※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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406話 築け!!絆!! 中

姫鷹先生の号令の下、初日に行われたのは懇親会を兼ねたバーベキュー大会であった。明日から始まる勉強地獄に備えてしっかり食べて楽しめと、全ての生徒が食いっぱぐれない量の肉と野菜が持ち込まれた。

 

 四校から集まった生徒は、それぞれが手分けして準備し、米を炊き、肉や野菜を鉄板の上で焼いていく。

 

「かっちゃん取るよ、肉野菜比率言って」

「肉6で野菜4、椎茸焼けてたら頼む」

「はいよ」

「緑谷、さっきから焼いてばかりだから何か取ろうか」

「あ、じゃあ玉ねぎと……ピーマン」

「うん?総大将ってベジタリアンだったか?」

「いや?ただ野菜の気分なだけ」

 

 緑谷は爆豪の皿に言われた量を取り分け渡してあげる中、障子が焼き係に時間を割いている緑谷を見て、俺が何か取るよと言うので野菜をチョイスした。肉は食べないのかと上鳴に言われ、単に野菜が食べたい気分と、障子の伸ばした多節腕に乗せらた皿を受け取りながら緑谷は答えた。

 

「けどさ、バーベキューなんて久々すぎてやっぱりテンション上がるなぁ!」

「むしろ俺たち、こんな豪勢な食事してていいのかってなるよな」

 

 切島はこれでもかと、焼かれ盛られた肉を次々食べていく。そんな事が許されるくらいに量があるが、逆にこんな贅沢をして許されるのだろうかと尾白は苦笑した。

 

 それは確かに思う。ヒーロー達はまだ復興で駆り出され、仮免ヒーローの自分達もつい最近まで復興に従事していた。それがこうしてバーベキューまでして、腹一杯食べていいのかと後ろめたさがあるのは分かる。

 

「気にするなぁ……キミ達はまだ、守られるべき子どもだからなぁ……」

 

 そんな静寂になりかけた雄英2年A組男子テーブルに、声がかかり一同が視線を向けた。先程も壇上で話をした誠刃校長、此度のバーベキューを計画した姫鷹先生が、雄英男子にそう語る。

 

「守られるべき……」

 

 姫鷹先生の言葉に、轟は意外だという顔をしたが、姫鷹は首を縦に振り話す。

 

「様々な思惑や事件があったとは言え、本来であればぁプロヒーローが対処せねばならぬ事、仕方がないが普通ではなかったぁ……キミ達も、あの戦いに出た全国のぉ高校生ヒーロー達も、本来は守られるべき者……キミ達はぁ、まだ学生なのだぁ……それを忘れてはならない」

 

 群訝山荘と蛇腔より始まった崩壊は、普通ではない事態であった。だからこそキミ達学徒動員すらも決断せざるを得なかった。それを『普通』と思ってはならないと、姫鷹は言う。

 

 まだ学生のキミ達は学びの時期で、それを決して疎かににしてはならないと。たとえ、ヒーローを志し、仮免許を取得した者達であろうとも……そう語り終えた姫鷹は、ふと緑谷の皿に野菜ばかりしかないと気付き目を光らせた。

 

「と言うわけで、学生がぁ遠慮しちゃいかんよ?ほらあっちの教師卓の炭火で焼き上げたイチボのシュラスコ持ってきたから食べんさい、そこの金髪の遠慮した子も皿を出すんだ」

「シュラスコ!?イチボ!?」

「わざわざ回ってるんですか!?」

 

 ずずい!と手に持っていたらしい大きな焼き串を見せ、緑谷の皿に焼き上げたイチボを削ぐように切り落とす姫鷹校長。さらに遠慮した尾白にも、肉汁滴るイチボを削ぎ切り落としていった。

 

「このじいさん本当自由だな……」

「キミもどうかねぇ?爆豪くん、イチボだよ?希少部位だよ?」

「んじゃあ、言葉に甘えて」

 

 失礼ながらじいさんと呼ぶ爆豪に、それでも無礼講と笑ってイチボ串を見せれば、爆豪もせっかくだからと皿を差し出し、慣れた手つきで削ぎ切り落としていった。

 

「明日からは勉強漬けなんだぁ、今日くらい騒いで食べてくれぃ、あの戦いを切り抜けて生き抜いた学徒達にはぁ、その権利くらいあってしかるべきだからねぇ」

 

