※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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442話 キミはNo.1ヒーローになれる!!

 光を拉致して体育館γこと『TDL(トレーニングの台所ランド)』に連れてきた緑谷は、早速とばかりに、備品のターゲットを倉庫から引き出した。無論、セメントス先生に許可は取り鍵も届出も出している。

 

「じゃ、早速やってみようか?」

「は、はぃい……」

 

 ターゲットの前に立たされる光、腕を組み早速見せてみろと催促する緑谷。渋々ながら、さっさと終わらせて帰ろうと考えた光は、手のひらをターゲットに向けた。

 

 手に光が灯り、そして勢いよく放たれた光線は、並ぶターゲットの一つを吹き飛ばし破砕した。

 

「こ、こんな感じです」

 

 成る程、高威力の光線だ。戦闘力ならば高いはずだが……緑谷は顎に手を当てて考え、光に注文する。

 

「全力で撃てる?」

 

 全力の威力を知りたい、撃ってみろと言う注文に、光はたじろいだ。

 

「え、いや……全力で撃ったら壁まで……」

「大丈夫、セメントス先生には僕の責任で謝るから」

「は、はい」

 

 壁を壊しかねない威力か、頭を下げて見れるならば、いくらでも下げると促すと、光は手のひらにさらなる光を灯し、そして放った!

 

 軽い風圧が緑谷に、さらに体育館上部カーテンをなびかせ、ターゲットの脚部や狙ったその隣のターゲットすら削り、その背後壁のコンクリートが抉れた。

 

「ど、どうでしょうか、緑谷先輩……」

 

 流石セメントス先生、柔に作っちゃいない……が、その全力らしい威力に緑谷は……。

 

「まだ先があるね、それ?」

 

 不満だった。と言うより、緑谷は感じたのだ。彼の『更に向こう』がすぐそこにあると、だからそう言った。この緑谷の言葉に、光は驚いた。

 

「ええっ!?いや、全力ですよ!これ以上は出せないですって!!」

「雄英の校訓忘れたか、更に向こうへ……キミの更に向こうはもう目の前にあるんだよ」

 

 全力で撃ったと言う光の言葉に、なら更に向こうへ限界突破する時間なんだよと、緑谷は彼の横に立つ。

 

「いい?ただ光線を放つ、なんて漠然に考えない、目の前の……敵を必ず撃ち倒す、その気持ちを強く持つんだ……見てて」

 

 緑谷は……そのまま足を広げつつ両手の腰に握り拳を作りながら、その両手を目の前でクロスさせた。そして……クロスさせた両手をゆっくり左右に開き、伸ばしていき……。

 

「ジェアッ!!」

「!!?」

 

 気合いと共に右手を肘から指先まで立てて左手の指の背を右肘に添えてポーズをとった。

 

 光は少したじろいだ。何をしたんだ、緑谷先輩は……決して光線が撃てるはずもないのにと、唐突に身振りをしたなだから。

 

 だが……確かに今、一瞬だが光は見た。

 

 多分、何か『ヒーロー』を先輩は『真似た』のだと。その『ヒーロー』が錯覚する程に、光の目に見えたのだ。

 

「ヒーローの必殺技は、漠然と軽々しく出すんじゃないんだ……ルーティーンと集中力、そして力を溜めて放った時……光くんの光線は更に向こうの新たな次元を開く、やってみて」

「わ、分かりました……」

 

 そんな事があり得るのか……光線の個性でもない、全く違う個性の先輩からの助言に半信半疑と、先程の錯覚を起こすほどにまで真面目な所作、ルーティーンから信頼も感じた光は、真似をしてみた。

 

 目の前の敵(ヴィラン)を必ず倒す意思、集中力、それを可能にする所作……同じように両腰に拳を添えてから両手をクロスさせ、左右に大きく手を開いた瞬間……光は自身の身体に確かな変化を感じ取った!

 

 未体験な力の奔流!!こんな事があるのかと、そして最後に聞いた『溜めて放つ』の、溜めを作り!!

 

「うわぁああああ!!」

 

 光の立てた右腕、その小指からひじにかけての直線から放たれた帯状の光線が!ターゲット全てを吹き飛ばした挙句、体育館の壁のコンクリート!さらに内に隠されていた鋼板すら焼き溶かし!!その先の外の景色を露わにしたのだった!!

