※この作品はR-18です。

ねこのこねっとりねんごろ   作:ボルメテウスさん

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連載が始まりましたねこのこねっとりねんごろ。
まだまだ、キャラクターの募集は行っており、お気に入りの猫耳キャラクターがいた場合、応募、お願いします。
原作名とキャラクター名だけだと、採用するかどうか、かなり迷いますので、出来れば、キャラクター設定も書いて頂くと、活動意欲が高まりますので、皆様の応募、お待ちしています。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=318160&uid=45956


異世界での再会は残酷に

 俺の家は猫で溢れている。

 

 それは昔からなのか、それとも土地なのか。

 

 それ以外の何なのか、理由は分からない。

 

 だが、俺の家には、野良猫がよく、遊びに来る。

 

 元々、あまり人付き合いが得意でない俺にとって、人と話すよりも、猫と戯れる方が好きなぼっちであった。

 

「……だけど、これって、一体」

 

 だが、そんな猫と戯れる日々が、終わってしまった。

 

 その出来事は、目の前で突然に起きた。

 

 高校最後の歳である高校三年生。

 

 これからの受験に向けてや、部活に情熱を燃やす者達。

 

 そんな同い年の奴らが多く集まる最中で、俺はぼーっとしていた。

 

 特に、仲が良い友人がいる訳ではない。

 

 だけど、少しだけど一緒に喋るクラスメイトはいる程度。

 

 そんなクラスメイトと一緒にいていた教室が、光に包まれた。

 

 何が起きたのか、分からない最中、目の前の光景は、どこか異質だった。

 

「なんだよ、ここっ」「一体、何が起きたのっ」

 

 クラスメイトは、各々がその状況に戸惑いを隠せなかった。

 

 俺もまた、その戸惑いを隠せない一人だった。

 

「ようこそ、召喚されし者達よ」

 

 そんな戸惑いを隠せない俺達を歓迎するような声。

 

 見ると、そこには、まるでファンタジー映画やRPGなどによく見られる神官が、そこにいた。

 

 そして、その手には杖を持っている。

 

「おぉ、これは素晴らしい逸材ばかりですね!」

 

「今回もまた、優秀な逸材ばかりですなぁ」

 

 次々と歓喜の声を上げる神官たち。

 

 それを見た俺は、一瞬だけ呆然としたが、すぐに自分が何をされているのかを理解する。

 

(なんだ? どういうことだ?)

 

 周りの奴らは、この状況を理解している様子はない。

 

「おい、俺達を一体どうするつもりだよ!」

 

 そんな中で、一人の男子生徒が怒鳴りつけるように聞く。

 

 すると、神官たちは笑みを浮かべて言う。

 

「あぁ、申し訳ありません。私達はあなた方をある場所に案内しようと思っております」

 

「ある場所?」

 

「はい、そこであなた方の素質を調べさせて貰います」

 

「素質?」

 

「えぇ、あなた方が持つ特別な力の事ですよ」

 

 神官の言葉を聞いて、俺達は、疑問だった。

 

「この世界に、転移してきた者達は、皆、何かしらの能力を持っております。その能力を使い、これから先、多くの脅威と対峙します」

 

 そう、神官は、俺達に説明する。

 

 すると、説明を聞いたクラスメイト達の反応は。

 

「おい、それって、あれだよなぁ!」「あぁ、異世界物とかでよくある話じゃんか!!」「うわー! マジで、すげぇよ!! 俺達が異世界に来たんだぜ!?」「さすがに信じられないけど……でも、これが夢じゃないなら、現実なのかも」「凄い、本当にファンタジーの世界に来てるみたい」

 

 興奮している者、半信半疑でいる者と様々だが、大体は喜んでいる。

 

 そんな中で、俺は、なぜか不気味に感じた。

 

 人間不信になっていたからかもしれない。

 

 しかし、それでも俺は思うのだ。

 

(……これはおかしい)

 

 普通に考えれば、こんな状況あり得ないだろう。

 

 まるで、アニメや漫画のような展開である。

 

 そんな事を考えると、ますます不気味に感じる。

 

 今の俺は、とても危険な状態だ。

 

 なんせ、身を守る術がない状態で放り出されたからだ。

 

 だからこそ、慎重に行動しなければならないと思ったのだが…………。

 

「おぉ! 俺にも、力があんのか!!」

 

「すっごーい! ねぇねぇ、あたしは何の力があるかなぁ~♪」

 

