【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
54話 デカ◯ンヒーロー ビックデック
こうも早く、この日が来るとは思いもよらなかった。白紙のフリップを前の席の爆豪より渡され一つ取り、後ろの峰田に緑谷は渡す。
「さぁ!仮とはいえ貴方達の活動に必要なヒーロー名!変な名前にして後悔しないようによく考えなさい!!」
眠る相澤先生の横で、名前のセンスを確認する為此度授業を受け持ったミッドナイトが、相澤先生を起こしかねない声でクラスに言い放った。
雄英体育祭を終え、職場体験を控えた1-Aの面々は、いずれヒーローとして仕事を行う際のコードネームを考えるようにと言われた。
俺にはその辺りわからんからと、相澤先生は眠り始めてしまった。
「ヒーローネーム、か……」
マーカーの後端を下唇に押し付けて考える緑谷、ヒーローに憧れた少年は、この重要な事をあまり考えてなかった。
大概それは『皆から呼び讃えられるもの』と、思っていたからだ。しかし、このヒーロー社会では、役所への届出も必要になってくるらしい。
「なー……緑谷は何か思いついた?」
「いや……どうしよう、思いつかないや」
やれ困ったぞ、どうしたものかと思案する中、前の席の爆豪が……にたついてこちらを見て言った。
「ああん?てめぇ、もうヒーロー名決まってんだろ、呼ばれてんぞ?」
「え?なに、誰かヒーロー名言ったの、僕に」
爆豪からの話に、他の一同は……あ、これあかんやつやと、やめたらいいのにと皆その瞬間に備えた。
「テメェはデ◯チンヒーロー、ビッグデックだろーー」
「よーしかっちゃん、久々にいっとこうかー?」
ガシィィイ!と爆豪の脳天を鷲掴みにし、冷ややかに笑って、久々の折檻に爆豪の喉がひゅっ!と鳴った。
「あ、すいません、久々だったもので、どうかお慈悲をーー」
「緑谷ぁ……」
久々に行っとくかと鷲掴みした緑谷に、謝罪を述べた爆豪、しかし起きていたのか緑谷の殺気に気づいたのか、相澤先生がそう呟き、助かったと安堵した爆豪だった。
「……外でやれ、今のは爆豪が悪い」
が、口から出たのは死刑宣告だった。
「よーしこっち来い」
「え!?あ!!相澤先生!?生徒の暴力を許すんですか!?相澤せんーー」
首根っこを引っ掴み、2人が外に出るやピシャン!と閉まる教室のトビラ、そしてーー。
ウマレカワッテデナオシテコイ!
ギニャアアアアアアア!!
雄英高校に、断末魔が響き渡った。
「デカ◯ンヒーロー、ビッグ・デック……ありね……私のサイドキックに……」
そして、ミッドナイトの一言に一同が騒然とした。