【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「くぅう、惜しい!やはり声が通らぬ厚さにしていたみたいですな、峰田殿!」
「この壁一枚に楽園があるってのにぃ!何で解放温泉型じゃあねぇんだよぉ!」
峰田を殿付けで呼びながら、女子浴場方向の壁で膝をつく男……それを湯船から見る上鳴は親指で指して言った。
「彼、どちら様?」
「いや、知らねぇけど、なんか脱衣場で意気投合して女子風呂の会話聞けないか挑戦してんだと、峰田と」
「あの変態と仲良しとかとんだ変態野郎じゃねぇか、見ればわかっけど」
経緯は知らないが、さっき同じ目的で仲良くなった他校生らしい。二人して這いつくばり悔しがる様を見て、飯田がビシリと注意した!
「キミ達!このような事をして恥ずかしいと思わないのか!峰田くんも相澤先生に言われたろう、入浴時間も決まっているからさっさと入りたまえ!」
「「はぁい」」
トボトボと、二人は洗い終わったのは洗い終わったらしく。そのまま湯船に浸かった……なんか自然に自分も雄英生です、みたいな顔で雄英グループの固まる場所に峰田と入り……しばらくして切島や瀬呂に爆豪、上鳴に気づいて頭を下げた。
「あ、どうも……すいません邪魔でしたかね?」
「え?いや別に……」
「うちの峰田と仲良いみたいだけど、同じ中学とかで?」
見た目は普通の黒髪の少年、顔立ちも中々だった彼から邪魔だったかと恐縮され、切島はそんな事無いと言い、瀬呂が峰田と何かやってたのは、中学が同じとかの縁があったからかと黒髪の少年に問うた。
「いえいえ、先程お会いしたばかりです、同じ思惑を抱いた峰田殿と、先程意気投合を……あ、私は湧水介佐(わきみずかいざ)と申します、誠刃の者です」
「キャラが濃いな、誠刃の生徒は……」
さっきまで女子風呂の会話を聞こうとしていた輩とは思えない礼儀正しさを見せる、彼もまた誠刃の生徒らしい。誠刃の校長もキャラが濃いが、生徒まで癖があるなとなる中……ふと、ある男が湧水見て尋ねた。
「キミ、雄英の推薦試験に居なかった?」
「え!?こいつも雄英推薦生徒!?」
骨抜柔造が言う。彼は轟、八百万、取蔭、そして骨抜や、士傑へ言った夜嵐と同じ雄英推薦試験に居た人物だと。それに驚く瀬呂に頭を掻きながら照れて彼は言った。
「いやはやお恥ずかしながら、結局私は推薦に漏れて誠刃高校に流れたのでございます」
どうやら事実らしい、つまりはこの湧水も、才能は轟達推薦組に匹敵する個性を有していると見てもいいが……それにしては何とも、見た目も普通で俗っぽい輩であった。
「んの割には仮免持ってないんだな、同じ学年でも女子二人に抜かされてるみてぇたが?」
「おい爆豪、デリカシー!?」
「てかそもそも、雄英も本来なら今の時期から仮免取りに行くのが通例で、俺ら特例も特例なイレギュラー!」
そんな輩に、爆豪は同じ学年で、雄英推薦組だった割に仮免持ちじゃないんだなとデリカシー皆無な質問に、切島と瀬呂が待ったをかけた。
「あの二人、二輪花は化け物ですからな、上には上がいると思い知りました……」
しかし、そんなデリカシー皆無な質問にも湧水は笑って答えるのであった。彼が語るに、誠刃二輪花は化け物と言う。
「化け物って……峰田、骨抜、その辺どうなんだ?俺はあんまり知らねぇんだけど?」
「総大将も知ってたし、教えてくんね?」
入所式で緑谷と峰田、骨抜は知っていたがそれだけあの2人は有名なのかと切島や上鳴が、峰田と骨抜に尋ねた。
「花霞桜に、花霞芙蓉、誠刃高校始まって以来の才女であり、入学たった二ヶ月で、6月の仮免試験に合格したヒーロー姉妹さ」
「そうなんだな、あの2人……すげぇな」
