【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
『お待たせしたなエブリバァディーーー!?そして申し訳ないが生中継、テレビ組の方々はまぁた後日の公式サイトで見てくれぇーー!!二回戦第一試合からぁビィッグマッチだぁああーー!!』
プレゼント・マイクの実況が、ガチバトル二回戦の始まりを告げる。同時に、轟焦凍が、緑谷出久の個性使用を認めた事が分かった。
『1回戦の圧勝で、観客を文字通り凍りつかせた男!ヒーロー科!轟焦凍!』
悠然と、壇上に登っていく轟、その目線の先には無論ーー彼が居る。
『片や!1回戦を悲鳴で染め上げた!一年最強とも呼ばれる男!ヒーロー科!緑谷出久!』
その顔に笑みは無し、ただ眼前の敵を打ち倒し滅してくれんと殺気を立たせて、両雄が並び立つ!
「来たな……」
「うん……」
迸る冷たい氷の闘気、全てを飲み込む殺意の闘気がぶつかり、混じり合い始めた。
「常闇くん、この試合どう見る?」
A組の面々は緊張の中、この決戦どうなるかと飯田が常闇に聞いた。
「この試合、間合いの差は緑谷の絶対不利だ……遠距離戦の手段を緑谷は有していない」
常闇は語る、間合い……リーチの差は歴然としている。いかに緑谷が規格外の格闘能力を有していようが、間合いに入らなければ意味がない。
「近寄れば緑谷くんの容赦無い徒手、そして一撃必殺の個性があるけど」
「それは轟も同じだ、凍らされたらいかに緑谷であれ……お終いだ」
轟の氷の個性もそれは同じだ、しかもそれをこのスタジアム全体でもそれができる。
「間合に入る為にできる手段は……開始直後の突貫か」
「それを轟は見越してくるだろう、覆すには……最初の動きが肝心だ」
緑谷出久は、スタジアム観客席、A組の方に目を向けた。爆豪勝己が見ていた、皆が見ていた、そして放送席に目を向ける。そこには担任の相澤消太が居た。
祈るように目を閉じて、右手の手首を左手で掴み、心を落ち着かせる。入学して約一カ月……色々とあった……そして今、自分がこの舞台に立ち、最高の相手を前にしている事に感謝をする。
「この試合を……父さんに、母さんに……相澤先生に…………憧れに捧げる」
互いに構えを取る中で、緑谷は、普段とは違う右手を前にした構えを取り、その違いに轟は気付いた。しかして、策はあろうが全て、一瞬で凍らせ終わらせてやると合図を待つ!!
TEST YOUR MIGHT
(さぁ、力を解放しろ)
TEST YOUR MIGHT
(全ての力を出し切るんだ)
TEST YOUR MIGHT
(思う存分に力を振るえ)
TEST YOUR MIGHT
(遠慮なんて必要無い)
MORTAL KOMBAT!!
(何故ならこれは、死闘なんだから!)
『スタァアーーーートォーーー!!』
開始の合図がなった瞬間、轟の足元から氷の個性が緑谷をーー襲わなかった。
代わりに、響いたのは一つの声!
「あれは!?」
「緑谷の十八番!!」
「Get Over Here!!」
「くぅうう!?」
轟は、突然背骨に掛かった引っ張られる力によって、等速直線運動のように、緑谷向けて引っ張られた!!