※この作品はR-18です。

ねこのこねっとりねんごろ   作:ボルメテウスさん

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獣の国

師匠からの言葉を聞き、俺達は目的地へと向かう事になった。

 

だが、疑問なのは、その目的地に関してだった。

 

師匠の言葉。

 

ゼータを疑うべきではないか。

 

それに関しても、俺もまた、どこか疑いが出てしまった。

 

ゼータの、元々の猫としての倫理観が違うという言葉。

 

それで、俺はどこか納得していた。

 

けれど、同時にゼータは、俺に一体何を求めているのか。

 

それを、本人に聞いても、おそらくは、のらりくらりとやり過ごされるだろう。

 

だからこそ、聞くべきは。

 

「ゼータ、そう言えば、聞きたかったけど」

 

「何かな、主?」

 

「俺達が、向かっている国というのは、一体どんな所なんだ?」

 

少しでも情報を手に入れたい。

 

そう、俺が問いかけると、ゼータは、笑みを浮かべる。

 

「そうだねぇ、人間にはちょっと住みにくい場所かもしれないね。先日までいた国は人間主義の国だとすれば、あそこは獣人主義な場所。だからこそ、人間が住むには、少し不自由かもしれないね」

 

「・・・そうなのか、シノン?」

 

この中で、同じ現代から来たシノンからの言葉も聞いておきたい。

 

すると、シノンは。

 

「えぇ、そうね。けど、あえて違う所を言えば、あそこの国は転移者をあまり呼ばない場所という感じね」

 

「ん? どういう事だ?」

 

「あそこの国は、元々住んでいる住人もそうだけど、ほとんどの住人が人間を好きな連中があまりにも少ない。それこそ、人間を恨んでいる奴が大半だから」

 

「っ」

 

そんな所に行って、大丈夫なのか。

 

不安に駆られる。

 

だが。

 

「大丈夫大丈夫」

 

ゼータは、変わらない調子で言う。

 

「どうして、そう言えるの?」

 

シノンは、思わず尋ねるが。

 

「主に手を出す奴は、私が絶対に許さないから、かなぁ~」

 

とゼータは言う。

 

巫山戯たような言葉。

 

だけど、その瞳は、本気だと言うように真剣だった。

 

その言葉は、本物であり、嘘がないのは目を見れば、分かる。

 

だけど、それでも、どうしても不安になるのは仕方ないだろう。

 

だって相手はあのゼータなのだから。

 

「まあ安心してよ。もし主達に手を出そうとする奴がいたとしても私が守るからさ」

 

「それは頼もしい限りね」

 

シノンが微笑む。

 

「うんうん任せておいてよね。私はこれでも結構強いんだからね」

 

胸を張るゼータ。

 

それは、生まれ変わる前の彼女と変わりない姿だ。

 

だからこそ俺は思うのだ。

 

ゼータは、これから向かう国で一体、何を考えているのか。

 

それが分からなかった。ただ、分かる事は一つだけある。

 

それは俺達にとって良い状況にならないかどうか、向かわなければ分からない。

次回作品の中心になる種族は?

  • 天使
  • 悪魔
  • 吸血鬼
  • ロボット娘
  • エルフ
  • ドラゴン
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