※この作品はR-18です。

ねこのこねっとりねんごろ   作:ボルメテウスさん

19 / 29
牢屋の黒猫

深夜の森の中で、俺達は移動を行っていた。

 

次の街へと向かう為に。

 

だけど、その道中だった。

 

周囲の森の影から、何かが迫っているのは分かる。

 

「えっと、ゼータ、これって」

 

「まぁ、そうだね、盗賊だろうね」

 

その言葉共にゼータは、ため息を吐きながら言う。

 

現代社会で生きている俺にとって、盗賊という存在は物語だけのものだった。

 

けど今、目の前にそれがいる。

 

それも、何体もだ。

 

その数はおよそ二十人程。

 

皆、剣や斧などの武器を手にしている。

 

それらは、俺達に迫っている事が理解出来ている。

 

「これって、ヤバいのか」

 

俺は、思わず呟くが。

 

「んっ、別にヤバくはないよ」

 

ゼータは、そう呟いた。

 

まるで、何事もないように。

 

「シノン、一応聞くけど、これって、危険なのか」

 

「まぁ、実際に盗賊は、夜襲が得意としている奴らばかりだからね。こうして、囲まれている状況は、確かに危険だよ」

 

シノンは、そう言って俺の隣に立つ。

 

「まぁ、けれど」

 

シノンがそう呟いた次の瞬間。

 

隣にいたはずのゼータの姿が消えた。

 

それと同時に、周囲に響き渡ったのは、悲鳴だった。

 

「けど、猫の獣人にとって、この夜は彼女のフィールドだから」

 

「あぁ」

 

そうしている間にも、盗賊達は次々と倒されていく。

 

ある者は、首を切り落とされて。

 

またある者は、胴体を貫かれて。

 

そしてまたある者は、体を細切れにされて。

 

「うわぁ」

 

この夜の森の中で、本来ならば視界がない状況は危険だろう。

 

だけど、周囲が見えない状況は、その死体が見えないので、精神的には楽な状況でもある。

 

しかし、それはあくまでも精神だけであって、実際には死体だらけの状況なのだが。

 

そんな事を考えながらも、俺は目の前に広がる光景を見る。

 

ゼータは、既に戦いを終えていて、周囲を警戒していた。

 

そしてシノンはと言うと、ゼータの戦いを見届けた後、俺の隣に来ている。

 

俺は、少し離れた所で、戦っているゼータを見ながら口を開く。

 

「そう言えば、主」

 

「どっどうしたんだ?」

 

「さっき、この盗賊達の品物を見つけたんだ。せっかくだから物色をしようと思うんだけど、いいかな」

 

「……わっ、分かった」

 

まるで、ショッピングするような言葉で、言われて、俺は圧倒されていく。

 

そうして、俺達が向かった先。

 

そこは盗賊達のテントの中だ。

 

そこには幾つかの宝箱があり、その中には様々な物が詰まっていた。

 

「へぇー、結構良い物があるねぇ」

 

「そうだな」

 

そう言っていると、ふと気になったのは、何かの牢屋だ。

 

その牢屋の中には。

 

「女の子に、鎖で巻かれている剣?」

次回作品の中心になる種族は?

  • 天使
  • 悪魔
  • 吸血鬼
  • ロボット娘
  • エルフ
  • ドラゴン
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。