【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
残り時間も少ない中、いよいよ緑谷と爆豪が、試験合格の為に動いた!
「いくぞかっちゃん!!最大出力!!」
「命じてんじゃあねぇよ!クソヴィランがぁあああ!!」
オールマイトへ見せつけるように!爆炎脊髄剣カツキロクを逆手持ちにして延髄ボタンを押す!
「クソがぁあああ!!」
もう一度押す!
「ダボがぁああ!!」
さらにもう一度!!
「カスがぁあああ!!」
三度のボタンを押し終えて、刃が赤熱を帯び始めた!オールマイトも更なる追撃に身構えるが、もはや間に合わない!
「「焦熱爆円陣!!」」
技の名前を2人が叫び、刃を地面に突き立てた瞬間!周囲の地面から噴火のような爆発が起こった!
「むぉおおお!?むぅう!?」
が、範囲が狭い、試験内容を忘れていないのかはたまたまだ慣れてないのか?確かに爆発が周囲に起きたが、オールマイトが防御体勢を取る必要がない程にその威力は弱かった。
「成る程ーーブラフか!」
そう言った瞬間、真横を横切り通過する影を視認して振り返れば、ゲートに向かって逆手に剣を携え走り出す緑谷の姿があった!
「慣れない武器の即席技をブラフに使ったか!見事だ!だが行かせないぞ、緑谷しょうねーー」
しかし、オールマイトは振り返った瞬間、背を向けた方向から爆音がさらに一つ耳に入って緑谷から視線を外した。
「な!?」
「こんな形で満足できねぇがーー勝たせてもらうぜオールマイト!!」
なんと、爆豪がハンドカフスを手に持ち、オールマイトの手首を掴んでいたのである!では、緑谷少年が右手に持っているのは!?再度緑谷の方へ向き直れば、目にしてやっとオールマイトは気付いた。
「鉄パイプ……まさか、キミ達はーー!?」
緑谷が握っていたのは……残骸の中にあったらしい鉄パイプだった!そうして気づいた時には、ゲートに頭からダイブする緑谷と、手首にハンドカフスを掛ける爆豪、勝利条件達成はほぼ同時であった。
まさかのまさか、指定した片方の条件でなく、両方の条件を達成するという荒技!オールマイトはにっかり満面の笑みで、2人を祝福した。
「ーーーお見事!」
<<緑谷・爆豪チーム、条件達成!!>>
アナウンスが、場内に響き渡った。
『折衷案、僕は逃げ勝ち、キミは捕獲勝ち……なら……両方狙う』
『ああ!?どうやって!!』
爆発に巻き上げた砂埃の中で、緑谷は作戦を提案した。互いに目的の勝ち方があるならば、両方狙ってしまえと。
『まず、僕とかっちゃんでブラフの大技を放つ、地面を巻き上げる爆風的なやつで、そうしたら僕はキミを…‥背後の身体の方にぶん投げる』
緑谷の作戦は、ブラフ技による騙し討ち。まず、今自分がこうして個性の新たな使い方にオールマイトが面食らっている所を大技で姿を隠し、背後にある身体の方にぶん投げると緑谷は言う。
『僕はこれを持って、かっちゃんを持ったままのように横を抜け、逃げ勝ち狙いをしに行く……で、かっちゃん……脊髄で動いてたし、自分で復活して』
『はぁあ!?』
投げたかっちゃんのダミーとして、鉄パイプを持ちながら自分は横を抜ける、その間に、脊髄で動けるなら自分で復活しろと緑谷は無茶振りを言って爆豪を驚かせた。
『復活した君は、おそらく僕を見ているだろうオールマイトに背後から奇襲をかけ、ハンドカフスで捕獲……僕たちはオールマイトから二兎を追わせる状態にするんだ』
そうして復活したキミは、オールマイトにカフスをかけに行き、自分はゲートへ向かう。オールマイトからすれば同時に条件達成されかけているなら、必ず隙はでき、どちらかは確実に達成できると緑谷は言う。
『失敗したらどうすんだテメェ、そもそも……俺が武器から戻んのか、テメェだけで復活できるかもわからねぇのによぉ』
懸念は二つ、武器化は解けるのか?そして生きて脊髄だけで動けたとして、自分だけでそれは可能なのか?だ、前者は緑谷の手から離れたらまぁ自然に解けそうだが、後者はそもそも緑谷の手で戻さなければ蘇生自体が今まで不可能だったので、賭けでしかない。
『まーその時はあきらめて、僕の逃げ勝ちを見てて欲しい、その代償は一週間、帰りにステーキハウスでステーキ奢るからさ』
失敗したらまぁ、逃げ勝ちになる。その報酬も緑谷は提示して、爆豪は舌打ちして言った。
『ドリンクバーとフライドポテトもつけろや』
『チョリソーもつけてやるさ……じゃあ、いくぞかっちゃん!最大出力!』
『命じてんじゃあねぇよ!クソヴィランがぁあああ!!』
そうして、作戦は決行され、見事に成功したのであった。そしてこの『条件同時達成』という記録は、以後雄英期末試験において、唯一の例として語られる事になるのだった。