【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
「ぐぁあ……か、かっちゃん……」
「テメェの力なんざ必要ねぇ……出る幕なんかねぇんだよ!」
緑谷は爆発の直撃を受けて呻き、恨めしそうにオールマイト向けて向かう爆豪を見つめた。まさかまさか、本当に自分向けて攻撃して来ると思っていなかった、試験もあり、いかに仲違いがあろうがその一線は流石に超えない分別は持っていると、緑谷は爆豪を信じていたからだ。
「おやおや……何かあったか知らないが、仲間を攻撃するとはねぇ?」
「仲間なんかじゃあねぇよ、最初から互いにスタンドプレーだぁ!!」
グローブをオールマイトに構え爆破を叩き込む爆豪、最早試験の程を成してない2人の劣悪な関係に、ため息をしてーー爆発の中を悠然と進みーー。
「焦っている理由は……彼の歩みかな!」
単純なボディブロー、それでいて背中に衝撃が突き抜けるのが、周りから見てもわかる無慈悲な一撃が爆豪を襲う!!
「ぐうぶぇええええ!!?」
少しは情けを……と言いたくなる威力は、爆豪の胃の内容物を全て吐き出させーー。
「ふん!!」
「がぁは!ああーー……」
その勢いのままに反対側に叩きつけて追撃を加えた。地面のコンクリがヒビ割れする衝撃、しかも腹と背中バランスよく叩きのめされ、のたうち周る爆豪。
「タフだな、意識を失わなーーむっ!!」
のたうち回れる意識を保っている、気絶しないタフさを褒めたオールマイト。しかし、ふと爆豪に爆破を叩き込まれて倒れていた緑谷の姿が消えていたことに気付きーー。
「さらばかっちゃん、僕は君の屍を越え、ゲートにーー」
抜け目なく、試験突破条件をクレバーに狙って来た緑谷の走る背中を見てニヤリと笑い、一瞬でーー風切り音を立てて彼の横に追いつく。
「ダメじゃないか緑谷少年ーーヒーローが仲間を見捨てて逃げるなんて!」
真横に来たオールマイトの見事な笑顔を、走りながら見て緑谷は目線にて訴えた。
あ、駄目ですか、やっぱり?と
オールマイトはそんなひきつった笑顔の緑谷へ、お茶目なウインクで答える。
勿論、ダメだぞ?❤︎
ぐわし!と後ろ襟を掴まれて、まさしく無造作に宙へ投げられる緑谷!しかし、それで好きにさせるかと即座に体を捻り真っ逆さまにオールマイト目掛け落ちていく!
「使いたくなかったけどーーその首、貰う!!」
個性ありきの試験だ!憧れであれ躊躇してはならないと、遂に緑谷は落下しながらオールマイトの頭部に触れた。
「このままぶっこ抜ーー」
が、緑谷の個性はーー発動しなかった!!
「そんな……!?」
「ふむ、成る程……中々の力だ、君にとってはこの掛かる力が全く存在せず、木になる果実を捥ぐが如く、地面の大根を安易に引き抜くように脊髄を引き抜くみたいだが……」
嫌な予感がよぎる、緑谷がオールマイトを引き抜こうとした、しかしその頸椎は、首の筋肉は、まるで山脈の頂上を掴み、山自体を引き抜こうとしている感覚をイメージさせる程の力強さを感じてしまったのだ。
「だが……私は耐えた!!」
「無茶苦茶だ!」
「そして緑谷少年!私も少しキミの趣味に触れてみた!その新技をキミにお見舞いしよう!」
まだ落下中の緑谷の腹に、いよいよオールマイトの拳が放たれる!
「かはっ!」
さらに、薙ぎ払う裏拳を体に打ちつけ対空時間が伸び、落下し始めた体にアッパーカットで更に浮かし、頭から落下して背中を見せた緑谷に気弾を放つような両手の掌底を放った!
「エアフォース・コンビネイション!!」
「ぐばぁはぁああ!!」
掌底に背骨を強打され逆海老反りのまま等直線運動に吹き飛んだ緑谷は、そのまま落下して二転、三転し、爆豪の隣にまで叩き戻された。