それに答えたのは、峰田や骨抜ではなく、今入って来たらしい緑谷だった。傍に同じく轟も居て、緑谷の説明にそうなのかと知りながら、2人も湯船に浸かろうとして。
「どうした、皆、なんで固まってんだ」
「まるで化け物でも見つけたみたいに……」
話を聞いていた雄英男子や、その場にお邪魔した湧水も、全員が……2人の『一部』に目が行った。
透明な湯船故、さらにタオルを入れる事許されぬ為、いやでも目にする自らの『男の証』と、並び立つ両雄の『漢の証』は、やはり比べてしまう物で……。
「どうした緑谷、轟、立ち止まって」
さらにそこへ障子が並び立ち……三つに増えた事で、峰田が凄まじい絶叫を上げた。
「み、緑谷と轟と障子のち◯こ……でっけぇえええええ!!?」
「並んでんじゃあねぇよテメェら!?一周回ってグロ画像だわ!!さっさと湯船入れや!?」
さしもの爆豪も、3人へさっさと入れ気持ち悪いと絶叫を上げた。
ここに、雄英男子『BIG3(ちん◯)』が、決まったのであった。
『緑谷と轟と障子の◯んこでっけぇえええ!?』
「「「「「「!!!?」」」」」」
その峰田の絶叫は、厚めに設計された男子女子風呂間を隔てる壁を越えて女子風呂にまで響いたのだった。
「何やってんのよ男子……」
「あははは……」
拳藤が呆れ、入っているらしい、確かに水面が凹みそこに居るのがわかる葉隠が苦笑する。
「ん、けど、緑谷くんのは世界に晒されてるから今更感はある」
「Oh!?小大サン!!それNGの話題デェース!!緑谷サン泣いちゃいまス!!」
しかし小大は……ここに来て『緑谷出久ちん◯全国生放送事件』を思い出して今更と宣い、それは話したらダメなやつと角取が驚き言ったらダメと注意した。
「あれなぁ……出久くん本当に災難やったから……」
「あそこからよくまぁ立ち直れたものと……」
「だよね、辞めてもおかしく無いくらいな惨事だったし……」
あれは、A組女子ですら気の毒すぎて笑えない事だったと苦笑するしかなかった。
「……ちなみに、いかほどの大きさとかは?」
「加礼燈さん!?」
が、聖愛のこの生徒は赤らみながら尋ね、八百万が驚愕し。
「あーたしか、雄英体育祭で調べたら出てくるわよ、何せ世界に拡散されちゃったし」
「芙蓉、わざわざ言わないの」
花霞の妹はいらない情報を口走り、姉が注意したのだった。
そして戻って男子風呂……。
「あのー……峰田殿は大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫だよ、峰田くんはしぶといから」
「峰田ぁ……大丈夫かぁ?でもあの大声はまずいって」
ぷかんと、湯船に浮かぶ峰田の頭部には、もぎもぎとは別にでかいタンコブ三段重ねができて、どざえもんのようになっていた。
「ところで……その話マジなんか出久?入学して二ヶ月、俺らが職場体験やらの時に仮免取ったなんてよぉ?」
そんな峰田はどうでもいいと、入学二ヶ月で仮免取った化け物姉妹とは事実なのかと緑谷に、爆豪が本当なのかと尋ねた。
「本当だよ、それで少しニュースにもなってたし、仮免ながらあの美貌だからヤングジャンプのグラビアまで飾ったくらいだ……その実力も持ってて、僕らが仮免試験の圧縮訓練していた時にはインターンに出てたらしい」
「たった二ヶ月って……マジなのかよ湧水くん?」
緑谷の証言だけでは流石にそんな事実は受け入れられないし、信じられないと浸かっていた砂藤が話に入り、湧水に尋ねれば頷いた。
「ええ、ただ……正確には"たった二ヶ月"は語弊があるかと思います」
その通りである。しかし、事実はまた違うと湧水は語った。
「花霞の家は、親族親類にヒーローが多数居る、ヒーローの家系や一族でして……その縁故から英才教育を幼少より施されているらしいのです……幼少から、サイドキックじみた事を現場でやらせていたとか……」
