※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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351話 金色になれ!!

「イズクぅう!!」

 

 通形の声が響き渡る!ようやく来てくれたかヒーローと、着地した緑谷出久が掲げるは死柄木弔の生首つき脊髄!

 

 一撃必殺の脊髄ぶっこ抜き!!あらゆる脊椎動物の生殺与奪を握る必殺技が、到着と同時に死柄木弔の脊髄と頭部をぶっこ抜いて見せた!

 

 しかしーー!

 

「……これでお終い、なわけないよね」

 

 緑谷は呟いた、頭部を失った死柄木の肉体、その断面より粘質な異音が響いて……死柄木の新たな頭部が!首の断面から現れるや、緑谷の掴んでいた頭部と脊髄が腐って朽ちるように手からずり落ちた。

 

「そりゃ対策するさ、ドクターは……」

 

 警戒するだろ、そんな一撃必殺の危ない個性。新たな頭部の死柄木が、そう声を発した。

 

 さて、何の個性だ?『プラナリア』か?それか昆虫の様な神経節が別れていて、頭部を代替して再生の個性で作り直したか?緑谷が考える最中、周りの景色を確認してーーようやく気付く。

 

「!!」

 

 爆豪勝己が、死んでいる様を。

 

 それだけじゃない、ベスト・ジーニストが、ミルコが、波動先輩が、天喰先輩が、みな満身創痍となって倒れていた。エッジショットに至っては姿がない!

 

「遅刻の……言い訳はいいのか?トガあたりの仕業だろう?緑谷出久」

 

 死柄木は煽る、遅れた結果広がるこの景色、言い訳して自己弁護でもしたらどうだと、最初の転送でお前が邪魔されず、作戦通りにここへ転送されたならば、こんな事にはならなかっただろうと。

 

「仕方がなかったんだ、僕も予想外だったんだって、そうやって……奴らと同じ様に、責任から逃れたらどうだ!」

 

 怒れ緑谷出久!お前が怒りに身を任せた時!俺がその脊髄を逆に砕いて終わりにしてやると。

 

「プレゼントは喜んで貰えたかな!」

 

 来い!さぁ、来い!!煽りに煽る死柄木に対して、緑谷出久は……。

 

「あぁ?」

 

 静かに、爆豪の下へ、歩きだしたのだった。通形は、その行動に声をかけなかった。ただ、待った……決して邪魔してはならないと、この数十秒は命に変えてでも死柄木を止めるつもりで緑谷出久を見守った。

 

 エッジショットの蘇生が行われている事を、緑谷出久は知らない。爆豪を守るジーニストは、辿り着いた緑谷出久の顔を見て、目を見開いた。

 

 帽子に隠れていた、怒りの形相!人はここまで、怒りに顔を染める事ができるのかと、今対面して戦っていた死柄木よりもジーニストは恐怖した。

 

 そんな緑谷が、胸ポケットから……カードを一枚取り出して、爆豪の近くに置いた。爆豪がお守り代わりに持っていた、ぐしゃぐしゃになった同じオールマイトのレアカード、しかしサインが刻まれたカードだった。それから緑谷は、爆豪の両手を持ち胸元に置いてあげて、指で瞼を閉じてあげた。

 

 死者を鎮める所作をしてから、緑谷は呟いた。

 

「……疲れが取れたらさっさと起きてきなよ、かっちゃん……」

 

 いや違った、緑谷出久は諦めていなかった……違う!言い聞かせているのだ!爆豪勝己が死ぬはずないと自らに!その癖こうして、死んだ者を鎮める様な行いをしたのは……くぎりをつける為!怒りで自らを見失わない様にするために!

 

「見てわからないか?そんな事をしているくせに、動揺が見えるぞ緑谷出久……爆豪勝己は死んだ!俺が!僕が壊してやった!!」

 

 そんな緑谷に死柄木は再度、煽りの追撃を入れた。その言葉に、緑谷の背後へ地面を透過し移動した通形が出てきて、緑谷が乗らない様に声をかける!

