※この作品はR-18です。

ねこのこねっとりねんごろ   作:ボルメテウスさん

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獣の国

獣の国。

 

そこへと向かう道のりは、ある意味厳しかった。

 

森の中。

 

向かう為には、ほとんど地図はなく、獣道である。

 

だからこそ、俺達はゼータ達がいなければ、そこに辿り着く事は出来なかった。

 

やがて。

 

「ほら、ついたよ、ここだよ」

 

そうして、辿り着いた場所。

 

そこに広がっていたのは。

 

「これは」

 

そこに見えた光景は、自然の景色。

 

現代の日本では決して見られないような景色であった。

 

周囲を囲む木々は、まるで都会にある巨大な壁のように周囲に広がっている。

 

そしてその中を覗くと、そこには深い森が広がっている。

 

木漏れ日が差し込み、その中に見えるのは、少しだけ開けた空間に生えている一本の木だった。

 

しかし。

 

その周りに生えていた草花は、見たこともないようなもので、全てが青々としていた。

 

だが、それよりも目を引くものがあった。

 

それは……。

 

白い花畑だ。

 

一面に広がる白の花。

 

それが、その場所には咲いていたのだ。その光景はとても神秘的であり、どこか現実離れしたものだった。

 

「すげぇな……」

 

思わず呟いてしまうほどに、綺麗な風景が広がっていた。

 

「どうだい? 凄いだろ?」

 

そんな俺の言葉に対して、ゼータが自慢気に言う。

 

「こんな綺麗な場所に来れるなんて夢みたいです!」

 

「うん……こんな所があるんだね」

 

「…………」

 

それぞれが感動しているようで、声を上げている。

 

だが、それとは別に、師匠は、どこか周囲を見ていた。

 

「ゼータ、一つ聞きたい?」

 

「何かな?」

 

師匠は、そのままゼータに問いかける。

 

「この国での支配者はいるのか?」

 

「支配者ねぇ、ここは獣の国だからね。支配者なんていなくても、皆がそれぞれ好き勝手にやっているからね」

 

「そうか……では、お前達もそうだという事なんだな?」

 

「私達が? まぁ、そういう事になるかな?」

 

「…………」

 

師匠は、そこで黙ってしまう。

 

一体何を言いたかったんだろうか? 俺は不思議に思いながらも、他の三人と同じように、目の前に広がる光景に見入っていた。

 

「さて、そろそろ行こうか」

 

しばらくすると、そのままゼータの先導で向かう事にした。

 

向かった先、そこにあったのは、家。

 

それも。

 

「俺の家にそっくりなような」

 

それは、俺が、この世界に来る前に住んでいた家。

 

それにそっくりだった。

 

「まぁね、この家は、私達にとっても思い出深いからね、こうして建てるのには、結構苦労したんだよ。さすがに、向こうの世界のような家電はないけどね」

 

「そうなのか、けど、嬉しいよ」

 

俺も、その家に向かった。

 

向こうの世界では、学校にも、あまり居場所はない。

 

俺の居場所と言える場所。

 

親との仲が悪い訳でもないし、むしろいい方だと思う。

 

ただ、それでも俺は、家族の中で一人だけ違う存在だという事を自覚していた。

 

だからこそ、この場所がとても嬉しかった。

 

そして、中に案内される。

 

そこは、やはり、見慣れた俺の部屋と同じ間取りとなっていた。

 

違いがあるとすれば、テレビがないぐらいだろう。

 

すると、ゼータは。

 

「さぁ、旅で疲れただろう、ゆっくりと休もうじゃないか」

次回作品の中心になる種族は?

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