自分達ができるのはここまで、独断先行して来た身の彼らはスターの身を案じて、日本国内の米軍基地へ身を寄せる事になった。

 

 逃げ仰た死柄木の行方は知らず……警察も即座に捜査したが掴めなかった。

 

 そして、スターと死柄木の戦闘の翌日……。

 

 雄英高校へ帰って来た緑谷出久に、耐え難い事実が暴露された。

 

 

 

「イェアアア!!I'm Coming♂(私が来た♂)歪みねぇな!!会いたかったぜ愛しのニュービー・イズク!!」

「いやぁあああ!?助けて!大・爆・殺神ダイナマイトぉおお!!」

「後ろに隠れんなやイズク!!そして押すんじゃねぇ!!」

 

 

 

 1-Aアライアンスリビングスペース、A組全員が集められたその場所で、緑谷出久の絶叫が響き渡った。そのまま即座にジャージ姿の緑谷が爆豪に助けを求めて背後に隠れた。

 

 何しろ……この雄英高校のA組寮に、あのビリー・Hが来た!

 

 流石に今回はアーミーズボンにシャツの装いだが、かつてのオールマイトを思わせるガチムチボディでポージングしながら、ラブコールを断り続けた緑谷出久との会合にいい笑顔で現れたものだから、遂に処女貫通される危機を緑谷出久は感じたのだ。

 

「その、Mr.ビリー?その辺で……」

「いやぁサーセン」

 

 オールマイトに嗜められ、頭を掻きながら謝るビリー。しかし何故彼がここに?というのは……死柄木の事での話がA組にあったからだ。

 

「突然訪ねてすまないね、色々と矢継ぎ早に進展があったから……単刀直入に、まず一つ……死柄木との決戦に猶予が出来た」

「猶予ぉ?」

「アメリカの戦闘機から頂いた分析データで判明した……本来なら、死柄木は明日にも万全の体となる筈だった……」

 

 死柄木弔との戦いに、猶予が出来た。オールマイトはそう語る。

 

 スターアンドストライプとビリー・H、米空軍部隊の尽力。そしてスターの個性を贄とした策により、死柄木は大ダメージを負った。戦闘機により記録されたデータから、死柄木は少なくとも一週間は万全な状態にまで回復できないだろうと導き出されたらしい。

 

 外部の一般人の避難も完了しつつあり、今残ったヒーローによって人海戦術で死柄木、AFOの行方を捜索している。見つかるにしても見つからないにしても、総力戦は近いとオールマイトは語る。

 

「スターが作ってくれたこの猶予、無駄にはできない……キミ達にはこの猶予を使って、少しでも力の底上げをーー」

「んなもん!とっくにやっとるわぁ!!」

 

 この一週間を力の底上げにとオールマイトが言い放ちかけたのを食い気味に、爆豪はとっくにやっとるわと声を上げた、オールマイトはその声の勢いに傾きかけた。

 

「オールマイトはイズクくんの件で出ずっぱりだったから……」

「居らしても、すぐ出ていきますし……」

 

 麗日と飯田が、知らないのは無理もないとオールマイトに言う。緑谷が出て行ってから、現役ヒーローとの連携で捜索から避難誘導とオールマイトも出ずっぱりで、A組が待機中も訓練をしていたのは見ていなかったが、彼らもただ待っていたわけでは無い。やがて来る決戦の為に牙を研いでいたのだ……絶対に、戦う時が来ると。

 

「一週間か……けど弱ったな、シンは砕け散ったし……被服控除のスーツはズタズタ……ヒーロースーツ無しでの戦いか……」

 

 その一週間という時間、緑谷は弱ったなと顔を顰めた。というのも、今この場にいるA組全員、ヒーロースーツに着替えているが緑谷だけは雄英高校体操服なのだ。

 

 蛇腔での死柄木との戦いで被服控除のスーツはボロボロになっており、そして父から贈られたヒーロースーツ『シン』はオールマイトによって破壊された。

 

 ヒーロースーツが無ければヒーローじゃない、とまで言えないが、死柄木やAFO相手には万全じゃなくともヒーロースーツが欲しいとこだと悩む緑谷。

 

「あぁん?成る程……そういう事」

 

 その緑谷の悩みから出る呟きに反応したのはビリーだった。顎に手を当て何やら1人納得して呟く彼に、緑谷は尋ねる。

 

「あの、Mr.ビリー?何か……」

「いやね、私がここに来た理由というのが、死柄木の件ともう一つあったんだ」

 

 ビリーがそう言って、玄関の方に顔を向ければ、玄関のドアがゆっくり押し開かれて……そこから現れた人物に緑谷が、そしてA組全員が驚いた。

 

「来たぞ出久……怪我はないか?」

「と、父さん!?」

「「「「久さん!?」」」」

 

 緑谷の父である緑谷久が、本来ならここには来れない筈の男が現れて、一同が驚愕の声を上げるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。