「まぁ、こんなことが起きるなんて思ってなかったけど、せっかくだし楽しまないとね」

 

「ふむ、これもまた一興ですな」

 

「私はどんな力を使えるようになるんでしょうか?」

 

 若干、楽観視をしている者や、自分の力を知りたがっている者もいる。

 

 ふと、そんな最中、何かが見えたような気がする。

 

 天井から、こちらを見つめる視線。

 

 それは、周囲を見るんじゃなくて、まるで俺を見つめるように。

 

「ようやく、来た」

 

 それが、どういう意味か、

 

 だけど、まるで俺に言うように呟いた言葉の後、その視線は消えた。

 

 一体、何だったのかと思いながら、俺はこれからどうしようかと悩んでいた時であった。

 

「それでは、こちら各々の能力を調べていきます。皆様、一人ずつ私の前にお並びください」

 

 神官の一人がそう言うと、順番に並んでいく生徒達。

 

 一人、また一人と。

 

 能力が判明されていく中で、俺の番がやってくる。

 

「あなたは……」

 

 そして、俺は驚愕した。

 

 いや、正確に言えば、俺だけじゃなかったと思う。

 

 他の生徒も、同じように驚いていたのだから。

 

「ねこごろしですか」

 

「……なんだそれ?」

 

 その、能力の名前に、俺は思わず呆けてしまった。

 

「どうやら、猫に好かれやすいらしいですね」

 

 その能力は、この世界ではかなり珍しい部類に入るらしく、周囲からも注目されていた。

 

「え? なんで? あ~あ……私も、もっとカッコイイ力だったら良かったんだけどなぁ~」

 

 そんな中で、一人だけ愚痴を言う女子がいた。

 

 彼女は、クラスの人気者であり、男女問わず人気があった女の子だった。

 

(まぁ、確かに彼女のような人には羨ましいかもしれないな)

 

 そんな感想を抱いていると、次の生徒の所へと向かう神官たち。

 

 その後も次々と調べられ、その度に歓声が上がる。

 

「さて、ここに集まる皆の能力が分かりましたね」

 

 そう、神官がこちらを見つめる。

 

「それで、これから俺達の勇者としての冒険が始まるんだよなぁ!」

 

 クラスメイトの一人が、そう神官に言う。

 

「えぇ、勇者の冒険は始まりますよ、ただ」

 

「ただ?」

 

「あなた方のではないですが」

 

 その言葉と同時だった。

 

 そのクラスメイトの身体から血が溢れ出た。

 

「へっ」

 

 疑問の声。

 

 同時に、そのクラスメイトの胸元から広がっていく血。

 

 その血は、そのまま地面に落ちながら、彼から取り出されたのは、心臓。

 

「えっ、なんだよ、これぇ」

 

 疑問の声を余所に、心臓を取り出した兵士は、そのままクラスメイトを、投げ捨てた。

 

「なっなんでっ、なんで殺したんだっ!」

 

「それは、勿論、勇者の為ですよ」

 

「勇者ってっ」

 

 その言葉に、クラスメイトは思わず叫ぶ。

 

「転移者の方々は、この世界に来られる際、優秀な能力を持つ者が多い。そんな者達の心臓を加工し、造り上げた武具にもまた、その能力が備わる」

 

「それってっ」

 

 神官の話を聞いて、誰もが察しただろう。

 

 つまり、自分達の心臓が、この兵士達によって抜き取られるのだと。

 

「あっあぁあぁぁ!」

 

 同時に、各々が行動した。

 

 恐怖からその場を逃げ出す者。

 

 先程告げられた能力で対抗しようとした者達。様々な行動を取る中で、俺は冷静に考えていた。

 

(逃げる? いや、無理だろ……逃げ切れるとは思えない)

 

 そう思い、俺は周囲を見渡そうとした瞬間だった。

 

 俺の身体が宙に浮いた気がした。

 

(……あれ)

 

 気付けば、俺は宙に浮かんでいたのだ。

 

(なんで俺浮いてるんだ)

 

 それは、俺が逃げていた時、こけてしまったからだろう。その時、偶然にも目の前にあった石に躓いてしまい、転んでしまったのだ。

 

 その瞬間、頭が真っ白になったような気がしたのだ。

 

 まるで、走馬灯のように流れる光景に、思わず呆然としてしまう。

 

 そんな中で、一人の兵士がこちらへと向かってくるのが見えた。

 

 その手には剣を持っており、それを振りかぶっているのが分かる。

 

