※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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493話 白昼の襲撃

「あれ?緑谷どうしたんだ、休み?」

 

 職員室にて相澤が同僚達に昨晩の話をしている頃、彼の親友である峰田実は、いつもならこの時間帯には席についている筈の緑谷の姿が無い事に違和感を覚えた。

 

「本当だ、総大将来てねぇ……委員長今日会ってないの?」

「そう言えば……同じ電車で合流しなかったな」

 

 同じく峰田と教室に到着した上鳴電気も、いつもなら居るはずの緑谷が居ないと、電車が同じになる飯田に尋ねたが、確かに会わなかったと答えた。

 

「爆豪は?見てねぇの?」

「あぁ?ンで俺になんだよ」

「いやー同じ地区じゃん」

「見ちゃいねぇわ、風邪でも引いとんだろ」

 

 じゃあ同じ地域に住む爆豪はと上鳴が話を振れば、風邪でも引いて休みだろとぶっきらぼうに言い放った。少し前なら"知るかボケ"くらい言いそうだったが、態度の軟化ぶりは著しい。

 

「昨日はそんな様子はございませんでしたのに……」

「となると……インターンの後処理っぽいよな、先生に呼ばれてたし、折寺の脳無工場の件がまだあるんだろ」

 

 調子が悪そうには見えなかったと八百万も語る、ならば以前のインターンで解決した脳無工場の後始末で何か呼ばれたのが妥当じゃないかと瀬呂は答えた。

 

 思い当たるとしたらそうだろう、峰田もこの脳無工場の件に少し関わりがあったし、緑谷が解決した事を知っている。

 

 明日になったら、普通に登校してきて話をしてくれるだろう、普通ならそう皆も考えるだろう。

 

 しかし……クラスメイト達の全員が、微かにこんな考えが頭によぎった。

 

『もしかしなくても、AFO絡みでまた何かあったのでは?』と。

 

「電話かけてみっか……」

 

 峰田の気持ちが心配側に天秤が動いて、スマホで電話をかけた、そして……。

 

『おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません』

 

 帰ってきたメッセージが、峰田の心配を余計に煽った。ぜってー何かあったろこれ、そう思った峰田は鞄を置いてすぐ様教室を飛び出し━━。

 

「何してる峰田、予鈴鳴るぞ」

「相澤先生!緑谷は、緑谷は昨日なにがあったんだ!」

 

 珍しく予鈴前に相澤先生が教室に到着し、峰田は即座に尋ねた。

 

「緑谷は今日は休みだ、インターンの件で警察に事情聴取が追加であって呼び出されてな、昨日から続きで出頭している」

「そ、そうっすか……」

 

 相澤は守秘義務の為に嘘を吐いた。峰田も、即座に動揺も一切無い返答にその言葉を信じた。だから心配はいらないと、峰田は安堵して自分の席に戻っていく。

 

 しかし、峰田の心配は的中していたし、更に言えば……この守秘義務の為に吐いた嘘が、まさかこの後起こる『復興最中に起こった悲劇』で御破算になろうなど、相澤消太は知る由も無かった。

 

 

 神奈川県警本部━━。

 

  その日も、本部正面の守衛室の職員は、逐次職員を確認して警らにあたっていた。AFOとの戦いを越え復興も完了が見えてきてしばらく、ヴィラン犯罪もそれに伴い増加を始めている中、警察官達もヒーローと協力し、職務を全うする日々を過ごしていた。

 

「お疲れ様です」

 

 敬礼して本部に車を通し、後を見守っていた守衛だったが……ふと中々喧しいエンジン音が聞こえ、目の前の道路を見た。

 

 所謂スーパーカーというやつだ、このご時世にまぁあんな物を乗り回し、空吹かしとはと珍しい光景に目を丸くした。警察を挑発するような、金持ちのドラ息子じみた行いをキツイ眼差しで守衛はむけていると、そのスーパーカーの前輪がこちらに向いて行く。

 

「え?あ、おい!!」

 

 そこからはたった数秒の出来事だった。一気に加速し、止まれの文字すら無視したそのスーパーカー、フェラーリSF90ストラダーレは段差を乗り上げて自動ドアをぶち破り、車体ごと神奈川県警本部へ突貫したのだった!!

 

 白昼の襲撃!!あまりの事態に受付や警察官達も何事かとしばらく硬直せざるを得なかった。やがて、左運転席のドアが蹴り破られるや、一人の黒い革のコートを着込んだ男が出てきて、首を鳴らして……懐からシガレットケースを取り出しタバコを一本咥えた。

 

「やぁ神奈川県警諸君、ちょっと悪いんだけど……証拠保管室って何処かな?」

 

 指を鳴らしてタバコが着火し、禁煙の屋内に紫炎が漂うと、ようやく警察官達も理解が追いつき、次々拳銃を取り出し━━。

 

「な、何物だ貴様!!その場を動く━━」

 

 そのうちの警官の一人が、そう声を上げた瞬間、視界が塗り潰された。警官の頭部は飛翔し、更に後ろに居た何人かも、飛来した『蹴り飛ばされた車のドア』による『即席円盤』に頭部を吹き飛ばされ、巻き込まれて命を落としたのだった。

 

 何が起こったか、単純明快!投げたのだ!このスーパーカーで警察本部に襲撃をかけた男が、蹴破った自らのスーパーカーのドアを!!

 

「案内は無しか……なら、押し通らせてもらう、止めてみろ」

「撃て!撃てぇええーー!!」

「ヒーロー呼べ!はやーく!!」

 

 嬉々として歩みを止めない突然の襲撃者に、警察達は発砲!!神奈川県警本部は朝から地獄に叩き落とされたのだった!!

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