【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
この章のサブタイトルは全てこのノリで行きます。ついて来てください。
プロローグ †運命の⭐︎流星†
━━あの日、僕は『星』に射抜かれた━━
世界が壊れるんじゃあないかってくらいに、日本中が混乱に陥ったあの日、僕もその渦中に居た。皆がヒーローになりたい、ヒーローになるとか言っていた癖に、あの1日で全て壊れて、ヒーローへの反感と不審が募り、避難勧告が出されて……。
いつも思っていた。『どうして、僕は無個性なんだ』って。だからいじめられて、馬鹿にされて……両親は僕に謝るしかなくて。
だから願ってた、ヒーローなんて消えてしまえと。
あの日、僕はAFOと死柄木弔を応援した。そうなったら、個性社会も終わると思ったから。
だけど結局、ヒーローは勝った。
ハッピーエンドというやつだった。
僕にとってはバッドエンドこの上無い。
復興が始まっても、このまま瓦礫のままであって欲しかった。そうしたらいじめる奴らとも会えなくなるから……。
けど……そんな僕に、転機が訪れた。
その日、まだ避難所で生活していた夜中に催した僕は……。
流れ星に……射抜かれたんだ。
ああそうかと、僕は理解した。
僕が、僕こそが、この世界を救う。
『救世主』になるのだと、理解したのだ。
緑谷出久が新たなインターン先を決めあぐねて、唸りをあげていたのは、自宅謹慎が解けて二日後の事だった。迂闊に他人の個人情報を知ってしまい、ボコボコにした一年の首席斥野力弥との衝突を忘れようと、インターン募集可能な事務所が書かれた表を見て、はぁとため息を吐いた。
「選り好みできる立場や状況でも無いんだけどさぁ……パッとしないやどこも」
クリスマスにかっちゃんが『有象無象に習う事は無い』と吐き散らしていたが、今同じ気持ちを緑谷は体感した。失礼ながら、いや、プロと仮免を比べるのも失礼だが……やはり名のあるトッププロに学びたい気持ちはあるのだ。
エンデヴァー事務所での日々は忙しなくも、確実にレベルアップを実感した。だからそれくらいハードな現場を望む気持ちが緑谷にはあった。生半可なヒーローの下では、怠惰に身体が錆びつくのではと強迫観念すら感じていた。
「……ベストジーニストはかっちゃんキレるよなぁ」
たしかかっちゃんは、ようやくベストジーニストの所でインターンやれるって嬉しそうにしていたが、自分が届出出したらキレるよなと、リストにあったがやめておく事にした。
「ラーカーズは……手一杯だよなぁ、瀬呂くん上鳴くん峰田くんで……合宿の件もあるから頼み辛い」
エッジショット、シンリンカムイ、Mt.レディの合同チームラーカーズは、既に3人が行っている為、そこに行くのも気まずく、合宿時にMt.レディを脊髄ぶっこ抜いて変身アイテム化させた為気まずい。
緑谷は悩む、掲示板の事務所の名前、そして携帯の電話帳ナンバー……さらに掲示板右上の『海外留学インターン募集制度!詳しくは職員室まで!!』の張り紙。
『待ってるぜ?緑谷』
『カモン、レッツゴー』
青いツナギと白ブリーフのナイスガイズがおいでおいでしていて背筋が冷えた。そこはもうマジでダメだ、貞操が危ないと、迫る締め切りを前に緑谷は悩んでいると。
「あ、緑谷先輩!お疲れ様です!」
ふと、知った声が挨拶して来たので聞こえた右側に向けば、小走りで光活人が近づいて来た。
「光くんか、ごめんね?居残り練習できなくなって」
「いえ、僕こそ助けてもらって……どうかしたんですか?掲示板見てましたけど」
居残り訓練中止になった事を謝罪した緑谷に、光は何をしているのか尋ねた。
「……インターン先をね?エンデヴァー事務所だったんだけど、引退して引き継ぎとかあってさ」
「え!?先輩エンデヴァー事務所でインターンしてたんですか!凄い……No.1の膝元で学べたなんて!」
色々やらかしはしたが、かつて長年No.2であり、短期間はNo.1ヒーローだった男の下で学んだ事は、憧れにはなるらしい。後輩からの羨望に緑谷は頭を掻きながら話す。
「いやまぁ、運が良かったのもあるよね?轟くんの誘いもあって……光くんは?」
「僕は……職場体験先がまだ決まってないんですよね……」
結局、光も自分と似た様な状況になっていたらしい。職場体験先を決めあぐねていると聞いて、そうかと緑谷はさらに尋ねた。
「目星というか、ここにしたい、働いてみたい事務所とかはある?」
「えーっと……静岡県内ですかね、けど中々無くて……」
「まぁ、激戦地かつ辞めたヒーローも多いからね、この辺……」
まるで地元企業を就職の範囲に決めている大学生のような選び方に、本当に光くんはマイペースだなと苦笑した。AFOとの決戦の場となった静岡県は、辞めたヒーローも多く中々見つからないのが現状だった。
「今年デビューしたヒーローも少ないですし、やはり県外さがさないといけないのかなぁ……」
「いやいや、流石にデビューしたてのヒーローがインターンやる余裕は無いと思うけど?」
無茶苦茶な事考えるなと、緑谷は光の話に呆れて笑った。今年デビューしたばかりのヒーローが、即座に職場体験の指導をできるわけがないだろうと。
「……あ!!」
が、ここで緑谷は閃いた!!そうだ、あの事務所ならばもしかしたら受け入れてくれるかもしれないと、スマホを取り出した。
「どうしました、緑谷先輩?」
「光くん喜べ、地元かつしっかり経験が積める、しかも未来のNo.1ヒーローから学べる事務所に職場体験できるかもだぞ!」
「えぇ!?」
何故、思いつかなかったんだ!?リストに無いから無理かもしれないがダメ元だと、緑谷はある電話番号を選び通話ボタンを押し、応答を待つ。
『おー緑谷くん!久しぶり!元気してた?どうしたのこんな時間に!』
「お久しぶりです、通形先輩……実は折言って頼みがありまして」
そして、繋がった。
緑谷出久が敬愛する大先輩にして、平和の象徴の継承者!
通形ミリオ!
またの名を!
『コメディヒーロー』 ルミリオン!!
今年デビューしたてのヒーローであり。
かつて、オールマイトのサイドキックであったプロヒーロー、サー・ナイトアイの新人サイドキックである!