【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
怒りの琴線ブチ切れて、いよいよ緑谷は斥野を本気でぶちのめしに襲いかかる!その姿に笑みを浮かべ右手を掲げ斥野は言い放った!
「昼間は気ぃ抜きましたけど、今回はもうそんなヘマせぇへんからなぁ、緑谷先輩!!」
飛びかかった緑谷が、空中で一時静止する!そして緑谷の肉体は弾かれたように吹き飛ぶが、即座に宙で身体を捻り着地し斥野を一瞥した!
「ずっと言わなかったみたいだけど、よく分かったよ……斥野、お前の個性……"斥力"だな!!」
救助訓練の動き、戦闘訓練で葉隠との戦いで見せた挙動、そして昼間の交戦と今の自らに掛かった力から……いよいよもって緑谷は斥野力弥の個性を看破した!!それを聞いた斥野は煽りMAXで拍手をしながら緑谷に語る。
「だぁい正解ですよ緑谷先輩!これが僕の個性、あらゆる物を弾き、遠ざける力……地球の事象の一つを操る個性!」
嬉々として、斥野は自らの個性が正解であると答えたのであった!!
斥野力弥!!
ヒーロー名"新時代ヒーロー"『ネクストマイト』
個性:斥力!!
あらゆる物、事象、現象を自らの周囲から『弾き出す力』を操ることが出来る!!敵の攻撃を弾き飛ばし!ビームも退け!その気になれば戦車の砲弾すら弾いて反らせる『無敵の盾』!!
「さらにこうすれば━━!」
遠間に離れていた斥野が、自らを背後から弾き、一気に間合いを詰めて拳を握れば、緑谷もそれに応じて右のアッパーを放つ!
遅れて笑みを浮かべなが右のテレフォンパンチを放って斥野の拳と!緑谷の拳が同じ軌跡で繋がり衝突……しなかった!
衝撃波の後、斥野と緑谷の右拳が十数センチの見えない障壁が間にあるかのように互いを反発させ、緑谷の右拳が先に弾かれた!
「無敵の矛ともなる!!」
ガラ空きとなった緑谷のボディ!そこへ斥野の左拳がまっすぐ吸い込まれるように叩き込まれ。
「リパーシブスマッシュ!!」
技の名を叫ぶや、鍛えた緑谷の腹筋がベコリ!!と凹み背中の皮膚まで盛り上がり!緑谷は身体をくの字に折りながら勢いよく、体育館γの壁に叩きつけられた。
「クリーンヒット……立てへんでしょ、そんくらい本気の一撃やったんで」
土煙が舞う彼を見ながら、あっけないなぁと手を払う斥野。
しかし━━!!
「あ……?」
立っていた!緑谷出久は!!崩れ落ちずにそのまま!!殴られた腹を右手で払い、ぷっ!と口から血と唾を吐き出して口を拭い、そして斥野むけて言い放つ。
「今、何かした?蚊でも叩いてくれたの?」
緑谷は煽った、大層な力の割にはあまりダメージないけど?と、それを見た斥野は、ギリギリと歯を食い縛り背中を弾き緑谷向けて跳んだ!!
「強がんなやぁ!AFOから生まれた人間のふりした脳無がぁ!!」
この加速と!さらに斥力を込めた一撃で内蔵おしゃかにしたる!!その踏み込みに対して緑谷が行ったのは━━。
「足元注意」
そう呟き、右手人差し指を立てて横に少し動かした。それだけ、それだけで!!
「のわぁあ!?」
踏み込んで、着地するはずだった斥野の右足を引っ張り、前のめりにバランスを崩させた!!
「いらっしゃい」
「!!」
そして斥野は目撃する!!街のチンピラのような無造作で、ぶっきらぼうな、力任せな右のサッカーボールキックが!顔面に迫っているのを!
