「にゃははは、ねこごろしに関しては聞いていたけど、かなりヤバいにゃ」
そうしながら、俺達は、宿屋から出てきた。
かなり疲れてしまい、最終的には黒歌が満足するまで、行為を行った。
「それは良かったじゃん」
「ぜっ、ゼータ?」
その際、宿屋の前で待っていたゼータは、かなり不満そうな表情を浮かべていた。
彼女の様子の変化に、俺は、どのような反応をすれば良いのか迷った。
「あぁ、気にするな。こいつはあんたと行為が出来なくて、不満なだけだから」
「そっそうなのか」
それと共にゼータに問いかけると、鼻を鳴らすと。
「当たり前でしょ、主と再会して嬉しかったのに、二日も一緒にいられなかったのだから」
すると、ゼータは目の前から瞬く間に俺の横に立つと共に、そのまま抱きついてきた。
まるで気配がなかった事で驚きを隠せなかったが。
「それで、その、これからどうするんだ、その」
「そうだね、とりあえずは、この国から出て行くとしようか」
それと共に、ゼータは、懐から取り出したのは、ボロボロのフード。
「このフードを被るのか?」
「あぁ、主の異世界の人間という事で、あまり目立たない為にね、でないとこの国から出るのは難しいからね。だから黒歌にも協力して欲しいからね」
そう言われて、俺がフードを被る。
すると、頭部に違和感があり、俺は頭を触る。
そこにあったのは、まるで猫の耳を思わせる膨らみであった。
「これで異世界からの特徴は消えて、私達と一緒にいるから獣人だと思われるからね、気配に関しても黒歌が誤魔化してくれるからね」
「ここまで準備していたとはな、ゼータ、どこまで準備が良いんだ?」
そんなゼータに対して、ギレーヌは怪しんでいる様子だった。
「色々な所に潜入していると、準備は万端にするのは当たり前さ」
そう、何気ないようにゼータは答えた。
「ほらほら、さっさと行かないと、警備は厳しくなるにゃ。ただでさえ、これまでにない混乱だから、早く行くにゃ」
互いに怪しむゼータとギレーヌの話を中断させるように黒歌が遮った。
それと共に、俺達はすぐに門へと向かう。
「ここが」
こうして、俺は初めてだけど、この国の巨大な門を前にした。
そこには、巨大な門の周囲には、様々な人がいた。
人の数は、かなり多くいるが、その最中で、門の前には一人の人間が立っていた。
「ちっ、さっさと見つける事は出来ないのか」
格好は、白い軍服を身に纏っており、小太りをしている男性。
奴は、その周囲を見ていた。
おそらくは、この国でもかなり上位に位置の軍人だろう。
門を通る人達を、睨みながら、命令を行っていた。
おそらくは、俺か、未だに見つかっていないクラスメイトを探しているのだろう。
だが、それよりも、俺が見てしまったのは。
「うっ」
男の腰にある物。
それは、レイピアだろう。
刀身は細く、レイピアだろう。
だけど、気持ち悪いと感じたのは、その持ち手だ。
持ち手には、心臓が埋め込まれていた。
それで、俺は気持ち悪くなって、思わず口を抑えた。
「んっ」「しまった」
それに対して、男がそれに気づいたのか、こちらを見た。
「貴様、これを見て気持ち悪くなったな」
「いやぁ、この子は少し気分が悪くてね」
この国での常識だろう。
普通に、転生者が使った武器を見ても、気持ち悪くなる人間はいない。
そういう認識だろう。
それを見ても、気持ち悪くなるのは、俺達のような転移者だけ。
「ほぅ、ならば、フードを脱いでみろ」
そう、男は、言った。
このままじゃ、マズイ。
どうすれば。
「・・・あぁ、仕方ないな、こういうのは、あんまりしたくなかったんだけどなぁ」
「ゼータ?」
「こういう事を考えてだな」
すると、ゼータは。
「少し揺れるからね、我慢してね、主」「えっ」
その一言と共に、俺の視界は、ゼータが放った煙によって、全てが消える。
次回作品の中心になる種族は?
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