※この作品はR-18です。

【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】   作:ぶっこ抜きデク

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78話 仲違い

「以上がまぁ……僕とステインの一瞬の勝負だった……という感じで」

 

「聞いた尾白くん?」

 

「聞いたよ耳郎さん?」

 

 2人も聞いてしまった以上仕方無しと、事の顛末を話した緑谷に2人は息を吸って言った。

 

「「ヒーローじゃん、それもう」」

 

 2人の感想は揃ってしまった。

 

「私も手伝いでヴィラン退治したけどさぁ?ステイン倒しちゃったよ、うちの最強」

 

「友達を救う為命をかけた勝負……よく帰ってきたね緑谷くん」

 

「ああ、彼のおかげで今僕はここに居れてるんだ」

 

 本当にうちの緑谷は、いつも騒動を起こすけどこうしてケロッと帰ってくるのだ。職場体験でクラスメイトを助ける為にネームドヴィラン退治?しかも事が事だから秘密裏にされた?映画のヒーローがここに居ると2人は笑うしかなかった。

 

「い、いやそんな……頼むね、内緒だよ?」

 

「勿論言わないわよ」

 

「ああ勿論だ、秘密だな」

 

「は、はい!秘密ですね!」

 

「「「「「「うん?」」」」」」

 

 今一つ、声が増えたような……。そしてよく見たら、浮き上がってる女子制服があった。つまり……。

 

「は、葉隠さん!?聞いてたの!?いつの間に!?」

 

「えっと……3人で登校して来た時から?」

 

 葉隠透!まさかの最初から居た模様!

 

「ちょっと待て緑谷……あそこを見ろ!!」

 

 さらに……廊下側の窓に見知った紫色の丸が!即座に立ち上がり、再び廊下に出た緑谷は、唖然とした。

 

「は、入れなかったんだよ!そんな話してたから!」

 

「すんません!脊髄抜きは勘弁してくれいずくっち!」

 

「峰田くん、上鳴くんまで……」

 

 入るタイミングを失った峰田と上鳴も、聞いてしまったらしい。

 

「まずいぞ緑谷くん!このままだとキミがステインを倒した事実が広まって……」

 

「え!?あの事件、緑谷くんが解決したの!!」

 

「あらま……すごい濃密な職場体験だったのね緑谷ちゃん」

 

「はっ!?」

 

「い、い、だ、くーーん?」

 

 キミ、今のワザとか?わざとなのか?そうなんだろう、丁度麗日さんと蛙吸さんまで来るなんてーー。兎に角止めなければと、緑谷は奮戦した。

 

 

 

 それから数十分後、爆豪勝己は騒がしい教室に苛立ちながら、登校した。

 

「うるせぇなぁ朝からクソモブどもが……」

 

「おお!爆豪おはーーぶはははは!!」

 

「……な、なんだお前それ!!あはははは!!」

 

 教室に入るや、爆豪は切島と瀬呂にまず笑われた。仕方ない、ヒーローベストジーニストの矯正を受けた爆豪の髪の毛は、爆発金髪ベッドから8:2サラリーマンにされていたのだから。

 

「笑うなぁ!癖ついちまって洗っても直らねぇんだ、ぶっ殺すぞ!!」

 

「そ、そりゃ大変だな!あは!あはは!!」

 

「あー本当、話題に事欠かねーなぁ!!このクラス!爆豪はそんな髪になるし、蛙吸は密航者を捉えるし、緑谷はステインをぶっ倒しちまうんだからよ!!」

 

「笑ってんじゃーーおい、今なんつったクソ髪?」

 

 その笑い声とセリフの最中に、冗談にしては笑えない話が出てきて、怒る途中ながら質問に切り替わるくらいに、爆豪の心臓が締まった。

 

「ん?おお、エンデヴァーがステイン捕獲した裏側でな、実は倒したのが緑谷だったんだよ」

 

「なーー!?」

 

 爆豪勝己は……こうも他人を貶したり口こそ悪いが、頭が悪いわけではない。そして何より、その話が冗談ではないと理解できるくらいには、緑谷と幼馴染をやってる時期は長い。

 

だから、冗談だろとか、嘘つけやとは出てこなかった。

 

 席の周りで、クラスメイト達に詳細を聞かれ慌てふためく緑谷。守秘義務だから、これ以上はと困るその様に……爆豪は過去を思い出した。

 

 個性が現れた頃、自分はそのかっこいい個性で憧れとリーダー格の地位を築き上げた。羨まれ、尊敬された、王様だった。自尊心が満たされて、誰もが自分を引き立てる脇役と思えた。

 

 それをあいつが……緑谷は完膚なきまで破壊した。たった1回負けた、こっちは木の棒の勇者で、あっちは核ミサイルみたいな戦力差。

 

 みんな恐怖した、先生すらご機嫌を取り、歩けば誰もが道を譲る……誰もが跪いた。

 

「ん、ああおはようかっちゃん、その髪イメチェンしたの?似合ってるねその感じも」

 

 それが何だ、ヒーローにまだなってないのに、大活躍して、チヤホヤされて、そこには俺が居るはずだろうがと、爆豪はーー。

 

「ちっーー」

 

「えっーー」

 

 舌打ち一つ、それだけで自分の席についた。

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