「おわぁあ!?」
それを間一髪!両手を翳し斥力を展開して押さえ込む斥野!しかし!!緑谷はその反動と、斥野が展開した斥力の領域を、まるで見えているかのように駆け上がり!斥野を真上から思い切り踏みつける蹴りを放った!
「な!?」
「イーヴル……バイシクルキック!!」
連続で!左右に!!絶え間なく!!緑谷の足底が斥野の頭上から襲いかかる!!
「いやぁあああたたたたたたたたたたたた!!」
「おぉおああああ!?」
絶え間ない連続の踏み付け蹴りに後退するしかない斥野!そして翳していた両手ばその足に弾かれた瞬間!
「ほぁたぁあ!!」
「ぐおぅう!?」
斥野の整った顔面に、緑谷の右足の甲が叩き込まれて、後ろへ倒れ転がった。着地した緑谷はさらに煽るかのように、エセカンフーポーズの如く片手を立てて、もう片手は腹の前に水平にして一礼した。
「新時代のオールマイトを嘯く割には、矮小な個性だね?笑う気すら失せるよ……」
「な、なんやとぉ……!」
倒れて起き上がる斥野に、緑谷は言い放つ。普段は使わない、煽り、嘲る言葉を選び、それを聞いた斥野は口から流れる血を拭いながら尋ねるので、さらに強く言い放つ!
「言葉通りだ!その程度の力でオールマイトを継ぐだのと吐かすな!!おまえ程度の個性のヴィランなんて倒してきたし!お前と同じでもっと強い個性のヴィランを僕は知っているし!殺してきた!!」
緑谷からすれば、斥野の個性は『あるヴィラン』のマイナーチェンジ版だった。
そのヴィランの名は『フレクト・ターン』
個性を『病気』とし、人類救済の為に個性破壊爆弾で世界を、個性社会破壊を行おうとした宗教団体であり、テロ組織『ヒューマライズ』のリーダー。
彼の個性『リフレクト』は、自由に操作こそ出来なかったが、あらゆる攻撃を弾き返し、緑谷出久を窮地に追い込んだ強敵であった!その最後は、救うことすらできず心臓を引き抜き潰し、連動した次元装置を破壊して殺すしかなかった……『緑谷が救えなかった人』の1人でもあった。
「そして!キミの個性は見抜いた!!およそ自身の直径5メートル程度に斥力を発生させる、その力で自分を弾いて空を飛び!衝撃波を起こす!そして……"面"ではなく"点"でその個性を集中して発生させた時!コンクリートすら破砕する多大な攻撃力を生み出す!そうだろう!!」
「なぁあ!?」
斥野は驚愕した。最初の救助訓練や戦闘訓練で少し見せたのはまだしも、この数分間の交戦だけで、緑谷出久は斥野の個性を看破してみせたのだから!!
冗談だろと、斥野の余裕だった表情が崩れた!個性自体は看破されるのはまぁ予想できたが、そこまで詳しく見抜かれるなんて事思っても見なかったのだから!
「……だから何や、それを理解したとてもう、俺は先輩の攻撃をくらわん、今ので先輩の力も分かった!」
しかし、斥野はそれがどうしたと言い放つ!今の顔面への1発が最初で最後だと宣言し、右手をかざし構えながら叫ぶ!
「殴れるもんなら、蹴れるもんならやってみいや!弾くどころか手足粉々になるくらいの力で弾いたるわ!!」
体育館γの床に!斥力の境界が見えるほど!床に亀裂が走った!!緑谷は斥野の口上を聞き終えて、言葉を返す。
「ならやってみなよ、それが出来る余裕があるならね……」
緑谷は構えない、しかし、右手を前に出して手のひらを斥野に向けた。
何だ、何をする気だ?何を仕掛けてくると、斥力フィールドを張り続けた斥野だったが。
「Get over here!!(こっちに来い!!)」
唐突な英語と共に!斥野の背骨が軋み!!肉体が自らの意思に関係無しに前へ引き寄せられた!!