※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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352話 駆動(アクセル)

「御託はいい!!弟を!!返して貰おう!!」

 

 死柄木が叫び跳躍した、その脚力だけで!天空の棺が数十メートルは一気に降下した!それ程までの脚力!オールマイト並みの膂力でもって、変身した緑谷に襲いかかる!!

 

「物間!視線を逸らすな!!」

 

 相澤が物間に言い放つ、この瞬間でも瞬き一つで死柄木の崩壊が発動する!だから絶対目を離すなと!

 

 振り下ろされた巨大な拳を前に、緑谷は開いた手のまま構えを取った!

 

「ブラコンがぁ、気持ちの悪い!!」

 

 そうして接触の間際!緑谷は死柄木の拳を受け流しながら、その巨椀を引き寄せつつ自らも身体を捻り力を逸らし!さらに!足と腕にバーニアを展開してその力を利用して、死柄木を振り回す!

 

「ぐぅおぁあ!?」

 

『引き寄せ』をしながら、受け流し古流武術の型『フルイドスタイル』にて受け流し!足りない力は『バーニア』にて推力を底上げて、投げ返す!!個性コンボの必殺技!!

 

「真空投げぇ!!」

「うぐぁあはぁあ!?」

 

 自身の力そのままを投げに使われた死柄木は、天井のバリアに着弾!!電力に硬直し、さっきの跳躍で沈んだ分浮き上がる様に、天空の棺の硬度が上がった!

 

「受け流せようが!ダメージがなければーー」

 

 そして、電磁バリアから硬化して宙の足場に着地した死柄木は、信じられぬ物を見た。

 

 投げられて、距離も空いた筈。しかし緑谷の姿は、近場の足場へいつのまにか着地して、死柄木を見据えていたのだ!

 

『合計10秒だ、その10秒で倒さねば世界の敗北が決まる……そしてお前も……』

「構いません!」

『……封印を解くぞ!小僧!!』

 

 死柄木(AFO)は見た、見えた、緑谷の背後に、かつて弟を奪った、男の姿を。それと会話した緑谷が、会話をした刹那ーー。

 

「!?うごぼぁはぁあ!!」

 

 死柄木が、呻きを上げて吐血し上空にまた吹き飛ばされていた!

 

「お、音が遅れて……赤い衝撃波!?」

 

 相澤も、物間も、ましてやマニュアルすらも視認ができなかった。ただ、1秒にすら満たない時間で、死柄木弔がいつのまにか吐血して上空に打ち上げられ、足場が地面に墜落し……赤色の衝撃波だけが、近くに居てミルコを救助していた通形には視認できていた。

 

 何をされた!?緑谷はどこに行った!?全く見えなかった!!死柄木はその威力と視認すらできないスピードに焦りが出てきた!

 

 そのスピード、そして緑谷出久が見せた、OFAの歴代個性が変異し現れた個性に、死柄木……いや!AFOは気付いた!

 

『変速か!弟を奪ったあの男、取るに足らない豆鉄砲にしかならない個性の!』

 

 だがしかし、それでもこの常軌を逸したスピードは説明がつかないとなった瞬間!

 

「イクシードチャージ……!」

 

 背後から、声が聞こえた瞬間にはーー。

 

「ぐおぼぁああ!!?」

 

 振り返る暇すら与えず、振り下ろされた赤い軌跡と衝撃波を伴った一撃で、地面に叩きつけられた!

 

「ブルータルインパクト!!」

 

 必殺技を聞く暇もないスピード、金色の鎧の関節部から広がる、赤い亀裂が凄まじい負荷を物語っている、その亀裂から漏れ出しているのは……緑谷の血液!

 

 赤い衝撃波も!軌跡も!その個性のあまりの負荷によって流れ続けている!漏出したエネルギーのように!!

 

 封印されし、禁忌の個性!!

 

 2nd morphing!!

 

 その名は『駆動(アクセル)!!』

 

 二代目のOFA継承者の個性『変速』が、AFO因子により変化した個性は!最も長い間OFAと共に繋がれ、積み上げられてきた事により、人には扱えぬ異能となった!!

 

 本来は『物体のスピードを変える』だけの個性が!年月の積み重ねによる強化、そしてAFO因子による変異により!そのあり方すら変わった!

