ゼータの提案に対して、疑問に思いながらもその計画を実施する事になった。
具体的には、ゼータと同じく獣人と、転移者達だけが集まった勢力で、王国を攻める。
かなりシンプルな作戦ではあったが、俺が思っていた以上に上手く行った。
元々、人間よりも遙かに高い身体能力を誇っている獣人。
それと同じく特殊な力を持った転移した際の力を持っている転移者。
彼らが手を組んだ事によって、どちらも劣っている王国の兵達では相手にならない。
そして、そんな王国が攻め込まれた際、その結果は。
「あっという間に戦いが終わっちゃった」
「そうだなぁ」
俺と、一緒に居るゼータは目の前の戦いを見ながら、呟く。
戦い自体は呆気なく終わった。
王国側にもかなりの手練れがいたはずだが、それを全て倒しきる事に成功したのだ。
「でもさ、結局のところ、これってゼータの目的には関係なかったんじゃないか?」
「んーまあそうなんだけどね」
そうしながらも、ゼータはそのまま俺の膝の上で寝ていた。
俺達が今、いる場所からでも未だに混乱が収まらない状況になっているのが見える。
どうやら王国側も予想外の事態だったらしい。
とはいえ、それも当然だろう。
まさか転移者と獣人が手を組むとは思っていなかったようだ。
「しかし、本当にこんなんで良かったのか?」
「ああ問題無いよ。私が望んでいた結果だからね」
「ならいいんだが……」
「それよりもさ、もっと私を可愛がってくれてもいいんだよ?」
そう言いながら、ゼータは俺を見つめてくる。
その瞳はどこか妖艶な雰囲気がありつつも、無邪気にこちらを見てくる。
「・・・なんというかゼータって、意外とこういう感じなのか」
「嫌な感じかい?」
「いや、猫だったから、そういうのは全然分からなかったから。だからこうやって人間の姿になって初めて分かると思って」
「そんなの、猫もそうだけど、人間もそうだよ。というよりも種族の違いで分からない所は大きいからねぇ」
「・・・そうかもなあ」
俺はそう思いながらも、そのまま頭を撫でていた。
「それにしても、獣人達や転移者はこれで良いのかな?」
俺は思わず呟いた。
「さぁねぇ、というよりも国の事なんて、個人でなんとか出来るか分からないけどね、それに私は別に構わないと思っているからね」
「・・・そういうものか」
「そういう物だよ。そもそも私達は、この世界に無理やり呼び出されたんだからねぇ。むしろ復讐したいと考える奴らも多いんじゃないかな」
「・・・なるほどな」
その言葉に俺は納得するしかなかった。
だが。
「新しい人間が増えれば、新しい文化が生まれるのか」
その光景を見ながら、呟くしかなかった。
今回で、かなり急にですが、ねこのこねっとりねんごろは最終回を迎えました。オリジナルの世界を広げながら、個人的には転移者に対する立ち位置を変える為に、少し書かせて貰いました。
途中で、少し勢いも落ちてしまい、それ以上は続けられないと考え、ここで最終回を迎えました。
また、現在募集している次回作品募集ではない最新作に関するアンケートをこちらで行っています。
皆様の応募、お待ちしています。
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