 シュラスコを削ぎ切り、皿に盛った姫鷹先生は、そう言ってまた違うテーブルへ向かった。

 

「そうだったな、我々は……雄英高校のヒーロー科であるが、学生だった……」

「思えばオイラ達、普通の学生らしい事すっ飛ばして戦ってたんだよなぁ」

「ヴィラン連合の襲撃から、そうならざるを得なかったのだろう」

 

 飯田も、今まで忘れていたなと苦笑するしかなかった。自分達は雄英高校ヒーロー科学生、ヒーローを目指す者として、やがてヒーローとなる為にあの学舎に集まった。

 

 僕らは高校生だ、相澤先生は入学初日に『放課後マックに通うような考え持つ者は去れ』と、言う程効率を重視した内容を課した。

 

 しかし……ヴィラン連合襲撃が、そのカリキュラムすら狂わせて、即戦力レベルになるまで鍛え上げる事になり、自分達はそれを超えてきた。それは自信にもなるだろうが、同時に早熟とも呼べて……余りにも早足だったのだと、峰田と常闇はしみじみと語る。

 

「俺は、追いつかないとな、皆に……戦いに参加したとは言え、まだ仮免取ってないからさ」

 

 そして、その個性故にキーマンとなり戦いに参加した心操は、仮免許をまだ持ってはいない。だからここで、追いつきたい気持ちがあった。そんな彼の空グラスに、緑谷は炭酸ジュースを注ぐ。

 

「9月には心操くん仮免持ってる、もう決まってるから、受かるって絶対」

「そ、そこまで言われたらプレッシャーが……」

 

 既に仮免取得決まってるよと、叱咤激励する緑谷に心操は苦笑した。

 

「しみじみすんのもここまでにしようぜ!肉はまだまだあるし!ガンガン食って明日からの勉強地獄に備えようぜ!」

「だな!ガンガン肉置いてこう!」

 

 とはいえこのバーベキューパーティに湿っぽさは似合わない、ガンガン食べて明日からの勉強に備えようと、切島の号令に上鳴が肉を置こうとして。

 

「おい!?それ野菜用のトングだろうが!!ちゃんと肉用の使えや腹壊すぞ!!」

「うぇえ!?細かくね爆豪?」

「ば、爆豪くんの言う通りだよ、上鳴くん、生肉の細菌は怖いから……」

「上鳴くん、これはマジのガチだから」

「す、すんませんっしたぁ!!」

 

 食品衛生管理を上鳴は爆豪から学ぶのであった。

 

 そうして、たらふく肉も野菜も白飯も食べて……1日目の夜が来るのであった。

 

 

 

「いやぁあ……満腹やわぁ……」

「あれだけ食べたのは久々かもしれないわ……」

 

 湯船に浸かりながら縁に身体を預けうっとりする麗日に、頭にタオルを乗せた蛙吹も脱力した顔で肩まで浸かっていた。

 

 交流の家には、浴場も完備されていた。この施設で勉学を共にする学生達は、 食事を終えて片付けが終わるや、自分達が宿泊する宿泊棟に一度戻り、湯船に浸かっていた。

 

 雄英女子組だけではない、聖愛学院や勇学園、誠刃女子達も入浴を共にしている中、やはり他校に気遣い、同じ学校のグループで話の輪が出来てしまっていた。

 

「それにしても、いいのかな?今日はただ食事して、お風呂入って寝るだけだよね?」

「一切、ヒーロー活動も、勉強もしてない……うらめしいような……」

 

 パフで身体を洗う拳藤に、確かにと柳も湯をかけて泡を流し、湯船に浸かる。

 

「明日から勉強地獄だからって言ってたじゃん、今までの復興活動の分をここで疲れを取ろうよ」

「そうですわね……本来の学生らしく、勉学の遅れを取り戻しませんと」

「ん、三ヶ月分あるしね」

 

 むしろリセットにはいい機会だと湯船で伸びをする芦戸に、八百万と小大も頷く……湯船にぷかぷか浮かぶ球体六つを眺め、耳郎は自らの胸を見て……呟いた。

 

「な、なんか、疎外感……」

 

 さて、入っているのは雄英女子だけではない、そうして語り合う中、その近くに人影が二つ近づいた。

 

