※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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519話 金は力

「それじゃあ早速━━!」

 

 ここからは俺の時間だ、そう宣告したレックスの姿が、凄まじい突風を伴い消えて、緑谷の目前にその笑みと握った拳を向けて現れた!

 

「早っ━━」

「ハッハーー!!」

 

 振りかぶる力任せな拳、それをなんとか、寸前で体を捻り緑谷は回避したが、その風圧でヒーロースーツのコートはたなびき、帽子は吹き飛んで空を舞う。かつてのオールマイトを思わせるスピードと拳圧に、緑谷は戦慄した!

 

「そらそらどんどんいくよーー!!」

「おぉおぁああ!?」

 

 畳み掛けるようなラッシュも、全てが一撃必殺の威力を孕んでいる!この力は、一体何の個性なんだと、それらを回避して緑谷は反撃を狙う!

 

「貰ったぁ!」

「今!!」

 

 レックスは拳速がついに追いついたと歓喜し、同時に緑谷はそれが突破口と捉えた!レックスの右拳は、緑谷の顔面から軌道を下に何かに引き寄せられズレて、体勢を崩される!

 

「ホワッツ!?」

「セリャアア!!」

 

 ドゴォオオ!!

 

 スタジアムに鳴り響く打撃音!!モニターにも映し出される、緑谷の左ハイキックが、レックスの側頭部に叩きつけられた!

 

『鮮やかぁ!回避の一瞬からカウンター!カラテか!?マーシャルアーツか!!見事な左のハイキックにレックスが止まったぁ!!』

 

 実況も、流石にこれはレックス効いたかと興奮が漏れた。スタジアムの観客も歓声を上げた。

 

 緑谷自身、手ごたえはあった。インターンの中でも何度かこの、敵の攻撃を引き寄せで崩してカウンターを入れる戦法で、大半は意識を奪い頚椎や頭蓋骨にヒビを入れて来た。

 

「私の意識を刈るには、いささか力不足だね?」

「嘘ぉ……」

「捕まえたぁ!」

 

 だが!レックスはピンピンとして、緑谷の左足を掴み力いっぱい振り上げた!

 

「喰らいたまえ!ワンミリオォオン!スラァアアム!!」

 

 力任せに振り回し、緑谷の身体はスタジアムの地面に、二回!三回と叩きつけられた!

 

「っつぁあ……」

 

 何て無慈悲で、何より単純なパワーなのか!確か期末試験の爆豪もオールマイトにボディブローから叩きつけられていたが、こんな景色を見たのかと、肺の息を全て吐かされた。

 

 そのまま釣られた魚のように宙吊り逆さまにされ、レックスに顔を覗き込まれる。

 

「もう終わりかい?あっけな(ナッツパンチ!)いぉおおおーー!?」

 

 が、決してこれだけで追い込まれるダメージを受けたわけじゃない!!逆さ釣りにされながら、目の前にあった股間に緑谷は拳を叩き込めば、レックスは緑谷を離して股間を押さえ込んだ!

 

「はぁ、はぁ!」

 

 そのままレックスから離れ、息を整える緑谷。レックスが股間を打たれた事に会場から笑いと、流石に緑谷にブーイングが飛んだ。

 

「き、キミ、これはヒーローにあるまじき所業じゃあないかい!?」

 

 中腰になりながら、レックスは離れた緑谷に恨み節を吐くが……緑谷はフンと鼻息一つして指摘した。

 

「演技はやめろ、全く効いてないんだろ?サポーター付けてたし」

 

 緑谷は指摘すると、苦悶の表情は切り替わり、バレたかと立ち上がる。

 

「まぁね、何せ大切な私のヒーローバトンだからね?私の寵愛を受けているあの子達を喜ばせられなくなったら大事さ?」

 

 観客席に座っている、4人の……さっき入場でリムジンから出て来てマント預けたりしてた女性達を親指で指し示し、ここは大事だよねと恥ずかしげもなく言った。

 

「……節操無しめ」

 

 緑谷は自分の事を棚にあげながら、レックスにそう言い放った瞬間、レックスは何と即座に言い返した!

 

「おや、キミが言うのかい?」

「な、えっ!!?」

「キミも僕と同じだろ?隠すなよ、匂いで分かる」

 

 まさか嗅覚まで個性が強いのかと、いよいよこのレックスの個性が理解できなくなり、その動揺の隙を突かれた!

