※この作品はR-18です。

ラブライブ! Another 一つ屋根の下で   作:伊崎ハヤテ

30 / 30
海未「私たちのファイナルからどれ位経ちました?」
俺「3ヶ月程、です」
海未「貴方は最低です!(無言の手刀)」
 仕方ないんです! 一応わけがあるんです!

 というわけでエピローグです。


Epilogue:光り差す未来へ

 着慣れたYシャツに袖を通し、身を整える。鏡の前でタイを締めて歪みがないか確認する。よし、問題なし。俺は自分の部屋を出て、居間へと向かった。

「お早うございます、お義母さん」

 台所にいるきい子さんに声を掛けると、彼女は明るい表情で俺に笑いかける。

「あら、おはよう悠くん。今日も早いわね」

「こうでもしないとアイツは起きないんで」

 全くあの子は、と苦笑しながら彼女は俺に朝食を出してくれる。

「こんなんでウチを継いでくれるのかしらねぇ」

「出来る範囲でなら俺が支えます」

 本当に出来たお婿さんねぇ、と嬉しそうにする表情がこそばゆくって味噌汁を喉に通す。するととことこと居間に姿を表わす小さな背丈の女の子。

「お、おはよぉ……」

 眠たそうに瞼を擦りながら俺たちに挨拶をしてくれるこの子は、美優穂(みゆほ)。俺と穂乃果の娘だ。俺の隣に座る美優穂の頭を撫でながら微笑みかける。

「おはよう美優穂。ママは? 一緒に寝てたんだろ?」

 まだ寝てる、と返す美優穂。全く、アイツは。

「ちょっと起こしてきます。お義母さん、美優穂の朝ごはんお願いします」

 はいはーい、と了承の返事を聞きながら俺は居間を後にした。

 

「入るぞー」

 戸を開けた先にはだらしなく口を開ける我が伴侶。悲しきかなこれがかつてラブライブ!で優勝したμ'sのリーダー、高坂穂乃果である。

 俺はため息をつきながらベッドに腰掛けた。

「ほのかー、朝だぞー。起きろー」

 呼びかけるが全く起きない。普通、起こしに来るのが嫁ってもんじゃないのか? 新婚の時から起こしてくれるんじゃないかと期待していた時期もあったが、それは無残にも崩れ去った。そんな俺の無念も知らず、穂乃果はいい寝顔をしている。そんな奴はこれでも食らうが良い。そっと彼女の鼻を摘んでやる。

「んっ……、んぅ!!」

 一瞬眉を動かすが、すぐさま俺の手を払いのけた。こいつ、起きかけてるんじゃないか? 俺は彼女の耳元にふっと息を吹きかけてやる。

「っ……、すぅ……」

 やはり反応するが寝息らしきものをたてる。ここは一つ試してみるか。

「今すぐ起きないとキスするぞー」

「……」

 すぐさま唇が突き出て、キス待ち顔になった。

「やっぱ起きてんじゃねーか」

 俺は少し強めに両頬をつねってやる。

「い、いひゃい! ゆうひゅん、痛いひょー!!」

 穂乃果がバタバタと暴れだしたので手を離してやると伸びた頬を戻すように擦る。暫くして顔を整えた彼女は満面の笑みを俺に向ける。

「おはよう、悠くん♡」

 この笑顔を見ると、寝坊していたこととかどうでもよくなってくる。ほんと、穂乃果には敵わないな。

 

 

 

「んじゃ行ってくる」

「おかーさん、行ってきまーす!」

「はーい、いってらっしゃい」

 朝食と身支度を済ませ、俺と美優穂は外に出た。穂乃果も見送りに玄関まで出てくれる。

「残業もないと思うから早めに帰ってくるよ」

「うん! 待ってるからね、あ・な・た♡」

 あなた、と呼ばれるとなんだか恥ずかしい。結婚してるんだから当たり前の呼ばれ方かもしれないけどこそばゆい。

「悠くん、ん~~」

 穂乃果は目を瞑り、つま先立ちで俺に迫る。おいおい、今日もやるのかよ。

「行ってきますのちゅー、してよぉ~」

 全く、こいつは。俺は苦笑いするとその唇にキスをした。

「んっ……」

 穂乃果の息を呑む音が脳内で甘美に響く。このキスで穂乃果は元気を貰ってるのかもしれないが、俺だってそうかもしれない。娘や周囲の視線がいたたまれないが。

「わー、おとうさんとおかあさん、らぶらぶ~」

 微笑ましいわね、と周囲の人々の声が聞こえ始めた頃に身を離した。

「んじゃ、行こうか美優穂」

「うん!」

 手を振る穂乃果を背に、俺と美優穂は朝の音ノ木坂を歩き出した。

 

 

「きみのここーろ、かがやいているかーい ♪」

 美優穂の少し音程のずれた歌が心地よく、通勤の道を彩る。この曲は、今噂のスクールアイドルの曲かな。

「美優穂、スクールアイドルは好きか?」

「うん、だいすき!」

 満面の笑みで返事してくれる。やっぱ蛙の子は蛙だな。

「実はな、ママも昔はスクールアイドルだったんだぞ?」

「えー、ほんとう? あのおかあさんがぁ?」

 ありゃま、全く信じてもらえてない。日頃の行いから考えれば疑うのも仕方ないかもしれないが、それはそれでお父さん、悲しいぞ。

「本当だとも。パパもライブを見に行ったさ。さいしょのライブの後に告白したんだよ」

「へぇ~! おとうさんとおかあさんのはなし、聞きたい!」

「いいとも。それじゃあ二人の出会いから始めようかなあれは――」

 それから俺は幼稚園まで美優穂に俺たちの馴れ初めを語り始めた。どう考えても時間が足りないから寝る前とかのお伽話の代わりとして話そうかな。

 

 

 それが、この子の光り差す未来に繋がると信じて。





 やっと終わりました。一年以上も連載を続けることが出来たのも、作品を楽しみにしていただいた皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

 穂乃果に起こしてもらうのがいいか、美優穂に起こされるのがいいか、それとも穂乃果を起こすのがいいか、それが作品を書くのが遅れた理由でもあります。あとは、ラブライブへのモチベーションが著しく下がってしまったこと。もう彼女達を書くのは出来るかどうか……。

 本当はサンシャインは見るつもりは無かったのですが、何故が1話だけが録画されていて見てしまいました。やっぱキャラは本当に魅力的ね……。そしてふとスクフェスを起動してアクアの面々に触れているとあら不思議、サンシャインのシングル全てを借りていました。そして彼女達とイチャコラする主人公の姿が浮かんできてしまったのです。投稿するペースはバラバラかもしれませんが、サンシャインも二次創作で書いていこうかなと考えています。今度は全員とのルートを一人の主人公で描くギャルゲ方式で、広く少し深めに書いていきたいです。


 ここまでのご愛読、ありがとうございました。ご意見ご感想よろしくお願いします。
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