 

「え?あ……え、嘘……これ、僕の光線が?」

 

 ポーズをしたまま、信じられないと愕然とする光に対し、緑谷は右手で自らの額を掴みながら目を見開き、唇が吊り上がった。

 

『溜めて、放つ』

 

 それは、ヒーローインターンにて、エンデヴァーより爆豪勝己、そして轟焦凍が教えられた個性のより強力な放出法で、緑谷はこれに当てはまらない違う指導を受けていた。

 

 彼にも、それが使えるかもとやらせてみた。さらに、漠然とただ個性を使うのではなく『集中』する為にあるヒーローの光線技の所作を真似させてみれば……何という事だと笑うしかない事態が起きた。

 

「はは……ははは、いや本当、腹が立って逆に笑いが込み上げて来たよ、光くん」

「ええっ!?な、何でですか!!」

「やればできるじゃないか、何がヒーロー向いてないだ……キミは立派なヒーローになれる才能がある癖に、向いてないなんて言うから笑っちゃうよ」

 

 怒りも呆れも妬みすらも、吹き飛ばす威力!笑うしかない才能を前に、一頻り笑った緑谷は、彼に尋ねた。

 

「一応聞くけど、光線出せるのは手からだけ?」

「え、えっと……」

「隠したら殺してやる」

「い、一応、多分……全身から出せるかと……昔、気の迷いで試しにおち◯ち◯から出して、便器を破壊した事が」

「あーーはっはっはっはっはっはっ!!!」

 

 もう本当笑うしかなかった。雄英もよく調べて特待生枠出しなよと、緑谷は止まった笑いが更に込み上げて涙が出そうになった。

 

 才能が無い?

 

 ヒーロー向いてない?

 

 馬鹿馬鹿しいことを吐かしやがって。

 

 全身から放てる『汎用性』!

 

 コンクリートに鋼板を撃ち抜く『威力』!!

 

 光線という『分かりやすさ』!!!

 

 緑谷は笑う。

 

 神様は何て理不尽なんだろう、自分にはこんな馬鹿げたヴィランの個性を授けながら、彼にはヒーローになる運命だと宣告したかのように才能と個性を与えるのだから。

 

「光くん……キミに言っとくよ」

「な、何ですか、緑谷先輩……」

 

 だからこそ、緑谷出久は……光活人に『魅せられた』のだろう。決して自分がなる事はできない、決して自分が到達出来ない場所に行ける、彼の才能に。

 

「キミは……No.1ヒーローになれる!!」

 

 緑谷出久は、右手人差し指を彼に突きつけて言い放った。オールマイトがAFOを倒し、引退を宣言したカメラの前で言った様に。

 

『次は、キミだ』

 

 そう言い放つ様に、光活人を指し示したのだった。

 

 そして……この日から緑谷出久は、光活人という『かけがえのない後輩』を手に入れたのであった。

 




一年生紹介

新一年生紹介!

光活人(ひかりかつと)

ヒーロー名:現在未定(一応ヒカリ、と名乗っている。
↓
光明ヒーロー:???(やがて、緑谷出久に名付けられる名前)

雄英高校一年A組の一人であり、実技は落第生の落ちこぼれと語る少年。

これと言った特徴が無いモブ顔、黒髪!中肉中背!しかし、その内に眠るヒーロー魂は確かに熱く抱いている!

個性は"光線"!!

身体のあらゆる場所から光線が出せるぞ!特定の部位じゃない!額だろうが手だろうがお腹だろうが足だろうがおち◯ち◯だろうが!どこからでも出せる!!

ただし!エネルギーは『太陽の光』の為、夜中や曇りでは日中や晴れた日に溜めたエネルギーしか出せないぞ!光線エネルギーを出し切ったら皮膚がアルビノ並に白くなるぞ!

ちなみに威力は『お湯を沸かせる熱量』から『異形形個性を一撃で気絶させる』くらいまで調整可能だ!威力を上げれば溜めたエネルギーの消費も大きいぞ!

さらに、緑谷のアドバイスで限界突破した彼は……No.1ヒーローへの切符を手に入れた!

緑谷出久が魅せられた才能の塊が、今ヒーロー街道を駆け上る!!

元ネタはウルトラマンヒカリ、そしてウルトラマンゼアスの変身前の人間体『朝日勝人』
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