「猫達が?」
「あぁ、前の世界に関しては、ゼータに言われなくても、未練は少ないけど、正直に言えば、家にいる猫達と会えないのが嫌だからな」
「まぁ、それはそれで主らしいと言ったら、主らしいけど」
ゼータは、どこか呆れたように言う。
「それに、ゼータ達のお陰で、ここまで生き残れたんだ。こっちで楽しく暮らすのも良いけど、猫達への責任を取らないといけないから」
「うぅ、それを言われると、なんだかなぁ」
ゼータは、どこか困った表情をしていた。
「だけど、その元の世界に帰る方法とかはどうするの」
「・・・そもそも、召喚方法が未だに分からないんだったら、それを調べたら良いと思うけど、そんな方法はあるのかなぁ」
そう、俺は頭を悩ませた。
「それは、確かにそうだね」
「とりあえず、今は、その方法を探りたいけど、ゼータって、確か色々な国に潜入をしていたはずだよね」
そう言って、俺はゼータを見る。
すると、ゼータは何かを考える素振りを見せる。
そして、暫くして、口を開いた。
「まぁ、召喚した国に、それに関する資料を探れば行けると思うよ」
「という事は、あの国に再び侵入するのか、それはなんというか嫌だな」
俺は、眉間にしわを寄せて言った。
俺のクラスメイトが殺された場所。
そこに再び行くのは気が引ける。
だが、ゼータは。
「・・・なんというか、侵入する必要はないと思うよ」
「というと?」
俺が首を傾げる中、シノンも疑問を抱いていたのか、首を捻る。
そんな二人に対して、ゼータは口を開く。
それは、とんでもない内容であった。
「あの国、侵略しない」
「ハッハァ!?」
それには、さすがにその場にいた全員が驚きの声を出してしまった。
「いや、ゼータ、いきなり何を言っているんだ!?」
「ふむ、そんなに可笑しな話かな?私としては、最初は主を探す為に色々な国の召喚する方法を見ていたけど、あの国って、ぶっちゃけ転移者の武器以外、あまり価値ないんだよねぇ」
「それはそうかもしれないけど」
「それに、この獣の国の戦力とシノンの国の戦力。合わせれば、あの国の侵略ぐらい簡単に出来ると思うよ」
「かもしれないけど」
「何よりも、このままあの国を放っておくのは、主もあんまり良い気分はしないでしょ」
その言葉で、俺も納得した。
「そうだな」
あの国がきっかけでゼータと再会する事は出来た。
けれど、このまま放っておくのは、確かに嫌だ。
「けど、国を侵略した後は、何をするつもりなんだ?」
俺はそう、尋ねると。
「そうだねぇ色々と考えたい所だね」
そんなゼータは怪しげな笑みを浮かべていた。
次回作品の中心になる種族は?
-
天使
-
悪魔
-
吸血鬼
-
ロボット娘
-
エルフ
-
ドラゴン