【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
雄英高校ヒーロー科は、1クラス20名の2クラス。毎年40名の枠があり、一般入学の枠は36名、男女の推薦枠が1クラス2名の計4名、それらを足して合計40名から1学年が成り立つ。
倍率の高さは全国のヒーロー科でも屈指……彼や彼女らもまた、狭き門を潜り抜けて来たヒーローを目指す卵達……オールマイトの言葉を借りるなら有精卵というやつだ。
「ではこれより、毎年恒例の一二年生合同交流訓練を行う」
そんな彼らと、1年間の訓練を超えて仮免を取得した二年生(心操くん?彼も仮免相当の実力だし9月試験で必ず合格するよ、文句あるか)達が初めて会合し、共に訓練を行う。エクトプラズム先生の号令を受け、グラウンドβのゲートが開き、一二年生共にその敷地へ入ると……。
「やぁ!皆!!私が……居た!!」
ゲートの先に待機していたこの男!オールマイトが手を挙げて今回の訓練参加者を歓待した。オールマイトだ!どうしてここに!?と、一年生達は引退して痩せた彼しか見た事なかろうに、それでもかつて平和の象徴であり、教鞭を取る彼に興奮している。
「オールマイト、一体どうしてこちらに?」
が、今回の訓練ではそもそも来る予定も無かったらしい。怪訝な顔を相澤先生に、オールマイトは笑いながら語った。
「いやぁ……去年は出来なかった合同訓練を再開するからさ、せっかくだから見に来たんだよ」
「仕事はどうしたんですか?」
「辛辣だなキミは……」
自分の仕事を放って来たのかとジト目浮かべる相澤に、オールマイトもたじつくが、まぁいいでしょうとため息を吐いて、相澤は生徒達に今回の訓練概要説明に入った。
「今日は合同訓練1回目、という事でオーソドックスな救助訓練から行う」
初回の訓練、交流も兼ねてオーソドックスな救助訓練から始めると、相澤は生徒達に言う。
「訓練シチュエーションだが、市街地においてのヴィラン犯罪発生から通報地点にて要救助者の確保及び安全地点への避難とする、一年と二年から2人ずつの4人編成となり、現場での即興チームアップから連携、救助でどれだけ素早く行えるか?と言う訓練だ」
現場通報から、即時チームアップ連携による救助活動……初回の合同訓練ならそこまで高度な事はせず『交流』に重きを置く事にするようだ。
「誰と組むかは、こちらのくじ箱で決める、1人ずつくじを取るように」
エクトプラズム先生がいかにもなくじ入りボックスを何処からともなく取り出し、生徒達は次々手を入れて引いていく。緑谷の番が来て、ボックスに手を入れてくじをさっと取り出す。
くじに書かれていたのは『C』と言うアルファベット、4人一組のチームとして、この場に居るのは一年20人と二年20人の40名。
つまり、A〜Jの10組のチームが出来上がる事になるわけだ。
「Cくじ引いた人、誰かなー?」
緑谷は誰と組む事になるのかなと、Cのくじを引いたクラスメイト、一年生2人を探す。
「緑谷か、組むのは初めてじゃないか?」
早速クラスメイトから見つかる、Cのくじを右手の『一つ』に持ち、緑谷に見せる彼は『障子目蔵』
触手ヒーロー"テンタコル"を名乗る『複製腕』の個性を持つクラスメイトだった。
「障子くんか、頼りにしてるよ……と言うか本当だ、一年の時全くチームアップした事ないかも」
「だな、こちらも頼りにしている」
一年の授業では、障子とは全くチームを組んで実習した機会がなかったようなと思い出す緑谷、精々全員纏めての訓練の中で連携したりはあったが、タッグを組むのは初めてかもしれないと、緑谷は障子に左手差し出せば、障子も左手を差し出し握手を交わした。
そんな2人と組む事になった一年生2人は……。
「Cの先輩方、居ませんかー?」
ハキハキとくじを掲げて呼ぶ一年生が居た、爽やかな顔に金髪の今時の少年と呼ぶべきか、さらに和装をベースとした特異な、中々に独特なヒーロースーツの彼を、緑谷は手を挙げて彼を呼んだ。
「こっちだよ、キミが僕らと組む一年の1人?」
呼ばれた金髪の一年生は、そのまま笑顔で歩いて近づいてくるや、そのまま2人に挨さた。
「緑谷先輩に、障子先輩ですね?本日はよろしくお願いします、1年A組の斥野力弥言います」
話し方がゆっくりと、丁寧な印象を受ける礼儀正しい一年生。と、第一印象は緑谷と障子もそう感じた。
「あ、あの……僕もです、緑谷先輩、障子先輩」
次いで現れた、Cのくじを持った後輩は、印象が少々薄く感じた。黒髪に、シンプルな紺色の上着と黒のズボンのヒーロースーツ……その姿は、なりたいヒーロー像が見えないような、まだ何者でも無い印象があった。
「なんだキミか……期末みたいに棒立ちしないでくれよな、光くん」
そのもう1人の一年に、斥野は少々嫌味を含んだ口調でそう言った。
「あはは、努力するよ……」
そう言われても、事実だから言い返せないと苦笑いする彼に、緑谷は尋ねる。
「キミ、名前は?」
名前を尋ねられた、黒髪の純朴な一年生は、緑谷に名乗った。
「光活人と言います、よろしくお願いします、緑谷先輩、障子先輩」