「ねこごろしって、そんな能力、本当にあるの」
そう呟きながら、ゼータ達の言葉を疑うように見つめていた。
シノン自身も、こちらの世界に転移して、現代日本ではあり得ないような出来事を数多く巻き込まれたのだろう。
シノンも、それを経験しているからこそ、言っていたのだろう。
「さぁね、私自身は、そういうの知らないから。第一、君だって、その猫耳、前の世界では常識じゃないと思うけど」
「うっ」
ゼータからの指摘もあってか、シノンは自分の頭を隠した。
そこには、ゼータ達と同じように猫耳があった。
「これは、能力の関係でこうなっただけで」
シノンは、顔を赤くしながら言った。
それを見た俺は、思わず笑ってしまった。
すると、シノンが俺を睨んできた。
しかし、すぐにため息をつくと、表情を和らげた。
「・・・それじゃ、本当に間違っていないのか、確かめてみるかい?」
すると、ゼータは何やら悪そうな笑みを浮かべながら呟いた。
「何を、いきなり言っているの」
ゼータの言葉に対して、シノンは呆れた様子を見せた。
だが、シノンは、その頬を少し赤らめている事に、俺は気づいた。
「しっシノンっ、別に無理にやらなくても良いからな、というよりも、俺も嫌だし」
慌てて言うと、シノンは首を横に振った。
「いや、あんたのせいじゃないわよ。第一、そんな能力が実際に」
そうして、シノンはゼータ達を見渡す。
それと共に。
「・・・まさか、あんた、その能力で」
シノンは、どこか軽蔑するような目で見つめている。
その理由としては、ねこごろしの能力で、彼女達を手籠めにしたのだと思ったのだろう。
「・・・その、少しだけ違う」
「違うって、何よ」
その言葉に対してシノンは質問するが。
「俺が襲われました」
「・・・襲われたって、そういう意味で」
それに対して、俺は頷く。
「・・・本当に」
そうすると、その場にいた俺達以外の全員が頷いた。
シノンは、しばらく黙り込んでいた。
「まぁ、生き残るにはなんか訳があるとは思ったけど、本当に」
「はい、本当です」
すると、シノンは呆れたようにため息をついた。
そして、俺の方を見ると。
何故か、とても真剣な顔になった。
それと同時に、シノンの顔がどんどん近づいてくる。
「うっ」「しっシノン?」
なぜか、俺に近づいたシノンの顔は赤くしていた。
その様子は、発情していたゼータ達と似ている。
それはつまり。
「ねぇ、シノン、少し取引しない」
「取引って、何を」
「私達、とある国に行こうと考えているの。そこまで行く為の手伝いをして欲しいの、その報酬は」
「彼という事」
それを、ゼータからの提案にシノンは考える。
「そんなの提案で」
「さっきから、我慢は出来なさそうにゃよ」
「うっ」
そう、シノンは、ただ黙って頷いた。
次回作品の中心になる種族は?
-
天使
-
悪魔
-
吸血鬼
-
ロボット娘
-
エルフ
-
ドラゴン