 

 自身の、あらゆる物スピードを高める!移動速度!神経伝達速度!緑谷出久のあらゆるスピードが加速され、その速度は時間すらも置き去りにする最早誰も触れ得ぬ『人外領域』にまで到達した!!

 

 たった10秒間という制限時間!そのたった10秒の間だけは!緑谷出久は……!

 

『世界最強のヒーロー』になれる!!

 

「イーヴル・ヒールクラッシュ!!ハイビエルン!!」

「ごおぁああーー……!?」

 

 叩きつけた死柄木の腹部を!抉り叩きつけるかかと落としによって地面が巻き上がる!余りの強打に死柄木の上半身と下半身が分かれそうになり、なんとか繋がろうとしながらも宙に死柄木は舞い上がった。

 

 まずいなんてものじゃない!?一撃一撃が、まるで全盛期オールマイトを彷彿とさせる!!

 

 死柄木は、どうにかやり過ごさねばと、視認でなんとか緑谷を捉えようとするも。

 

「真下だ」

「あーー!?」

 

 既に、緑谷は死柄木の真下に来ていた。そして、まるでこの攻撃だけは、しっかり刻み込んで見せつけてやるとばかりに、『わざと視認できるスピード』で緑谷は放った!!

 

「ナッツパンチ・クインテプル!!」

「AAAAHHHAAAAAAAAAAAAAAAAAーーーーー!!!」

 

 股間に瞬間四撃の拳が叩き込まれ、死柄木は絶叫しながら真横に等速直線運動で吹き飛ばされた!!股間から大量の出血と共に吹き飛ばされた死柄木!その死柄木に手をかざし、緑谷は叫ぶ!

 

「Get over here!!」

 

 こっちに来いと!吹き飛んだ死柄木の身体が、さながらロープに引き付けられたようにまた緑谷の下へ引き寄せられ戻ってくる!

 

 ここだ!!立ち止まって迎撃するこのタイミングならばと死柄木は近づいて来た緑谷に、腕を振り抜いたーーが!駄目!!

 

「予兆くらい分かるんだよ!死の気配でなぁ!!」

「ぐぅへぁあ!!ぷはぁ!?」

 

 最小の動き、身体を少し斜めに向けて回避して、代わりに死柄木の顔面に凄まじい威力のアッパーカットが叩き込まれ、指の覆いも弾け飛び、再び宙に浮かされた!

 

「こ……んな…ばかなぁ……失敗作如きにぃ……!」

 

 浮き上がる最中、AFOは先回りで現れた緑谷に対してそう吐き散らかす!

 

「冥土の土産に覚えていけ!!僕はイズク!!イーヴル・ヒーローイズク!!」

 

 死柄木の目の前で、蹴りの体勢に入った緑谷。それに対して死柄木は防御のため腕で全面を遮ったが、見てしまった!

 

「悪を抱いて!正義を成す男!!」

 

 あらゆる角度から、蹴りを放ちにかかる緑谷出久の姿!まるで分身したかの様な一瞬と共に、幾つもの赤い衝撃波が死柄木を打ち据えた!!

 

「貴様をここでぇ!終わらせる!!」

 

 最後の一撃と共に、死柄木を貫通して地面に降り立った緑谷。金色の鎧は砕け散り、血まみれになったヒーロースーツで着地して、言い放つ。

 

「イーヴルストライク……クリムゾン!!」

 

 宙に浮いたままの死柄木が、遅れてあらゆる方向からの衝撃に晒されて肉片を撒き散らす!そしてーー。

 

「この、ゴミムシ共がァアアアアアアアア!!」

 

 赤い衝撃波に飲み込まれ、光と共に……死柄木弔は霧散した。

 

「……フェイ……タリ……ティ!!」




2nd morphing 『駆動(アクセル)』

二代目OFA継承者、駆藤敏次の個性『変速』が、AFO因子により変異した個性。

緑谷出久のあらゆる事象を『加速』させて、世界の理から外れる禁忌の個性。生身では決して使えず、象徴の鎧に変身する事により、ようやく反動に耐える事ができる。

10秒間の間、人智を超えたスピードで行動でき、マスターピースの死柄木ですら捉えることが不可能。大体どれくらいのスピードか例えを出すならザ・フラッシュ並(流石にタイムトラベルはできない)

発動中、鎧の関節部からひび割れて広がりながら出血しており、攻撃に赤いエフェクトがつくのはそのため。

元ネタは仮面ライダーファイズのアクセルフォーム。
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