 

「隙あり!テンミリオンソバット!!」

「はうっ!?」

 

 素早い飛翔から放たれたローリングソバットが、緑谷の腹部を射抜く!背中に衝撃が抜けたが、緑谷は吐き気をおさえながらその足を掴む!

 

「くうぅ!?」

「おっほしぶとい!ブラジリアンジュージュツかい!?」

 

 足に絡みつき、アキレス腱を捻り上げにかかろうとした緑谷だが、その足首すらも緑谷の、AFO因子により作り替えられたパワーですら跳ねのけ、レックスは簡単に足を振り上げて緑谷を振り払い、地面に転がった。

 

 が、その時だった、レックスの金色のレガース、その飾りの大きなルビーらしき宝石が剥がれた瞬間。

 

「おっと、外れてしまったか」

 

 レックスは宝石を拾い上げ、即座にそれをレガースにハメ直した。

 

 一瞬、ほんの一瞬、些細な違いだった。

 

 緑谷は先程振り払われた瞬間、レックスの力が『抜けた感覚』を確かに感じた。

 

 ほんの些細な違いだったが、自分のアキレス腱を締め付ける力が少しだけ通じた感覚を、確かに感じ取った。

 

 常時発動のスーパーパワーかと思った。しかし、ヒーロースーツは、そのヒーローをサポートする機構が備わっているのが通例である。

 

 対して、このレックスが着ているヒーロースーツは……実用性もサポート機能も見当たらない。

 

 散りばめられた宝石、生地も素人の緑谷からして、今アキレス腱を極めに行った際に手触りがあまりに良かった。

 

 何より剥がれた宝石で、力が微かに変わった……。

 

「なるほど、そう言う個性か、レックス」

 

 やがて緑谷は辿り着き、立ち上がりながらレックスに言い放った。

 

「お前の個性は……金が力になる個性か」

 

 その答えに、レックスは笑って拍手を送り言葉を返した。

 

「ご名答だ!イズク・ミドリヤ!そう、僕の個性は"リッチ"!!金こそ僕の力、Money is Power!!素晴らしい個性だろう!!」

 

 レックス・G・ウィンドソー、彼は御曹司がヒーローごっこで趣味の悪い成金スーツを着ているわけではない!そのヒーロースーツこそが、彼の力を最大限に引き出せる、歴としたバトルスーツなのであった!!




レックス・G・ウィンドソー

妄想cv:山中真尋

ヒーロー名
ビリオネアヒーロー:ビリオンキング

年齢:17歳
身長:195cm
体重:105kg

誕生日:1月11日

好きな物:ステーキ、女の子、カッコいい自分自身、アメリカ
嫌いな物:安い粗雑な物、やかましい男、


雄英高校姉妹校『ロサンゼルス・ヒーローファクトリー』に在籍する高校生。アメリカ留学にて緑谷とバディを組む事になった仮免ヒーロー。

『ゴルドリッチリゾートグループ』と言う、世界中にある高級スパリゾートホテル経営会社の会長を父に持つ、所謂セレブリティ。『ヒーロー活動は暇つぶし』と語り、本来はバディ制度で組んで授業を受ける事すら拒否する問題児ながら、成績も仮免ヒーロー活動も学園トップの実力を持つ学校の頂点。


個性は『リッチ』

食べた物や、受けたサービス、身につけた物が『高価』な程に身体能力が上がる。その為、ヒーロースーツですら『機能』より『値段』が重要となり、ヒーロースーツにも高級な素材が使われ、宝石が埋め込まれている。

その身体能力に上限は無く、対峙した緑谷が『オールマイトがちらつく』程の力を持つ。

性格はいかにもな
メリケンヤンキーかつ、エリート志向。実力も財力も隠す事無く、その自信と誇りに揺らぎは無い。他所から見たら金持ち坊ちゃんが道楽でヒーロー活動をしているとしか見えない。

しかし、その内面には『才能や力を持って生まれた人間はそれを遺憾なく発揮し、前を歩いていかねばならない』と言う考えから来ており、ショースタイルのヒーロー観は緑谷も納得せざるを得ない考えを持つ。

所謂スクールカーストでは『ジョックス』と思われがちだが、彼は彼のみの囲いで生活している為、カースト外扱いを受けている。
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