 

「イズク、大丈夫だ!環達も息してた!今エッジショットが、爆豪くんの救命措置にあたっている、彼は絶対成功させる、俺たちはまだ何一つ失っちゃいない!」

 

 煽りで揺らがない様に、緑谷へ声をかける通形に、死柄木は呆れながら言い返した。

 

「綺麗事を並べ立てる事……現実逃避というが?」

 

 単なる慰め、現実逃避でしかないと切って捨てる死柄木。その言葉に通形は即座に言い返した。

 

「俺たちはヒーローだ!!ヒーローが綺麗事並べ立てないで!!誰が理想を現実にするんだ!!」

 

 通形のその言葉が、揺らぎかけた緑谷を一気に引き戻した。その言葉を、自身に掛けてくれた人は、もう一人いて、それを思い出した。

 

『綺麗事?上等さ!!命を賭して綺麗事するのがお仕事だ!!』

 

 オールマイト……緑谷出久が、試験の後に送られた合格通知で、彼が言った台詞。それを通形が、先輩が、同じ事を言ったから……緑谷は笑った。

 

「やっぱり……オールマイトを、平和の象徴を継ぐのは貴方だ、ミリオ先輩……サーが貴方を擁立したのは当然(or当たり前)だった」

「え……」

 

 平和の象徴、オールマイトの後継、やはりなるのは貴方しか居ないとその台詞に、通形は驚く。

 

「後は、任せてくださいミリオ先輩……ミリオ先輩ができない事は、僕がやる……ここからは……恐怖の象徴になる、僕の仕事だ」

 

 そう言って、緑谷は死柄木に歩きだしながら……右手の親指を立ててサムズアップする。それに対して、通形もまたサムズアップを……返そうとして止まった。

 

 何故かは知らない、だが、その背中があまりにも……消えそうに感じたから、この親指を立てて送れば、彼も……自身の知るヒーローの様に消えていくのではと感じたが、それでも通形はサムズアップをしっかり返した。

 

「親友の下へ行く準備はできたか、緑谷出久!」

 

 さながら決闘の様に、互いに向かい合った死柄木と緑谷。悪役らしい死柄木の台詞に、緑谷も言葉を返す!

 

「決着を付けよう、死柄木弔……お前を、ここで!!終わらせる!!」

 

 そう宣言して両手を腹部に当てれば、黒き触手がベルトを象り現れて、右手を対角線に突き出し、そのまま左に一文字を切り、緑谷は叫んだ!!

 

「超変身!!」

 

 

 9th morphin 『変身』

 

 8代目OFA継承者、オールマイトこと八木俊典は……『無個性』であり、本来なら変異する個性は無いはずだった。しかしーー神野での戦いの際、緑谷の『脊髄着装』により、OFAが変異した装備『DXマイトドライバー』が発現した事により、緑谷のAFO因子による力で『再定義』された。

 

 その個性の力は『憧れの姿』に変身する事。オールマイトがトゥルーフォームからマッスルフォームに変身するイメージから来ている。

 

 これにより、緑谷出久は『象徴の鎧』を纏い、さらなるパワーアップが可能となっていた!

 

 そして!!別れたOFAが一つとなり……AFOの力に目覚め!それらに耐えうる肉体へ成長と進化を遂げた緑谷出久の、最後の変身が今、この天空の棺で行われたのだった!!

 

 漆黒の鎧が、ヒビに割れて砕けていく!そこから現れた金色の光が、辺りを照らす!

 

「……不快な姿だ」

「あれは……神野の!」

 

 死柄木は、いやAFOはその姿に苛立ち、ベスト・ジーニストはその姿に思い出す。

 

「貴様の野望もここで終わる、何故かって?僕が……来た!!」

 

 緑谷出久

 

 『象徴の鎧:金色』

 

 装着完了!!

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