「近く、いいかしら?」

「あ、どう……ぞ!?」

 

 麗日達雄英女子の近くに、紫髪と茶髪の二人が断りを入れて、ゆっくり湯船に浸かる。二人して並んだその双丘二つは……他の女子のサイズを圧倒した。

 

 八百万や、小大すらも上回る様には……女子陣は驚くしかなかった。

 

「雄英の子達よね?確か」

「ええ、そうですわ、そちらは誠刃の……」

「はい、そうです……明日からよろしくお願いしますね?」

 

 とりあえずは会話が少し、紫髪の子が尋ね、八百万が答え、茶髪の子が笑って頷く。

 

「私、花霞桜と申します、こちらが……」

「花霞芙蓉……よろしく」

「ご丁寧にどうも、八百万百と言います」

 

 名を名乗りあう中、これから仲睦まじく語り合い……となる中ーー。

 

「ケロ?」

 

 蛙吹は気泡が移動して、八百万達の下に移動しているのを見かけ、小大の後ろに止まるや、さながら海坊主のように水面に浮かび上がる濡れた黄色の髪が出てくるや。

 

「んん!?」

「きゃああ!?な、なんですか!?」

 

 小大の背後から、その豊かな膨らみをワシ掴む誰かに、隣の八百万は驚き水飛沫を上げるのだった。

 

「ううん、見事に吸い付くし柔らかく……素晴らしい形」

「んっ、ちょっと、んん……ピリピリする」

「ちょちょちょ!何してくれちゃってんのうちの小大に!」

 

 フニフニフヨフヨ揺れて潰れ形を変える双丘楽しむ乱入者に、拳藤が流石に止めに入って、黄色髪の乱入者は小大から手を離した。

 

「ごめんなさい、どうも綺麗な女性を見ますと私、つい……」

「ついてあんた……って、たしか聖愛の人!?」

 

 離れた黄色髪の少女は小大から離れて、妖しく笑う様になんで狼藉だと目を細めた拳藤だったが……この少女は確か聖愛学院の列に居なかったかと記憶から探り当てて声を上げた。

 

「加礼燈魅里安と申します、雄英に、誠刃の方々、以後お見知り置きを……いやはやしかし……眼福にございますね、この湯船は」

「どこ見て言ってるの!?」

 

 聖愛学院から、まさかの様子を見せる女子生徒が現れ、湯船の女子達は戦慄するのであった。

 

 

━━その頃、隣の男子浴場では……。

 

「聞こえるでござりますか!峰田殿!?」

「ち、畜生!壁が分厚くて聞こえねぇ!?」

 

 峰田と他校生の男子が、ガラスコップを壁に当てて女子風呂の会話を盗み聞こうとしていた。




セキアカオリジナルヒーロー図鑑

花霞桜 (cv.桑島法子)

『クノイチヒーロー・イチヨウ』

花霞姉妹の姉、誠刃二輪花の一人。亜麻色髪の長髪におっとりとしたヒーローに思えぬ女性で天然気味。しかし、誠刃高校二年団でただ二人だけの仮免取得者としての実力はあり、一度ヒーロー活動となれば、眼差し鋭く、軽やかな身のこなしと鋭い体術でヴィランを圧倒する。

ヒーロー名『イチヨウ』は桜の品種から由来する。

個性は『花分身』

実体を持った分身を生み出す……のでは無く、実はミッドナイトと同じ、相手の視覚情報を惑わす幻惑の粉を身体から振り撒いており、それを吸うと幻覚に惑わされる。
 


花霞芙蓉 (cv.山崎和佳奈)

『クノイチヒーロー アオイ』

花霞姉妹の妹、誠刃二輪花の一人。紫のマッシュショートヘアの少女。天然な姉に対して、しっかり者ながら不遜な物言いが目立つが、その物言いを裏付ける様に実力は高く、誠刃二年団の仮免持ちとして、アクロバットな体術に個性を織り交ぜた戦い方を見せる。

ヒーロー名『アオイ』は芙蓉の花の科目から由来する。

個性は『空気弾』

身体の様々な場所に噴射口と吸気口を両立する穴が空いており、そこから高圧の空気弾を発射する、最大チャージかつ至近距離
で放った場合、常人なら骨も内臓も大変な事になる威力を持つ。

オマージュ元はCvから推察してみよう!
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