 そう思った時には遅かった。

 

 振り下ろされた刃は、無慈悲に俺の身体を切り裂く。

 

 はずだった。

 

「おぉい」

 

「えっ?」

 

 だが、痛みは感じなかった。それどころか傷すら付いていないようだ。

 

 見ると、先程まで俺を殺そうとした兵士の頭はなかった。

 

 まるで噴水のように、その兵士の首から血が噴き出しているだけだった。

 

 そんな兵士がゆっくりと横に倒れる。

 

「ひっ」

 

 初めて見た人の死体。

 

 だけど、そんな人を殺したと思われる人物は、俺の前に立つ。

 

「やぁ、久し振りだね、主」

 

 そう、俺に話しかけたのだろう。

 

 見つめた先に立っていたのは、一人の女性。

 

 薄い金髪に紫色の瞳。

 

 久し振りという風に軽い挨拶をしてきた彼女に、そこまでの要素があった知り合いはいない。

 

 そして、映画に出てくるようなスパイが身に纏うような薄いスーツを身に纏っている。

 

 だけど、それよりも目に向けてしまうのは、その頭に生えている耳。

 

 それは、猫の耳。

 

 現実には存在しない猫の耳をした人間。

 

 それはつまり、獣人だろう。

 

「久し振りって、知り合いなのか」

 

「あぁ、そうか。人間の姿では初めてだったか。うん、仕方ない仕方ない」

 

 そう、俺の問いかけに対して、納得したように彼女は頷く。

 

 周囲には悲鳴の最中、そこにいた兵士は。

 

「なっなぜ、獣人がい「さっきから五月蠅いよ」る」

 

 そう兵士が、叫ぶが、彼女は、その手にあるナイフを投げた。

 

 額に当たった兵士は、そのまま倒れる。

 

 殺す事に何の躊躇もなかった。

 

 本当に興味のないように。

 

「それじゃ、主、一緒に行こうか」

 

 そのまま、嬉しそうに、彼女は、俺を抱える。

 

 それと共に、まるで人離れをしたような走りで、その場から飛び出す。

 

 周囲には、俺と同じように召喚されたクラスメイトがいた。

 

 俺の姿を認識出来たのだろうか、分からない。

 

 だが、彼女は、そんな彼らを無視し、俺だけを連れて行った。

 

「待ってくれ、あそこには、まだ皆が」

 

「……誰か大切な友人でもいた? 愛しい恋人でもいた?」

 

 俺に対して、彼女は問いかける。

 

 そう、冷たく。

 

「いや、けど、クラスメイトが」

 

「一緒に学校に通っていただけだよね」

 

「えっ」

 

 本当に、まるで俺の事情を全て知っているかのように話す彼女。

 

「まぁ、けど、主に嫌われるのも嫌だから、生きるチャンスだけは与えようか」

 

 そうして、彼女は、その手にあるナイフで兵士を何名か殺した。

 

 それは、本当に、逃げられるチャンスを与える程度の。

 

 そうして、そのまま窓から飛びだした。

 

「っ!?」

 

 見れば、そこは城。

 

 先程まで、俺がいた場所である。

 

「君は一体」

 

 その問いかけに。

 

「ゼータだよ、主」

 

「えっ」

 

 その名前は知っている。

 

 それは、俺が気まぐれに名付けた猫の名前だから。




設定

異世界転移
別の世界に住んでいる人物を召喚する。
転移する際に手に入る能力は、この世界でも見た事のない種類が多く、それを重宝する者も多い。
ただ、近年、転移者の能力を、心臓を加工して武器にする事が出来る技術があった為、国は彼らをただの材料と見るようになっている。

転生
この世界において、人間の転生者はほとんどいない。彼らはその事情を知り、転移者と間違われて殺される事を恐れている為。だが、転生するのは人間だけではない。

人間族
4つの種族の中でも最も多く存在する種族。数の利を生かした戦いを得意としており、様々な戦略で他の種族と対抗している。ただし身体能力、魔法による技術は、他の種族と劣っている。その為、最も異世界人を召喚している種族とも言える。

獣人族
4つの種族の中でも最も高い身体能力を誇る。様々な動物の特徴を持っており、その能力を生かした戦いを得意とする。基本的に人間族よりも遅れている技術はあるが、中には高い才能を持つ者が現れる。

次回作品の中心になる種族は?

  • 天使
  • 悪魔
  • 吸血鬼
  • ロボット娘
  • エルフ
  • ドラゴン
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