※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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344話 大・爆・殺神ダイナマイト

 多古場競技場の戦線が崩壊した同時刻……。

 

 ーー天空の棺ーー

 

「どうした!?逃げるだけか!!」

 

 ヒーロー達は窮地に立たされていた。

 

『個性』ではない、死柄木弔の肉体の『成長』により変異した肉体、巨大な腕の束が電磁バリア内を埋め尽くさんと縦横無尽に駆け巡り、ベストジーニスト以下この地で死柄木と対峙する相手に割り振られた者達は追い詰められていた。

 

「動きを止めるな!移動し続けろ!!止まれば一瞬で飲まれる!!」

 

 ベストジーニストの声が皆に響く、この物量に足を止めた瞬間飲まれて終わると。移動して的を絞らせるなと叫ぶ。

 

「いなしつつ本体を狙うんだ!脅威の手数だが、代わりに奴は今、あのオールマイト並みの機動力は捨てている!」

 

 ミルコは腕の束を走り、飛び跳ねて、爆豪も爆破で縦横無尽に動き直撃を回避する。しかしその物量で押し返されて踏み込めずにいた。

 

「忍法!破砕紙枝!!」

 

 エッジショットも反撃と自らの身体を解き紐状になり束を細切れにしてみせたが、その瞬間に再生して襲いかかってきて無意味でしかなかった。

 

「これが個性でなく成長と言い張るのは無理があるぞ!?」

 

 あまりの理不尽な事態にエッジショットも苦言を吐き散らすくらいだった。

 

「AFOの個性が定着すればする程、内に蓄積された個性群が、多様な外敵環境に見合うよう、体が最適な形態を模索しているんだ……紙原伸也、この身体と力で、全てが僕の掌の上となる……“僕"か“それ以外“の世界が生まれる……」

 

 エッジショットの本名を呼び、この死柄木弔の有り様を語るのは、本人か同調したAFOか分からない。しかし死柄木は言う、この力が向かう先は全てが己にひれ伏す世界であると。

 

「姿も形も能力も、規格を失う程に分たれたこの世界……行き着く先は断絶と崩壊だ、大き過ぎる差異は不理解を生む、不理解は恐れと排斥を生む、その結果が今じゃあないか?僕が統括すれば、皆等しく被搾取側だ!ヒーローの望む平和な世界に一歩近づくと考えられないか!」

 

 自身こそが、この行き着いた力で全てを支配すれば、争う気もなくなるだろう。搾取側はただ一人、それに傅く世界には比べるものすらなくなり、争いも起きない。ヒーローの目指す平和な世界もここにあるだろうと死柄木は宣う!

 

 それを聞いた爆豪が、迫る腕の束を迎撃して走りながら言い返した。

 

「テメェが今!死柄木かAFOか知んねぇけどよぉ!!聞くに耐えねぇんだよ!!神野ん時から!!一言一句!!」

 

 地面に降り立った爆豪、そして延髄の辺りから光と共に組み上がり、両肩に武装が展開した!サポート科に組み上げてもらった、爆豪勝己のサポートアイテム!!

 

『面制圧重装機動、ストレイフパンツァー』

 

 今まで動き回り溜め込んだ汗を、爆破弾として装填、射出する……左右それぞれ3つの計6門、銃口はそれぞれ2つ、計12の発射口を持つ機関砲である!!

 

「俺が風穴ぁ!ぶち開ける!!本体潰すぞ、全員で!!」

 

 宣言と共に、爆破で飛んだ爆豪のストレイフパンツァーの砲身が火を吹いた!!息つく暇もない爆破の弾丸の雨が、死柄木の腕の柱を粉砕していく!

 

 その制圧力は、確かに死柄木の無限に伸び続ける腕の再生に追いつき、突破口を開いたのを見て、ベストジーニスト他プロヒーロー達もここだと爆豪に続いた!

 

「チームか……!」

 

 ベストジーニストの操るファイバーの足場を駆け抜けるミルコが、そんな事を呟く。ずっと一人、サイドキックは取らない主義、一人で戦えない奴は弱虫とまで公言した彼女も、これはいいなと口元が綻ぶ。

 

 一人で十分だ……どれだけ口にしただろうかと、爆豪は思った。

 

 憧れのヒーローは、たった一人で迫る悪を倒して力を見せて、その姿に憧れた。

 

 同じ様に、それ以上になりたくてヒーローを目指した。そしていつも思っていた、一人で勝てる、完全に勝利すると。

 

 けどそれは違った、自身より強い傍に居た幼馴染ですら、憧れの力を宿しても壊れかけた。

 

 オールマイトだって、そうだったのだろう。彼もまた、決して一人じゃなかったと知った。

 

 物間と先生が、抹消で死柄木の個性を封じてくれているうちに。

 

 上鳴達が、この天空の棺を動かしてくれているうちに。

 

 八百万とサポート科達が、足場を補填してくれてるうちに!

 

 でかすぎる差異も、不理解も!恐れも!!飲み込んで!!

 

「そう言うの全部!一歩進んだとこ!!もう見てんだよ!!時間食っても進もうとしてる連中がいる事を!!知ってんだよ!!よってぇ!!余計なお世話だ指金玉野郎ぉあ!!」

 

 お前の吐かす全て、皆で踏み越えて歩こうと頑張っている!お前の支配なんて余計な世話でしかないと吐き捨てて、いよいよその爆炎は死柄木への穴をこじ開けた!!

 

「大・爆・殺神ダイナマイト!!」

 

 こじ開けたその穴、一点の望み!!その姿に彼を職場体験で指導したベストジーニストが、その名前を呼んだ!!

 

 爆豪に包まれながら、煌めくクラスターの閃光を纏い!!爆豪は死柄木弔向かって突貫する!!

 

「ハウザァアアインパクトォオオ!!クラスタァアアアアアアーーー!!」

 

 エンデヴァー事務所のインターンでたどり着いた新境地『クラスター』その新しき技と共に昇華した必殺技が、死柄木の肉体へ叩き込まれた!!

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