【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
雄英のヒーロー教師が、総出で並んで待っていた。
根津校長が。
プレゼント・マイクが。
13号が。
リカバリーガールが。
ミッドナイトが。
セメントスが。
スナイプが。
エクトプラズムが。
ブラドキングが。
並んで待っていたのだ、背後には相澤先生。いや、イレイザーヘッドがいる事になる。居ないのはサポート課のパワーローダーと、食堂のランチラッシュくらいか。
『地獄を見るぞ』
イレイザーヘッド……相澤先生の言葉を思い出し……。緑谷出久は状況から推測し、安らかな顔でその場に正座した。
「せめて……一息に殺してつかぁさい……」
「「「「「「「「「違う違う違う違う」」」」」」」」」
「いやだってそうでしょ!?こんなの!!殺しに来てるじゃないですか!!」
こんな包囲網で囲まれたら、命差し出すのと同義じゃないか、単独で抜けられるかよ!いかに自分がヒーローは諦めないと言ったけど、これは別だと。
「落ち着きなさい、緑谷くん、ほらほら、顎こしょこしょしていいからさ?ね?」
「うう〜こうちょうせんせ〜」
まぁまぁ、話聞いてよ緑谷くんと、根津校長が近づいて顎こしょこしょで落ち着かせる。おほーーっ、そこそこと緑谷の指の心地よさに呟きながら校長は言った。
「いやー、実はキミに用がある人が居てね、かく言う私たちもなんだけど、まずその人に来て貰おうか」
「用がある人?」
一体誰だろう?そう言えば教師陣に1人重要な人が居ないと辺りを見回す。
「そう!用があるのはこの私だ!緑谷少年!!」
「!?そ、その声は!!どこだ、どこに居るんだ!!」
おお!?ノリがいい!!辺りを見回す緑谷少年に私も登場のしがいがあると、姿をーー。
「私がーーー!窓を突き破ってーー!!」
パリィイン!!と、体育館2階の窓を突き破り、1階へ着地!
「ヒーロー着地(弁償ですよオールマイト先生)めて来た!」
……………
「こぉーおーちょーー……」
「ごめんって、でも弁償だよ」
説明しよう!オールマイトは、登場の台詞を被されると凄い落ち込むのである!だから、絶対邪魔をしてはいけない!むしろ辺りを探して驚いてあげると喜ぶのである!!
改めて、咳き込んでから胸を張るオールマイトが、いつもの濃い笑顔を向けて話を始めた。
「緑谷少年!先日の体育祭、見事だったな!個性を封じられながらも予選を突破したその力、そして!個性差別に晒されている人々への勇気ある言葉!結果は残念であれ、記憶に刻まれる活躍だったぞ!」
「あ、ありがとうございます……」
オールマイトに褒められた、憧れに……深々と一礼する緑谷の顔は真っ赤に染まる。
「思えば一年前、キミが私にその力を打ち明けたのが始まりだった……そしてキミは、この雄英に入り学んで一カ月が経つわけだ、たった一ヵ月でよくぞここまで成長した!そんなキミに……私からご褒美をあげようと思ってここに呼んだんだよ」
一年前のキミが懐かしい、と郷愁に浸るオールマイトより告げられるご褒美。その言葉と、相澤先生の台詞、右手に携えたヒーロースーツが繋がっていく。
「……オールマイトの非売品プレミアフィギュア……なんて、都合は良く無いですよね」
冷や汗が垂れる、苦笑いが浮かんでしまう、いやいやまさかと信じたく無い話が現実味を帯びてくる。
「終わったら欲しいのあげようか?会社に問い合わせてあげるよ」
「いえ、自分で探す方が楽しいですので……それで、ご褒美の内容はなんですか?」
地獄行きへの内容を再確認する緑谷に、オールマイトは歯を輝かせ言い放つ。
「これから私と、組み手をしようじゃあないか、緑谷少年!!」
予想が当たってしまった、本気なのかと緑谷出久は、その強大な存在感を前に飲み込まれそうになるのだった。