※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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466話 †一緒に⭐︎警ら†

 通形ミリオ。ヒーロー名『コメディヒーロー』ルミリオンは、緑谷出久が人生において初めてできた先輩であり『雄英高校BIG3』の1人として在学時から実力を示していた男。

 

 サー・ナイトアイが、オールマイトの個性『ワン・フォー・オール』の継承者として推薦した男であり『プロ含め、最もNo.1に近い男』でもあり……。

 

 プロデビューした現在、彼をどう呼ぶべきか?となるならば『いずれNo.1ヒーローとなる男』である。

 

 緑谷出久とは、ワン・フォー・オールが分たれた現象とヒーローインターンにおいて親交を深めた先輩であった。

 

「電話くれた時は驚いたよぉ!また共に活動できるなんてさぁ!」

「こちらこそ、僕のインターンと後輩の職場体験を取り次いでいただきありがとうございます」

 

 光からすれば唖然とする事態だった。あの『ヴィラン恐怖の象徴』とまで呼ばれた緑谷出久が、こうも1人のヒーローに対して敬愛を向けて接している光景に。

 

 いや、普段から普通に礼儀正しい人だが、まるで飼い主以外には番犬として牙を立てる狂犬が、飼い主を前に腹を見せているかの様にも見えてしまう程であった。

 

「それで、キミがイズクが言ってた後輩だね!」

「あ、は、はい!光活人です」

 

 その視線と爽やかな笑顔が向けられ、慌てて挨拶する光。緑谷は光の右肩をポンと叩くや、通形に改めて紹介した。

 

「通形先輩、こちらが光活人くん、僕の後輩で……やがてNo.1ヒーロー戦線に加わる未来のスーパーヒーローになる男です」

「ちょっ!緑谷先輩!?」

 

 何という紹介の仕方を!?慌てる光だったが、通形はそれはもういい笑顔でサムズアップした。

 

「頼もしい限りだよ!じゃあ早速、パトロールに出かけようか二人とも!それでいいですか、サー!」

「ああ、しっかり基礎を教えてやれ、どの事務所に行っても恥をかかないように」

「了解!じゃあ早速行こうか、イズク!光くん!」

「は、はい!」

「了解」

 

 間をおかず、すぐにパトロールを始めようかと言う通形に、サーはそれでいいと答えた。もう始まるのか、待ってくれる時間はないのだと、外に向かう通形ミリオこと、ルミリオンに緑谷がついて行けば、光もそれについて行った。

 

 ドアが閉じたところで、バブルガールがナイトアイに話しかけた。

 

「見た感じいい子じゃないですか、正統派ヒーローの卵って感じで」

 

 バブルガールの話を聞きながら、机の書類に印を押し始めたナイトアイは、また次の書類に目を通しながら語った。

 

「私も驚いたが……人は自分が出来ない事ができる人間という者に羨望と期待を向けるのだろうな……緑谷にとってそれがあの子なのだろう」

「成る程……」

「ところで、油を売ってていいのか?バブルガール」

「は、はいい……私もパトロール行ってきまーす」

 

 後輩達に任せきりかと急かされたバブルガールは、慌てて自らもパトロールに向かった。

 

 

「ヒーローは公務員かつ、自営業が認められているんだよね!警察の代わりに個性を使いヴィランを鎮圧したり、救助する、困った人が居れば助けてあげる!これがヒーローのお仕事……ってのはもう分かるよね?」

 

 通形について歩く緑谷、そして光はパトロールの最中、通形よりヒーローの仕事は何をするのかを、改めて聞かされた。基礎中の基礎だから、学校で習う以前に知ってるよねと通形より尋ねられた光は返事した。

 

「は、はい、通形先輩」

「おっと!光くん、ヒーロー活動中はコードネーム、つまりヒーロー名で呼ばないと!ちなみに俺はルミリオンね!」

「失礼しました、ルミリオン先輩!」

 

 ヒーロー活動中はヒーロー名で呼ぶのが決まり、指摘された光は早速呼び直した。

 

「ちなみに、俺のルミリオンって名前は、オールマイトの様に全てを救えなくても、100万の人間を救いたいって言う気持ちからそう名乗ってるんだ」

「そんな由来が……」

 

 ヒーロー名の由来、どう言う意味でその名を名乗るか?これもまた重要であり、意思であり、覚悟である事を知る光は、ならばと緑谷の方にも尋ねた。

 

「緑谷先輩は、名前をそのままヒーロー名にしてますけど……」

「うん、僕の場合は……異名に意味を持たせたからさ、ルミリオン先輩は……」

「俺はコメディヒーローって付けた!」

「初めて聞いたかも知れない……デビューしてからですか?」

「そう!で、イズクは……」

「僕はイーヴルヒーローと異名を名乗ってる」

「イーヴルヒーロー……」

 

 名前ではなく、前に来る『異名』に意味を持たせるヒーローも居る、こちらは個性の特徴を分かりやすくしたりする場合が大半だが、緑谷にとってはこの異名こそがヒーローとしてのあり方、活動方針を示していた。

 

「脊髄ぶっこ抜きというヴィランみたいな、悪の個性でもヒーローになれる、そして……普通のヒーローでは倒せない悪、救えない声無き人々を助ける、その為ならば悪と指さされ罵られようと、倒し、助ける……それを成し遂げる気持ちから悪の英雄(イーヴルヒーロー)と名乗ってる」

 

 異名は即ち覚悟の現れ、ヒーローでありながら悪を背負い自らの道を行こうとする緑谷の話に、光は息を呑んだ。

 

「二人ともすごいですね……僕は、まだヒーロー名とか決めてなくて、とりあえず"ヒカリ"と名乗ってます」

 

 目標も、覚悟も、まだ自分には無いものだった。だから光はヒーロー名が思いつかず、そのまま苗字を仮のヒーロー名にしていた。それを聞いたからと言って、貶したり馬鹿にする先輩達ではなかった。

 

「大丈夫、いつかいい名前が決まったその時は教えてくれよ?とりあえずはヒカリって呼ぶね!」

「は、はい!ルミリオ━━」

 

 そんなヒーロー名トークの途中だった、3人のスマホからヴィラン発生を報せるブザーが鳴り響いた。

 

「ルミリオン!!3時方角から悲鳴が聞こえた!!先行きます!!」

「えっ!?」

 

 スマホの速報すら見ずに緑谷が即座に空へ飛翔!!今聞こえたか!?全く分からなかったがそもそも合ってるのか!?光はスマホを確認しようとしたが━━。

 

「先行ったか!光くんも着いておいで!いくよ!」

「は、はい!!」

 

 緑谷と同じ方角へ!通形は一度地面に透過して沈むや、弾かれた様に飛び出て空を跳んだ!光は、通形の個性『透過』の使用から解除により弾かれる力を知らない為、どうやって飛んでいるのか理解できなかった。

 

「行かないと!」

 

 驚いている暇はない!自分も行かねばと、光は職場体験初日に出くわした事件に、光線を利用したバーニアで空を飛び、2人の先輩の後を追った!

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