※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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458話 ライン超え

「あれ?緑谷パイセンまだ来てねーの?」

 

 放課後、体育館γでは光と晴日の2人が体操服姿で待っていた。戦闘訓練の後、晴日も光が緑谷から個性伸ばし自主練を緑谷と行っていると知り、自分も参加したいとお願いしたのであった。

 

「うん、ちょっと用事があるから遅れるってさ、アップしとくようにって」

 

 緑谷は用事で遅れると、光は連絡を受け取ったらしい。何かあったのか、まぁ2年だし色々あるんかなと思いながら、晴日は荷物を壁際に置きながら光に言う。

 

「そっか、なら俺スポドリ買ってくるわ、光もいるだろ?」

「あ、じゃあお金渡すよ?」

「後でいいって、じゃあさっと行ってくるわ」

 

 水分補給のスポドリ、ついでに買って来ると晴日は光に言って、体育館を後にした。今日も頑張ろう、何か一つは上手くできるようになればそれでいいなと柔軟体操を行う光。

 

「へー、遅くまで精が出るんやね?」

「うん?」

 

 体育館γに、また違う声が響いた。制服姿の斥野力弥が入り口に寄りかかって光を見ていたのだった。

 

「斥野くん?どうしたの?」

「いやぁ、ホンマに自主練してるのかって気になってさ?」

 

 体育館用のシューズに制服で、そのまま上がり込んだ斥野の笑みは優しいが、何やら異様な、ただならぬ雰囲気を光は感じた。

 

「緑谷先輩まだなん?良かったら僕も自主練参加させてや?」

 

 斥野は、自分も自主練に参加したいと笑顔で言うので、何だそれならと光は言葉そのままを信じて笑顔で迎えた。

 

「とりあえず制服汚したらだし、体操服に着替えて……」

 

 制服だと汗で汚れるだろうから、体操服にと更衣室を示した光であったが……。

 

「ああ、必要無いよ?」

「えっ?でも……」

「僕の服が汚れる程、キミが強いなんて事あらへんからさ?」

 

 次に斥野へ顔を向けた瞬間、光の身体は思い切り体育館の壁まで吹き飛ばされたのであった。

 

 

「あーまずいまずい!長引いたな変に!」

 

 緑谷出久は急ぎ体育館γ向けて走り出していた。今日は日直で日誌の提出、さらに昼の斥野とのいざこざでエクトプラズム先生から再呼び出しの事情聴取と時間を取られた。

 

 昼間はあんな事あったけど、この訓練で忘れてしまえばいいと思いながら過ごしていたら日誌は誤字があるわエクトプラズム先生からの質問は多かったでやけに手間取ったのだ。

 

 既に体育館γは灯りが点いていた。今日からは晴日くんも参加するので楽しみだと、そんな気持ちで体育館γに緑谷は入った。

 

「ごめん!遅れた!アップは済んで━━」

 

 体育館γに上がった瞬間、緑谷の目の前に信じられない光景が広がっていた。

 

「あ、遅かったやないですか、緑谷先輩」

 

 制服姿で、体育館γの中心に立つは斥野力弥。その足に踏まれて、うつ伏せに倒れてボロボロになっている、光活人の姿であった。

 

「み、緑谷……先輩……」

 

 その光景を目に入れて、力なく自分を呼ぶ後輩の呻きに、緑谷は即座に怒りの琴線が切れてスイッチが入った瞬間、尋常じゃないスピードで斥野に踏み込み蹴りを放った!

 

 その蹴りを、斥野は思い切り後ろに飛んで回避した。緑谷はそのまま光を守るように側に立ちながら、斥野に聞く。

 

「これは何?キミは一体何をしたの?」

 

 見れば分かるが尋ねた。『私刑(リンチ)』だと。だが言い訳だけは聞いてやるとばかりに、緑谷の言葉に斥野は笑みを崩さず言い放つ。

 

「何って……居残り訓練ですよ、僕も参加しよ思うて光くんに頼んだんです、快く受けてくれましたよ?まぁ、肩慣らしにもなりませんでしたけど」

 

 何と都合のいい言い訳だろうか、それでクラスメイトを、共にヒーローになろうとしている子を痛めつけたのかと、緑谷の両手に力が籠り、血が滴り始めた。

 

「緑谷先輩も暇なんやねぇ、こんな才能もないやつに時間割いて指導やなんて……個性の優劣に才能の差はこんなに惨たらしい実力差を生むのに……相澤先生の効率ってやつとは正反対ですやん」

「その口を、もう閉じろ……ドブカス野郎!!」

 

 緑谷は、体育館γの入り口の鉄扉を引き寄せで閉めて、更に!鍵付近を渦のように引き寄せを二方向に起こし捻りあげた!

 

 そして、光のうつ伏せの体を引き寄せで浮かせてから、体育館の壁に移動させ、回復体位にして寝かせた。

 

「お前、このままヒーローになれると思うなよ……」

「おーこわ、僕はただ訓練してちょいエキサイトしただけやのに、先輩僕をリンチにするんですか?」

 

 あくまでただの、居残り訓練がエキサイトしただけ。なのに先輩は大切な後輩が負けた腹いせにリンチで痛めつけるのかと煽る斥野に、緑谷は言った。

 

「……何勘違いしてるの?」

「は?」

「処刑だよ、お前……ここから生かして返す気は無いし、新時代のオールマイトになるなんて夢が叶う事も無い」

 

 左、右と拳を鳴らして、目を赤く血走らせた緑谷から、放たれたのは『処刑宣告』!!ここまで人をコケにして、大切な後輩を嬲った以上、私刑ごときですむものかと言い放つ。

 

「み、緑谷先輩、ダメだ……そんな事……したら……」

 

 後輩としては、たとえ痛めつけられても、先輩の凶行を止めようと必死に手を伸ばすが力が入らなかった。

 

「今後一生、病院のベッドで管に繋がれて余生を送らせてやる……お前のヒーロー人生を!!始まる前にここで終わらせてやる!!」

 

 怒りのままに、緑谷出久は後輩である斥野力弥に襲いかかった!!

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