【原作完結】僕の脊髄ぶっこ抜きアカデミア【オリジナルストーリー開始】 作:ぶっこ抜きデク
ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ。山岳救助等で活躍する、4人1組のベテランチームヒーロー。
今ここにいるのは、赤のスーツのマンダレイ、そして水色スーツのピクシーボブだった。
「今回お世話になるプロヒーロー、プッシーキャッツの皆さんだ」
「大ベテランだ!確かキャリアは今年で1にーー」
緑谷も彼女らを知っており、まさかの大ベテランが指導員に出て来たとキャリア年数を口に出しかけた瞬間ーー。
「心は18ぃ!!」
「ぐぇえ!?」
緑谷がなんと、顔面を鷲掴みにされて発言をキャンセルされたのである。あの緑谷が反応できなかった!?どれだけ必死なんだよ!!と男性陣から声が上がる。
「心は?」
「あ、あの、僕年上で30越えでもイタタタタタ!!」
自分、年上でもいけますという言葉で彼女が許すわけもなく、柔らか肉球グローブらしからぬ力強さに頭蓋が軋み緑谷が声を上げた。
「心は?」
「じ、じゅうはち……」
「よろしい」
訂正をされて、ようやく解放された緑谷、それを見て瀬呂が唖然とした。
「み、緑谷が制されたなんて!やべぇよ、怖ぇよプロヒーロー!」
「いや、女の部分の怖さだと思うぞ、今のは」
年齢話をした時の女性プロヒーローの怖さは、エンデヴァーを上回るのだ。これは男性ヒーローの一般常識である。
「さて、挨拶は程々に……まず今日から貴方達が寝泊まりする施設なんだけど……」
A組一同は挨拶を終え、彼女らから宿泊施設の案内を受けていた。マンダレイは広大な森の先、山の麓を指差して言う。
「大体、あのあたりね、ここは私たちの私有地だから個性も使い放題、合宿には打ってつけの場所よ」
「「「「遠っ!!?」」」」
1-A一同が声を上げる、バスでもまだまだ先で全く見えやしないと皆が思う中、麗日はふと呟いた。
「えっ、じゃあ……何でこんな半端な所に?」
何故このような場所で停車して、降ろして、態々説明をしてきたのかと。
「これって……もしかして……」
「いやいや……あははは」
A組が、その呟きで察してしまう。いやいやまさか、嘘だと言ってくれと。
「バス…‥戻ろうか……な、早く」
これから起こりうる事態を予想したA組の面々が、ゆっくりとバスに戻ろうと後ずさるのを見て、マンダレイはなんとも加虐的な笑みを浮かべ話を止めない。
「今は午前9:30……早ければぁ……12時前後かしらあ?」
「ダメだ……おい!」
「戻ろう!!」
「バスに戻れーー!!はやーく!」
A組が遂に、バスへ向けて走り出した!しかしーー。
「12:30まで掛かったキティは、お昼抜きーー」
たった1人だけ、マンダレイの横を通り抜けて、柵を飛び越えた者が居た。
「あら!!」
「ワオ!!」
「ほうーー」
無謀か、勇敢か、マンダレイとピクシーボブが笑みを見せて、相澤は、まぁお前ならそっちに向かうわなと、その背中を見送った。
「こーいう時は!自分から死地に向かうのが一番だ!!いってきまーーーーーす!!」
「いってらっしゃーい」
自由落下する緑谷出久に、マンダレイが手を振って見送った。
「さて、悪いな諸君……合宿はもう……始まってる!!」
そして相澤は、バスに戻ろうとした生徒達へ宣告し、ピクシーボブが先回りしてにやりと凶暴な笑みを見せた。