※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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62話 どこにしようかな?

 職場体験が近づいてくる中、緑谷の体験先希望届けは、未だに白紙のままだった。それどころでは無い衝撃を受けて、纏まらないと言うべきかーー。

 

「緑谷くん、まだ決まってないの?」

 

「うん、ちょっと色々あったから……」

 

 声をかけてくれた麗日お茶子に、緑谷はそうなのだと答えた。ふと、彼女はどこの事務所に決めたのかを訪ねてみる事にした。

 

「麗日さんはどちらに行くかもう、決めたの?」

 

「私はね、バトルヒーローガンヘッドの事務所にした!指名もらったんだ!」

 

 意外なチョイスに緑谷は驚かされ、話を更に聞いてみようと興味を持った

 

「失礼な話だけど、キミは13号先生みたいなヒーローを目標にしていると思ったから、意外だよ」

 

「確かに目標はそんな感じ!でも、爆豪くんとの戦いで、強さも必要だって思ったから決めたんだ!」

 

 えいや!と可愛らしくガンヘッドを真似るような正拳を放つ麗日に、微笑ましくなり緑谷は立ち上がった。

 

「ガンヘッドマーシャルアーツ、だね?たしかーーこう!」

 

 緑谷が正拳を放つ!ズバァ!という風切音、衣擦れの音に、麗日は驚かされた。

 

「すごい!本当に一瞬、ガンヘッドが乗り移ったみたいだよ!もしかして習ってたの!?」

 

「真似をしただけだよ、彼が活躍したあたりからの映像も目にしてたからさ、よく覚えてるんだ、まぁ見てくれだけのモノマネだけどね」

 

「緑谷くんも折角だから、ガンヘッドの事務所おくってみなよ!たしかリストにもあったと思うよ!」

 

「はは、考えておくよ」

 

 とてもそうには見えないと興奮する麗日から、同じところはどうだと誘われた緑谷は、考えておこうと一言言って座って、未だに白紙の届出に向き合った。未だにーーオールマイトとの組み手の事が頭に離れない。

 

「正統後継者、かぁ……こんな僕に期待をかけすぎだよ……強いだけじゃあ貴方にはなれやしないんだから」

 

 峰田くんも言ってたな、大人は勝手だと。今ちょっとだけ……同感だと感じてしまった。

 

 

 

 また1日が過ぎようとしている、届出を持った右手と共に、左手の紙片を眺めながら、緑谷はその紙片に刻まれた住所を見つめため息を吐いた。

 

 そこには、かつてオールマイトの教師であったヒーロー、グラントリノの事務所の住所が書かれていた。つまりは指名である、オールマイトから『後継者云々は兎も角、指導を受けてみたらどうだろうかと』足を震わせながら渡されたのだ。

 

 曰くあの老人ヒーローはめちゃくちゃトラウマらしい……オールマイトにもトラウマがあったんだなと、意外な一面を思い出して正門を出るとーー。

 

「失礼、緑谷出久くんはーーキミかな?」

 

「うん?」

 

 いかにも怪しい、黒スーツの男が、話しかけて来た。

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