その話を聞いた一同は耳を疑った。
ヒーローの家系、一族というならまだ分かるが、まさか幼少期からヒーローに現場へ連れられサイドキックとして活動を手伝わされていた疑いがあると。でなければ、入学二ヶ月で仮免取得など不可能である。
「英才教育か……ウチでも現場になんて無かったぞ」
特に、顔を顰めたのは轟だった。エンデヴァーから虐待じみた特訓を課せられていた幼少期を思い出してしまった……それがまさかよそでも、いや下手したら自分の家がまだマシになるような話が、このヒーロー界隈でもあったのかと。
「プロヒーローもだが、我々仮免許のヒーローにも、民間人の個性に協力をして貰う時に"個性使用による協力の許可"が認められている、あり得ない話ではないな」
が、常闇がそんな絵空事も『あり得る』と語る。プロヒーローや仮免許のヒーローは、時に民間人の個性に頼らざるを得ない場合、『個性使用を許可できる』という法律があるのだ。
名目上は親や親族のヒーローの仕事の現場見学として、時にはその個性使用や実践許可をヒーローが許可して戦わせ、経験させる超実践的な教育は確かに可能だ。
バレた時はバッシングでは済まない話だが……それが事実なら花霞姉妹は……。
『十数年のキャリアを持った、ベテランヒーロー並みの高校生』
と言われてもおかしくはない。
「でさ、僕らが大戦で戦った最中でも、地方は同じように激戦があった……その中であの2人、東北地区で凄まじい活躍してたんだ……AFOや死柄木と作戦通り戦えた、表舞台の裏方で、彼女達のような地方で戦ったヒーロー達も居たんだよ」
そんな彼女らは、分断作戦とは別、その主要となる戦場に集められたヒーロー達とはまた別に、地方で奮戦し活躍していたのだと、緑谷は語った。彼女らは、あの大戦のヒーロー戦力を支えた数多の『影の功労者』の内の2人であると、緑谷は締めくくった。
「ち、ちなみに……そのグラビアが載った週のヤングジャンプは歴代売り上げ3位らしいぜ……おいらもサイン会行きたかったけど……外出できねぇ寮生活だから泣く泣く……」
「サイン会まで開いてるとは、仮免なのにアイドルみたいだな…….」
「女性ヒーローの生存戦略ってやつでございますなぁ……売れなかった、活躍できなかった女性ヒーローが辞めて、元ヒーローとして芸能やAVに行く事もあったり……ヒーローという公務員ながら副業可能な歪みというやつでございましょう」
意識を取り戻し浮きながら近寄って来た峰田は、そのグラビアが載ったヤングジャンプの売り上げが凄まじかった事を補足したのだった。湧水も、ヒーローの副業可能という特権が生んだ歪みと語りつつ、入浴の時間は終わったのであった。
セキアカオリジナルヒーロー図鑑
湧水介佐(わきみずかいざ) Cv 浪川大輔
ヒーロー名:水忍ヒーロー『レイニーアロウ』(ただし、誠刃高校は仮免取得まで名乗る事を許されない為予定である)
誠刃高校2年男子、朗らかな普通にしか見えない黒髪の俗っぽい男子生徒。峰田と大浴場にて意気投合し、女子風呂の会話を盗聴しようとした変態という名の紳士である。
実は轟ら同様、雄英推薦試験を受けた人間で、それに落ちたので誠刃高校に行った非凡な才能と個性を持っている。
個性は『水操り(アクアマスター)』
自身を中心とした直経20メートルの『水』を意のままに操る。
ただし!あくまで『水』であり『水分』ではなく、化学薬品等は操れない!20メートル圏内に入っていればそこから連鎖して、操る事もできる。海に行けばモーセの如く海を割ることも、台風の河川すらも堰き止める事ができる!(個性使用限界による時間制限あり)