国から脱出する事が出来た。
その後、俺達が行うべきは、移動手段であった。
「移動手段だけど、そんな方法は一体」
その言葉と共に、疑問に思ったのは、この世界での移動手段。
これまでの世界の状況を見れば、移動を行うにも、馬車などを。
「そうだね、車だと目立つと思うけど」
「ヘリとかは、目立つしね」
「馬車だとしても、走らせる奴を考えないとねぇ」
「いや、けっこう現代的なのが多い!?」
その言葉に対して、俺は思わず突っ込んでしまう。
「まぁ、主がそう思ってしまうのは仕方ないよね。けど、この世界には多くの異世界から召喚した現代人がいるからね」
すると、ゼータは苦笑した様子で言う。
「えっ、そうなのか?」
「うん、主に教えていない情報だからね。といっても、主だったら、少しは分かるよね」
「・・・転移者の脳を弄くるという事か」
そう聞くと、ゼータは頷くと共に、そのまま話を続ける。
「そう、奴らにとって、転移者は確かに能力を得る為の材料だけど、同時にその能力以上にこちらでは手に入らない知識。長い年月をかけて築いてきた文明はこの世界の住人からしたら魔法よりも価値があるものなんだ」
「それは、なんとなく分かるな」
確かに、向こうの世界の知識を使えば、色々な物を作る事が出来るだろう。
それに、技術レベルも高くはない。
そういった事をすれば、大きな利益を生む事も出来るかもしれない。
しかし、それとは別に、転移者の持つ知識には価値があり、それを独占したいと考えている存在もいる。
「だけど、あの時は、そんな様子は」
「学生服だったからね。そういうのはあまり知識を持っていない連中や勉学に興味の無いんだって、気づいているのさ、他の国も。けど、ある意味」
そう考えている時だった。
ゼータは、何かに気づいた様子であった。
「そう言っている間にも、嫌な気配がするね」
「ゼータ?」
すると、ゼータは既に走っていた。
何かと疑問に思っていると、俺達の足下にあるのは。
「んっ?」
瞬間、襲ったのは、音。
「「「っ」」」
それに耳をやられたゼータ達。
そして。
「えっ!?」
気づけば、俺は何かに乗せられていた。
「主っ」
すると、ゼータはこちらを見つめていた。
「まさか、人攫い」「人攫いって、いきなり物騒ね。というよりも、あんたこそ異世界の連中と一緒にいて、怖くなかった訳?」
そうして、見ると、そこには青髪の女性がいた。
バイクを走らせており、俺は、バイクに乗せられているようだ。
「えっと、君は?」
「自己紹介の前に、逃げなきゃ、あいつらに殺されるわよ」
そうして、彼女はバイクを走らせ続けた。
次回作品の中心になる種族は?
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