(1)
「あ……あ……やめ……」
「やめていいんですか、王女様?」
「い……いけません……こ……こんな……こと……」
「でも……知ってるんですよ。あたし達が、してあげない夜は、一晩中、王女様が自分でやってる事」
「一晩中じゃないよ……昼もトイレでやってたよ」
「い……言わないで……」
仮の王宮の寝室から聞こえるのは、少女達の嬌声。
この惑星唯一の人間の国……そして、惑星と同じ名を持つ王国ラルの王都は、この仮の王宮の主であるユリア王女が生まれた頃、長きに渡る眠りより目覚めた
生き残った家臣達は、この
いつしか、ユリア王女は清楚でありながら……男のみならず女さえも欲情させる「何か」を持った少女に育っていた。
そして、ユリア王女のきめ細やかな肌に最初に淫虐の毒牙を撃ち込んだ者達は……王女に最も近しい者達、フェイ、リウリ、ヒュウの3人の侍女達だった。
3人の侍女達は、そっくりの容貌の三つ子だが、髪と目の色のみが違っている。
ちゅぱ……ちゅぱ……ちゅぱ……。
この夜も、三つ子の侍女は、ユリアを裸に剥き、ベッドに押し倒していた。
緑の髪と目のフェイはユリアの右の乳を吸い、青い髪と目のリウリは左の胸。そして……黄色の髪と目のヒュウは……。
「王女様……口では嫌だって言ってるのに……何で、あたし達に足を開いてるんですか?」
「そ……それは……」
普段から、白と言うよりも、薄いピンクに近いユリアの肌は、窓から差し込む月明かりの元で紅潮し、表面には玻璃の玉のような汗が浮かんでいる。
包皮を剥かれたクリトリスを舌で嬲られながら、ユリアは荒い息をしていた。
いつしか、ユリアの口から漏れるのは、言葉にならぬ、なまめかしい喘ぎ声……。
「王女様……喉乾いてませんか?」
「あ……あ……あ……」
「飲んで下さい……あたし達の……おしっこ……」
「は……はい……」
ようやくユリアの口から出た人間の言葉は……自分の侍女達への服従の誓いだった。
しゃ〜っ……。
まず、小水でユリアの口を犯したのはフェイだった。
「いつか……王女様の体は、男の人の
「でも……王女様の心は……永遠にあたし達だけの
「それが、あたし達と……王女様だけの……秘密……」
侍女達の小水がユリアの口に注がれる度に、ユリアの喉がゴクリゴクリと動く。
ユリアの顔に浮かんでいるのは……神からの啓示を受けた聖女の像のような法悦の表情。
その時……。
「ユリア王女様、敵襲ですッ‼」
声の主は……衛士長のライケ。
「そ……そんな……ずっと無かったのに……何で、今になって……」
「で……でも、早く、逃げる準備を……」
先程まで、快楽に浸っていたが、そこは王女の侍女。
いざとなれば、王女を護る肉盾となる覚悟は持っていた。
すぐに、ユリア王女に服を着せ、続いて、自分達も服を着る。
とは言っても……。
ドオンッ‼
王女の寝室のドアが、突如、開く。
「ラ……ライケ?」
だが、そこに居たのは、衛士達では無かった。
禍々しい黒い鎧を着た騎士達。
男であってもマトモに歩く事さえ困難な重さであろう鎧が、その者達の全身を覆っていた。
そして、その黒き騎士達の指揮官らしい者は、他の騎士達とは違う外見の、より重厚な鎧と黒いマントを着装していた。
「これが……ユリア王女? ラル王国の花と言われた者か?」
「フェイ、剣を」
「えっ?」
「早く」
「は……はい」
ユリアは侍女から受け取った剣を抜き、謎の騎士達に切っ先を向ける。
「魔王ラモー・ルーの手先ですね? 私はどうなろうと構いません。しかし、私の侍女達に危害を加えるつもりなら……」
しばしの沈黙。
だが、その後に……。
「はははは……」
その笑いは……明らかに嘲笑だった。
「敵わぬと知りながら、我等に剣を向ける勇気、称賛に値するな。ただし……その格好でなければだが……」
「えっ?」
「何だ、それは……下着か? それとも娼婦用の衣装か? 王女と、その侍女達ともあろう者が何のつもりだ? その格好で、人前に出る事が出来るか?」
黒き騎士達の指揮官の言う通り……先程まで睦み合っていた3人は、胸と股間以外のほぼ全ての肌が剥き出しになっている衣装をとっさに着用するしか無かったのだ。
「拘束しろ。あと、ラモー・ルー様に連絡だ。面白い趣向を思い付いたので、少々、帰還が遅れるが、『鏡』で王女と、その侍女達の無様な姿をお楽しみ下さい、とな……」