※この作品はR-18です。

ねこのこねっとりねんごろ   作:ボルメテウスさん

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相違

突然、攫われた。

 

それは、本来だったら、困惑すべき事だろう。

 

「えっと、聞きたいのだけど」

 

「何?悪いんだけど、今は逃げる事を先決させたいんだけど」

 

バイクを運転している彼女は、俺に怒鳴りながらも、前を見ていた。

 

周囲は、次々と風景が変わっており、どこに向かっているのかも分からない。

 

だが、このままでは危ないというのは、何となく理解できた。

 

だからこそ、この状況で聞く事にした。

 

もしかしたら、この現状を変える事ができるかもしれないと思ったからだ。

 

「あの」「っ」

 

そうしていると、彼女は後ろを見た。

 

俺もまた振り返ると、そこには、かなり殺気のあるゼータが、こちらを迫っていた。

 

「かなり危険な様子ね、しっかりと掴まりなさい」

 

「あっ、だから」

 

俺の言葉を聞く前に、彼女は、さらにアクセルを捻った。

 

それは、かなりの速度であり、周囲の景色が変わるほどの速さだ。

 

そんな中、後ろから追ってくるゼータ達。

 

ザシュッ、という音が聞こえた。

 

それが一体何なのか、俺は理解できなかった。

 

何故なら、その音の正体は。

 

グサッ、という音が耳に届いた。

 

それから数秒後、再び同じ音が響いた。

 

それと同時に、後ろにあった気配が消えた。

 

そこでようやく分かったのだ。

 

何かが貫くような音と、何かを切り裂くような音がした事が。

 

それと共に、バイクが横転する。

 

「なっ」

 

そのまま、宙を飛んだ。

 

見つめた先には、バイクの車輪が破壊されたのが分かる。

 

そして、飛び出しながら、俺は。

 

「ふぅ」

 

それと共に、俺を受け止めたのは、ゼータだった。

 

「ゼータ」「主、ごめんね、攫われそうになって、とりあえず今は、あの泥棒猫を殺そうか」

 

そうして、ゼータは殺気を出している。

 

その先にいる少女もまた、手には銃を持っている。

 

まさか、ここで近代兵器が出て来るとは思わなかった。

 

「ゼータっ待て!」

 

俺の言葉に対して、ゼータはこちらを見つめる。

 

「何、主?同情は危険だよ」

 

「危険というよりも、ゼータ。彼女は敵じゃないよ」

 

「なんで、そう言えるの」

 

ゼータは、目の前にいる少女を睨みながら、俺に問いかける。

 

「彼女は、俺が攫われたと思い込んでいて、助けようとしてくれたんだ」

 

「…あんたは、転移者を武器にしようと考えていたんじゃないのか?」

 

「そんな事、冗談でも言うなよ」

 

その言葉に対して、ゼータは殺気を出しながら言う。

 

それも、かなりの。

 

「…どうやら、本当に違うみたいだね」

 

そんな様子を見てか、少女は銃を下ろす。

 

「とりあえず、互いに事情を聞こうじゃない」

次回作品の中心になる種族は?

  • 天使
  • 悪魔
  • 吸血鬼
  • ロボット娘
  • エルフ
  • ドラゴン
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